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国内向け巡礼体験プログラム「はじめての出羽三山参り」の提供を開始します!

こんにちは!めぐるん社スタッフの水澤です。

今年も台風の季節がやってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、持続可能な観光に対する弊社の取り組みを発信してきた本Noteですが、今回は少し毛色を変え、弊社が国内向けに提供を開始しました出羽三山巡礼体験プログラム「はじめての出羽三山参り」について、弊社プレスリリースとともに持続可能な観光という側面からの意義をお伝えできればと思います。

1. 「初めての出羽三山参り」の概要

(以下、プレスリリースより抜粋)

出羽三山における山伏修行プログラムを提供する株式会社めぐるん(本社:山形県鶴岡市、代表取締役:加藤丈晴)は、国内向けに山岳信仰の聖地・出羽三山の魅力を1泊2日に凝縮した巡礼体験プログラム「はじめての出羽三山参り」を2023年5月提供開始いたしました。本プログラムは令和4年度に実施した観光庁「歴史的資源を活用した観光まちづくり事業」を活用して作られたもので、令和5年は合計5回の開催を予定しています。(詳細URL: https://dewasanzan.com/ja/program/)

株式会社めぐるんは、出羽三山の自然、文化を次の時代につなげていくことをコンセプトに、外国人向けに出羽三山における山伏修行体験ができるプログラム「Yamabushido(https://www.yamabushido.jp/)」をはじめとしたツアーを提供しています。

1400年以上にわたって信仰を集めてきた山岳信仰の聖地「出羽三山」。古くより、西の伊勢神宮に詣でることを「西の伊勢参り」、東の出羽三山に詣でることを「東の奥参り」と称し、双方を詣でることは重要な人生儀礼のひとつとされておりました。

この出羽三山の門前町として発展した鶴岡市羽黒の手向(とうげ)地区には、今もなお、現役の山伏たちが営む複数の宿坊が軒を連ね、特定地域から定期的に来訪し参拝する「講(こう)」と呼ばれる方々との往来が残っており、現存する山岳宗教集落の中で最も広い信仰圏を支えている宿坊街(※)となっています。講と宿坊を営む山伏の関係はただの“参拝者”と“先生”にとどまらず、先祖代々、まるで親戚のようにお互いの場所を訪ね、共に山で祈り、その絆を深めてきました。

一方で、この「講」は少子高齢化の影響を受け、年々減少傾向にあります。
また、江戸時代は300以上あった宿坊の数も、現在は28まで減ってしまい、地域経済の衰退と宿坊の存続危機に繋がっています。
そこで今回株式会社めぐるんでは、令和4年度に実施した観光庁「歴史的資源を活用した観光まちづくり事業」の採択を受け、出羽三山の門前町・鶴岡市手向地区で300年以上の歴史を持つ「宿坊大進坊」と共に専門家による調査やモニターツアー等を実施。地域の大切な「講」の文化をより多くの人々に伝え、体験していただきたい。地域や講の方々によって受け継がれたこの宿坊街を次の世代へと残していきたいという想いから、今回国内向けにこのプログラムを企画いたしました。

山の恵みをふんだんに使った出羽三山精進料理

当プログラムでは、先祖代々受け継いできた伝統ある宿坊に宿泊して、出羽三山の精進料理で身を清めたのち、古から続く「行衣」や「注連」を身に纏って山伏とともに羽黒山を歩きます。出羽三山の歴史なども説明がありますので、出羽三山について全く知らない方でも安心してご参加頂ける内容になっております。また、宿坊に泊まるからこそできるプログラムとして、夜の羽黒山を散策し羽黒山五重塔の前で瞑想する体験も提供いたします。

宿坊を出発して夜の羽黒山を散策&瞑想体験

出羽三山、そしてこの手向地域で伝統を守り継いできた山伏たちの営みと想いを体感していただくことのできる貴重なこの機会、皆様のご参加をお待ちしております。

(※)天田顕徳 (2023)「聖地を舞台とした観光まちづくりのあり方と、手向宿坊街発展のための諸提言」(歴史的資源を活用した観光まちづくり事業(高付加価値化及び経済・社会波及効果拡大に向けたモデル創出)事業報告書)p.11より

【「はじめての出羽三山参り」プログラム概要】
・参加料金:37,000円(税込)
※基本は相部屋ですが個室希望の場合は上記金額に加えて3,000円頂戴します。

・対象者:20歳以上の健康上や体力的に支障のない方

・宿泊場所:大進坊(山形県鶴岡市羽黒町手向95)

・募集人員:15名(最少催行人員6名)

・令和5年度開催日:
第1回:2023年5月13日(土)~ 14日(日) ※催行済
第2回:2023年5月28日(日)~ 29日(月)
第3回:2023年6月17日(土)~ 18日(日)
第4回:2023年10月14日(土)~ 15日(日)
第5回:2023年10月23日(月)~ 24日(火)

・申込締切:各開催日時の1週間前 ※定員になり次第終了

・詳細URL:https://dewasanzan.com/ja/program/

(以上、プレスリリースより引用)

2. 「持続可能な観光」に対する意義

これまで弊社では、ターゲットを海外からの旅行客に限定し、羽黒山伏・宿坊と連携した山伏文化の発信と地域経済活性化の両立を通し、持続可能な地域社会の実現に向けて推進してまいりました。

本プログラムでは羽黒山伏文化の中核をなす「講(こう)」に着目し、宿坊に山伏と参拝者が集い、寝食を共にし、羽黒山伏の様式に則って山を歩き、祈りを捧げます。
信仰を目的とした講は江戸時代には全国各地に組織されるようになります。出羽三山への集団参拝及び信仰を目的に、ある地域の講が同じ宿坊に継続して宿泊することで、祈りの文化と宿坊存続の両立が図られてきました。
こうした共同体の存在は、昭和の中頃までは当たり前に見られる光景でした。この文化を後の世代へ残し、文化遺産として持続可能なものとするために、今回のプログラム開発に至りました。海外からの旅行客を通した文化保全に加えて「日本国内から修行者が集い、祈りを捧げる」現代版の「講」としてシステムを存続させることで、弊社は手向地区の持続的な発展に貢献してまいります。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
当ページでは「持続可能な観光」をテーマとして、弊社事業に関連する内容を扱っていきますので、今後もご注目いただければ幸いです。

次回の記事でもお待ちしています!



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