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あるべきや責任感を手放して、「会社員」の毎日に熱狂できるようになった私について

人生初のnoteです

このnoteにたどり着いてくださった方、ありがとうございます。
SHEで広報PR・ブランディングを担当している下垣恵(おめぐ)です。

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新卒からこれまでずっと広報なので、下手したら100本以上のプレスリリースやnoteを書いてきましたが、その中でただの1本も自分について書いたものはありませんでした。
広報として文章やコミュニケーションを仕事にしてきたのに、自分のことになると「私のことを話したところで、別に誰の参考にもならないだろうなぁ」「広報なのにしょうもないnoteを書くわけにはいかない(ブルブル)」と筆が進まず、「スタートアップに来たからには入社エントリを書くものである」という文化をのらりくらりと交わし、もうSHEに正社員としてジョインしてから1年8ヶ月が経ってしまいました。
副業としてジョインしてからは2年4ヶ月(!)、SHEへの転職が、大袈裟ではなく人生を変えるもので、間違いなく最高の決断だったと心の底から思えているので、もがきながらも前に進んできた話を文章にしておこうと思います。

このnoteは2年4ヶ月前の私のように、
・このまま大企業で仕事を続けるのが、キャリアの正解
・仕事を楽しめる人は一部の人で、私のことではない

と思っている人に、少しでも「私もスタートアップで(SHEで)働いてみたいかも!楽しそう!」と感じてもらえれば幸いです。

たばこ会社から始まった広報キャリア

私が新卒で入社したのは、フィリップ・モリスというたばこ会社です。「社名を聞いたことがない」と思う方でも、マルボロやIQOS(アイコス)は一度耳にしたことがあるのではないでしょうか?
1年間のアメリカ留学から帰ってきた私は、英語を使って長期のインターンができる会社を探していました。そこで出会ったのが、フィリップ・モリスです。インターンの選考は、40人程度の学生が会場に集められて、英語でグループディスカッションやプレゼン、インタビューを1日でこなすというもの。準備不要を真に受け、会社のことをきちんと調べずに行った私は、「たばこのネタ多いな〜」と思うだけで、まさか非喫煙者でむしろたばこ嫌いな自分が、たばこ会社の選考を受けているなど夢にも思いませんでした。

2016年の話。各地で活躍するインターン同期のメンバー

奇跡的に選考を通過しインターンが始まると、フィリップ・モリスという会社が、新しいトランスフォーメーションを起こそうとする姿に魅了されてしまいました。
皆さんご存じの通り、紙巻きたばこを燃焼させることで発生する煙には、発がん性のある有害性物質が含まれています。長い歴史の中でたばこ会社が初めてこの紙巻きたばこの「害」に向き合い、開発されたのが加熱式たばこ「IQOS」です。詳細は割愛しますが、たばこ葉を紙で巻いたものを売っていた会社が、電子機器を売るということ、そしてその製品がこれまでの自分達のビジネスをある種否定するイノベーションであること、これを世間の人に知ってもらうには「コミュニケーション」の力が不可欠になると感じていました。それが、私と広報の出会いです。部署希望は広報一択。世界で初めてIQOSが発売されてから、シェアを急拡大させ、規制が変わるまで、「イノベーションで世の中を変える」ということを肌で感じ続けた3年間でした。

IQOSが一定の認知と理解を得られ始めた頃、広報やコミュニケーションを通じて、世の中を変える場数をもっと踏みたいとPR代理店に転職しました。ただ、働き始めてからというもの「自分が心底共感しているサービスの事業会社広報の方が好きかもしれない」と思うようになり、1通のDMをSHEの代表である恵里さんに送りました。(SHEを知ったきっかけは、恵里さんの結婚式のオープニングムービーです笑)

きっかけは1通のDM

あやかさんのことを小川さんと間違える大失態。これで終わったと思いました。

恵里さんあやかさんに面接を組んでいただき、これまでのことを一生懸命話しました。無事に副業として内定をいただき、そこからどんどんSHEにのめり込んでいく毎日。同世代の人たちが世の中を変えようと奮闘しながら、本気で仕事を楽しんでいる姿に刺激を受け、自分もなんとか戦力になりたいと食らいつく日々でした。社員が熱狂する姿を見て羨ましいと思いながらも、本業を辞めるという選択肢は私の中には全く無く、本業ではなかなか経験できないスピード感やワクワク感を、転職せずとも感じられていることに満足していました。

業務委託中にリードさせてもらった4周年のイベント

で、いつ入社する?

副業ながらも可能な範囲でメディア対応に同席していたこともあり、恵里さんと話す機会が多くなりました。副業ジョインから2ヶ月経ったある日の取材終わり、「この後空いてる?」と恵里さんにランチに誘っていただき、SHE Ginzaの裏にあるしゃぶしゃぶ屋さんで驚愕の一言を食らうのです。

「で、いつ入社する?」

SHEでの仕事を心底楽しいと思っていましたが、前述の通り、自分がSHEに転職するとは夢にも思っていなかったので本当に驚きました。それに、当時のSHEは社員20名程度。SHEのビジョンに共感し、大企業を辞めてスタートアップへの転職を決め、自分の手でビジネスをドライブさせていく社員の姿に「私にはできない」と完全に自信を失っていた部分もありました。ただ、「で、いつ入社する?」の一言が本当に嬉しく、人生で初めて「スタートアップへの転職」という選択肢が目の前に現れた日でした。

PR代理店に転職したばかりだったこともあり、その場では「まだ転職したばかりなので〜」とさらっと流したように記憶しています。語弊を恐れずに言えば、スタートアップに転職することは、これまでのキャリアで培ったものや、これからのキャリアの選択肢(私の場合でいくと外資系企業のPR職を渡り歩くこと)を「リセットする」ことだと思っていました。

恵里さんのランチから2日後、あやかさんのnoteが配信されました。

あやかさんのnoteにはこんな一節があります。

「あえて居心地のいい場所を飛び出してみる」
という選択は、結果的に私にとっては自分の居場所を拡張し、一緒により大きなチャレンジに向かうことのできる仲間を増やすことになりました。
綺麗ごとのように聞こえるかもしれませんが、
会社をやめること=リセット、ではなかった。
自分が望みさえすれば、会社をやめるという選択により自分の生きる世界を拡張し、今までの仲間と財産を生かしてもっと大きな山を登ることができるのだと知りました。

電車での帰り道にこのnoteを読んだ私は、最寄り駅に着く頃には号泣していました。優しくも意志のある言葉に触れ、不安に思っていたことが溶けていき、ポンっと背中を押してもらったような気がします。駅から家に向かう道ではもう「いつ転職するか?」について考えていました。

正社員として入社するにあたり組んでもらった面接で、五島さんに「電通からスタートアップに転職することで悔いはありませんでしたか?」と質問しました。「悔いはないし、絶対後悔させません」の返事をもらい、迷いなくSHEにジョインを決めました。

入社祝書をもらったときの五島さんとの一枚📷

責任感と戦う日々

結果的に、あっさりとSHEへのジョインを決めたものの、そこから半年はスタートアップという未知の環境で「期待された役割をこなせているか?」「会社にとって必要な人材になれているか?」という不安が消えない日々を過ごしました。何かフィードバックをされた訳ではありませんが、周りと比べて自分だけが仕事ができていないような気がして、とにかく全ての球を全力で返すことでいっぱいいっぱいな日々でした。
今思い返すと、SHEのビジョン「一人一人が自分にしかない価値を発揮し、熱狂して生きる世の中を創る」からは程遠い状況でしたが、正解がわからないながらにも、全力で仕事に向き合ってきたことが、少しずつ自信を作ってくれたのだと思います。

IVS launchpadでの優勝

2021年11月、大きな転機が訪れます。
恵里さんがひっそりと応募していた日本最大級のスタートアップカンファレンスIVSのピッチコンテストlaunchpadの決勝に出ることが決まりました。IVSの参加者は例年スタートアップの経営者ばかりですが、恵里さんの応援団として広報の私も帯同することになりました。私に何ができるだろう?と考えていましたが、恵里さんの「出るからには絶対優勝する」という強い決意を受け、

・SHEの横断幕を準備
・会場入りしてからは毎晩夜中2時ごろまで一緒に練習(「それではlaunchpadスタート!」を軽く100回は言ったと思います。私も完全にプレゼンを覚えました笑)
・プレスリリースのアイキャッチは、願掛けも込めて優勝用だけ準備
・当日のリハーサルは一致団結できるように社員向けにzoomで配信
・ピッチ前に審査員に向けて「よろしくお願いします!」の挨拶
・シーメイトさん(SHElikesの受講生の皆様)も巻き込んだSNS盛り上げ(IVSでのSHE関連のUGCはなんと2000件以上!!)

など、全力で応援しました。結果は優勝。私は極寒の那須で泣きながら恵里さんのプレゼンを聞き、1位で名前を呼ばれて、また号泣しました。どうしても速攻でプレスリリースを配信したくて、優勝してから1時間以内に当日の写真も入れて配信しました。

このIVSでの経験を通じて、スタートアップという環境が大好きになりました。恵里さんのピッチのために何度もピッチの内容修正に関わってくださる投資家の岸さん、てるまさん。ピッチ後の打ち上げで、自分のことのように優勝を喜んでくださるアツいスタートアップの経営者の皆様。大人になっても、一生懸命になって嬉しくて泣いたり、笑ったり、ブチあがったりできるのは、スタートアップしかないかもな、とも思いました。

そして、自分が一番楽しいと思える仕事の進め方をIVSで見つけることができました。それは「」です。これまでに誰もやったことがないやり方で、みんなを熱狂体験に巻き込むこと。それが私にとっての「自分にしかない価値」なのかもしれないと思えるようになりました。

「自分ごと」の範囲を広げる

「祭」を見つけて以来、仕事がどんどん楽しくなっていきました。仕事の依頼を受けた時に「どうしたら祭になるだろう?」と一度立ち止まることで、「頼まれたからやる仕事」はどんどんなくなっていきました。

Abemaの「30までにとうるさくて」からコラボ依頼を受けて、1週間で準備して配信した調査リリースがTwitterにトレンド入りしたり、全国行脚の第一弾として福岡でのイベントをチームと推進したり、「広報」という職種に閉じずに色々なことに挑戦している自分がいること、そして、それを歓迎してくれる環境があることに気が付きました。SHEに入社する前もしてからも、自分の強みは「広報」でこれからも「広報」キャリアを歩んでいくのだ!と思っていましたが、いつの間にか職種ありきでのキャリアを志向しなくなった自分がいました。職種はあくまで手段なのでそこに固執する必要はないし、職種の範疇を超えて成果を出してみたい!と思えるようになってから随分と気持ちもフラットになったように思います。

学ぶと働くが循環するキャリアプラットフォームへ

2022年10月末。SHEはシリーズBの約18億円の資金調達を実施しました。ありがたいことに、たくさんのメディアで取材いただくとともに、Twitterでもたくさんのお声をいただくことができました。

このタイミングで、五島さんリードで作られた中期経営資料・・・・読みましたか?最初に「学ぶと働くが循環するキャリアプラットフォーム」を目指すというコンセプトを見た時、自社のことながらぶっ刺さった(あえてこの言葉を使わせてください)のを覚えています。

皆さんにとってキャリアはどんなものでしょうか?
私はSHEに入社するまで、自分のキャリアの手綱を自分で握っているという感覚を持てていませんでした。

・不合格の連絡ももらえない就活の最終面接
・辞令がきて初めてわかる自分の異動
・マネージャー内のディスカッションで決まる評価
・同じ職種ベースでの転職

私と同じように、自分のキャリアの行先が、いつも自分以外の誰かによって決められてきた感覚を持っている方も多いのではないでしょうか?
私たちがディスラプトしようとしているのは、このキャリアのあり方です。自分でいくら勉強をしてもそれを自力で仕事には結びつけるのは難しく、スキルを身につけずに転職活動だけを続けてもキャリアアップは望めないのが現実。つまり、「学ぶ」と「働く」を循環させてはじめて「理想のキャリア」を得ることができると私たちは考えています。SHEが「学ぶ」と「働く」が循環するプラットフォームを構築できれば、会社の制度がフィットしていなくても、上司と考え方が違っていても、「変わりたい」と意志ある人は、誰もが理想のキャリア・生き方を勝ち得ることができると思っています。

このキャリアの民主化に、私は今どうしようもなくワクワクしています。

次はあなたの番

「で、いつ入社する?」

今度は私から、このnoteを読んでくださっている皆さんの目の前に選択肢を提供したいと思います。新型コロナの影響もあり、フリーランスや副業が一般的になるなど働き方は大きく変化しました。また、現政権がスタートアップ支援に力を入れていることもあり、起業もどんどん身近になっています。フリーランスになるのも、起業家になるのも、本当に素敵なことだし、素晴らしいことです。

でも、こんなにも多様性が尊重される時代だからこそ、あえて私は「会社員」をめいっぱい楽しみたいと思っています。成果を出すためにチームで切磋琢磨して、アツくなったり、たまにはうまく行かなくて悔しくなって泣いたり、大成功して喜びを分かち合ったり。スタートアップやSHEには、会社員として熱狂できる環境があります
仕事には「満足」しているけど「熱狂」はしていない、あなたへ。もし、このnoteを読んで少しでもワクワクしたなら、チャンス。あなたが、一歩踏み出すことができれば「会社員って楽しかったの〜〜〜〜!?!?!」と半年後には思っているに違いありません。

人生を変えるような決断をできる回数は限られている、というのが私の持論です。そして、意志を持って決断すれば、あとはその決断を成功にするために頑張るだけ。つまり、人生を変えるような決断の勝率は100%なのです。(持論です)
SHEへの転職は、私にとって人生を変えた決断で、不安な気持ちを抱えながらも一歩踏み出したこと、そしてこの決断が正解だと思えるまでがむしゃらに頑張れたことは、何よりの財産となりました。今、不安な気持ちを抱えていたとしても大丈夫。私も同じ気持ちでした。

まずは一度お話しましょう!カジュアル面談でお待ちしています💌
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。



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