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「槍を持つ聖トマス」ジョルジュ・ド・ラ・トゥール【ルーヴル美術館の名品150選】77

作品が語っているメッセージは何か?
世界屈指のコレクションを誇るルーヴル美術館。何万という作品中、絵画に注目、世界的に有名な作品群のうち「意味を読み解く」観点から面白い150の作品を厳選。
人物は?場面は?出典は?意味深なディテールが語っているものは?作品に隠されたメッセージを読み解きます。

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール作「槍を持つ聖トマス」、1635年頃、RF1988-15、0.7×0.62m、フランス絵画部門、シュリー翼

弟子の中核「十二使徒」の一人。
復活したキリストが現れたとき居合わせない。
再度現れたキリストの傷に触れ
ようやく信じる。
疑い深い自分を悔いるよう。
背後の光が内面の聖性を暗示します。

◆トマスの不信心◆

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