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読書記録

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月10冊、年間120冊を1つのベンチマークに読書をしています。ビジネス本、政治経済、社会問題、教育、小説を好んでいます。読んだ本の中でおすすめのものをnoteにまとめています。
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記事一覧

2022年のベスト10冊

2022年のベスト10冊

2022年も残すところあと少しですね。

今年は読みきった本が80冊でした。
ここ数年、年間読書目標を月10冊、120冊に設定していますが、なかなか難しいです。
子育てと仕事に追われる毎日でどうやってインプットを継続するかは2023年に持ち越す課題になりそうです。

さて、今年読んだ80冊から、今年の10冊を選びました。今年は読み応えのある長編小説に出会えて満足度が高いです。一言コメントをつけたの

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2023年の振り返り①読んでよかった本、まとめてみました

2023年の振り返り①読んでよかった本、まとめてみました

2023年も残すところあと数日ですね。
今年は仕事の幅が広がり、飛ぶようにあっという間に1年が終わりました。
いつもバッグの中に本を忍ばせ、隙間時間があればここぞとばかりにページをめくる私でしたが、今年は差し迫った仕事の資料を読むことが多く、超短期インプットをすることが多くなってしまい、じっくり小説の行間を味わったり、本を読みながら思索に耽る時間を取ることができませんでした。

今年読み切った本は

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【読書メモ】BAD BLOOD

【読書メモ】BAD BLOOD

「一滴の血液ですべての病気を診断する」という壮大な理想を掲げたヘルステック・スタートアップのセラノス。

シリコンバレー最大の捏造スキャンダル!
セラノスの巨大詐欺事件の全貌を暴く!
というキャッチコピーに惹かれ、恥ずかしながらセラノスもCEOのエリザベス・ホームズのことも知らなかったのですが、どれだけの犯罪だったのかと期待して本書を手に取りました。

読み進めるうちに、この事件は巧妙な組織的犯罪

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【読書メモ】THE LAST GIRL ーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語ー

【読書メモ】THE LAST GIRL ーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語ー

イラクの少数民族クルド人で、ヤジディ教徒の女性の身に起きた実話。

著書は、ナディア・ムラド氏。
2018年のノーベル平和賞受賞者だ。

▼概要

本は、イラク北部のコチョという小さな村に住むナディアさんの生まれ育った日常から始まる。
ヤジディ教はイスラム過激派組織ISIS以前から迫害の歴史があったことや、イラク国内の他の宗教やアメリカとの関わりなど、ヤジディ教徒か置かれていた日常が丁寧に描かれて

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【読書メモ】育児の国際比較-子どもと社会と親たち

 赤ちゃんの身の回りの生活ー母乳で育てるべきか、添い寝はよくないのか、離乳食はいつから始めるべきかなどーに関するあれこれやしつけに対する考え方を、育児書の記述を通して国際比較しようという試み。比較対象国は、日・米・英・仏・中の5ヵ国。筆者は東京大学で教育学を研究している恒吉良子先生ら。

 教科書の比較研究を通して、国ごとの教育内容や根底を流れる思想の違いを明らかにしようという試みはあるが、それで

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【読書メモ】ケーキの切れない非行少年たち

医療少年院に勤務経験がある児童精神科医が書いた、非行少年の実態と更生への提言。罪を犯した少年の多くが知的障害や境界知能であり、非行に走る前(本書では小学校2年生に壁があると書かれている)に、教育や福祉でその子たちを支援することができたのではと考え、学校教育でも1日5分でできる認知機能トレーニング「コグトレ」を紹介している。

タイトルがキャッチーだしレビューもよかったので期待して購入。
だけど、逆

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