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【活動報告】外国人向けの山伏修行体験を実施しました!

こんにちは!めぐるんの水澤です!
すっかり秋らしい天気に変わっているこの頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、めぐるん社では7月〜9月の各月、出羽三山エリアを舞台に「Yamabushido Master Training Program」を催行しました!

当社の主力であるこのプログラムは、鶴岡市手向(とうげ)地区の宿坊、同市の寺社、そして出羽三山神社その他施設の協力のもと、羽黒山伏の精神文化に触れていただき、自己の精神修養の場を提供することを目的としたものです。

主にコロナ後より、欧米を中心に多くの国・地域から男性女性問わず問い合わせをいただいており、参加者からは「非日常の中で自己を見つめる場」として非常に高い評価をいただいております!

全プログラムに帯同した私の目から、出羽三山がお客様にもたらす価値と、お客様が地域にもたらす効果について、お話しできればと思います!

9月プログラム参加者と先達。修行終了後の一枚

参加者が出羽三山から感じていること

参加者のみなさんの多くは、プログラム終了後、口を揃えて以下のようなことをおっしゃっていました。

これまで都会でいつも何かに追われ、自分のことを振り返る時間はほとんどなかった。でも修行を通して、これまでの自分のあゆみを見つめ直す良い機会となった。

(男性、アメリカ合衆国)

うけたもうの精神が、これまでの人生の救いになった。
山を歩くことで、山からエネルギーが注入されているように感じた。

(男性、オーストラリア)

来日の少し前に足首を痛めていた。
応急処置をして参加したが「お立ち!」の言葉が自分にエネルギーをくれた。

(女性、アラブ首長国連邦)

月山の斜面に立っている杭を見て、これまで多くの先人が登っている山の歴史を感じることができた。

(男性、ブラジル)

アメリカに武道の道場を作ることが夢。その上で「受けたもう」や禅の精神はとても多くのものを与えてくれた。

(男性、アメリカ合衆国)

今年のプログラムの参加者は例年になく多彩なバックグラウンドを持たれており、年齢をとってもハタチ前後の若者から70代の方までさまざま。
出身も欧米だけでなく、中東や南米など、これまで参加者がいなかった国から出羽三山を見つけて訪れていただいています。

まさに「出羽三山」が「Dewasanzan」へと進化していることを、プログラムを運営する身として感じておりました。

プログラム終了後に行われる「直会(なおらい)」の場にて。
参加されたみなさんの意見を共有し、プログラム期間中の体験を振り返ります。

参加者が出羽三山を訪れることで生まれる効果

世界中から出羽三山を見つけて訪れていただくことは、地域の持続可能性にも大きく関わってきます。本プログラムでは、特に以下の2点について、地域に貢献できると考えています。

  • 地域のリピーター/サポーターの獲得

  • 地域での経済消費拡大

地域のリピーター/サポーターの獲得

私たちがお迎えしている参加者ですが、これまでも複数回来訪していただいていたり、多額の寄付を寄せていただいている方もいらっしゃいます。

特に、今年からは羽黒山五重塔柿板(こけらいた)葺き替えのための寄付募集が始まったことで、本プログラムの参加者の中でも大勢の方から寄付していただいています。

1週間かけて巡った出羽三山に、自分の名前が20年に渡って残るということで、1人でご家族の分まで何口も寄付してくださる人も中にはいらっしゃいます。

出羽三山に魅力を感じていただいた上で、こうして地域文化のために少しでも貢献してくださることは、大変ありがたい限りです。

柿板(こけらいた)の寄付にご協力いただいた、7月プログラム参加者のみなさん

また、出羽三山での体験を自分の国に持ち帰り、精力的に実践されている方もいらっしゃいます。

イタリアから今年来日して三山を巡ったJessicaさんは、写真のように、出羽三山での経験と気付きを持ち帰り、現在も精力的に活動しています。

こうした「出羽三山の輪」が、少しずつ世界に広がっていくことを期待したいですね!

イタリアで森林ガイド・ヨガ講師として活躍するJessica Irene Pappalardoさん。
出羽三山にて着用した行衣を身につけて、イタリアの山々を巡っています。
(写真は本人から提供)

地域での経済消費拡大

今年本プログラムに参加された参加者のみなさんを見ていて印象に残ったのは「すごく積極的にお土産を買っていく」という点です。

私たちのプログラムでは「経験知」の提供を主としているため、グッズなどの販売を積極的にしているわけではありません。その分、お土産などを購入してもらう際には地域のお店を自由時間に案内したり、プログラム中に寄っていただくような形にしています。

中には紙袋3つがいっぱいになるくらいのお土産を買われる方もいたりと「モノ」によって思い出を残したいという意識が見受けられました。
今後も地域のお店と連携させていただきながら、地域経済に目に見える形で貢献させていただければと思います!

羽黒山頂のお土産屋さんにて、羽黒山名物「力餅」と「玉こんにゃく」を堪能する参加者のみなさん。納豆餅の評判が上々でした!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
私たちが生きる土地の文化に共感し、訪れていただき、そしてその文化の輪を広げていただけることは、本当に素晴らしいことだと思います。

今年のプログラム受付は概ね終了していますが、来年に向けてより一層、地域の持続可能性に貢献できるようなプログラム運営を行って参りたいと思いますので、ぜひご注目ください!

本ページでは、山形県鶴岡市での「持続可能な観光」に関する情報を発信しています。
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では、また次の記事でお会いしましょう!

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