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もうリバウンドしたくない!

太って痩せて、また太って痩せて。

前よりもっと太って、今度は少しだけ痩せた。

もう一度ダイエットしてみたけど、全然痩せなくなっている!

Biggest Loser

アメリカで流行ったテレビ番組で「ビゲスト・ルーザー(Biggest Loser)」というのがありました。挑戦者たちはダイエットキャンプに参加して低糖質ダイエット、運動とダイエットプログラムをこなし、一定期間内に誰が一番体重を落とすのかを競い合い賞金を獲得するというテレビ番組です。アメリカ人の肥満と日本人の肥満とではスケールが違いますが、ショーが始まる前の体重は、男性だと150㎏以上で、その人が100㎏になるといった具合です。

ショーに出場する人たちは減量に成功して、スキンタック手術をして追加の10㎏を落とします。そして、そのあとはダイエットのコマーシャルとか、偽健康食品のコマーシャルに引っ張りだことなるわけです。ダイエットコーチングブランドを立ち上げる人もいます。

でも悲しいかな、ほとんどの出場者たちがリバウンドをしています。なかにはTVショーに出る前よりも体重が増えた人もいます。それはダイエットの仕方によるもの、食習慣の改善がなされておらず、元の太りやす食生活が続いている、それに加えてショーの時と違い四六時中あったモチベーションがなくなっていることです。

ビゲスト・ルーザーたちがリバウンドした原因

1. 短期決戦型ダイエット:体重を落とすこと重視。体脂肪であろうが水分であろうが、筋肉であろうが関係なく、ただ体重を落とす!

2. 食習慣の見直し、太った原因となったこと、ドカ食いなどの原因を突き止めることなく、強制的にファットファーム方式で断食。

3. モチベーションに報酬がある。テレビというメディアを使って周りの人に公表し、常に周りからのサポート、応援を与えてもらえる環境。自分に意識でのダイエット意欲は若干薄い。

リバウンド

リバウンドしたことありますか。短期決戦型ダイエット、食事制限ダイエットはリバウンドの原因です。体重を減らすことにだけ集中していると、体組織のバランスが崩れ、ホルモンバランスも変わり、太りやすい体になります。すべてのダイエットが悪いのではありませんが、「ダイエットの神髄=痩せないからだにする」をしっかりと踏まえたプログラムよりも、目先の体重がすぐ落ちるダイエットに気を取られていることも原因だと考えられます。

リバウンドで起こっている事

リバウンドのダイエットは体重が変わっているだけでなく、体脂肪、筋肉量、水分、骨密度にも影響を及ぼしています。体脂肪が変わればインスリン抵抗性が増し太りやすくなる。筋肉量が減れば基礎代謝の消費カロリーが減少するので太りやすくなる。そして、からだから水分が減ると、筋膜の柔軟性が失われ動きが悪くなり、運動不足の原因にもつながる。栄養が十分でないと足りない栄養素を自給自足しようとして、骨や自分の筋肉からカルシウム、アミノ酸などを補給するので筋力低下、骨粗鬆症の原因になる。

太った原因は?

まず、太った原因があるはず。食べ過ぎ、食べなさすぎ、運動不足、ストレス、睡眠不足など、何かが体の平衡バランスを崩しているからです。ここではサイロイドや糖尿病などの病気のことには触れません。

現在の食生活はカロリーが高くなりがち。食品に表示されているカロリーなどの確かさは80%程度です。実際に口に運んでいる食品が摂取カロリーとなり、記録していくことができますが、統計では実際に食したものの約40%少なめを自分で摂取していると記録している言われています。自分でこれぐらい食べているという感覚の不確かさがあります。

また、加工食品、冷凍食品などに含まれている食品添加物、果糖類などは、カロリー面で見れば低カロリーでダイエットには良いと判断されがちですが、太る原因となる原料であることはたくさんの調査結果で明らかになっています。

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文明がもたらした肥満

文明の進化がもたらしたものは一体何なのか?

食品業界のテクノロジーの進化のおかげで、保存食、冷凍食品でもおいしく食べられるようになり、食事の用意をするにも時間短縮できます。野菜や果物の旬も消えつつあります。同じ食材にしても30年前と現在のものでは栄養成分が減少しています。土壌の質の低下、環境汚染、育成促進剤などが影響しており、大切な鉄分、カリウム、ビタミンA、ビタミンCなど30%程度減少しています。有機栽培が推奨される理由の一つに、これらの栄養素の欠落の問題解決もあります。しかし、どこまで有機栽培の確かさがあるかも疑問です。

食事制限はダイエットにはならない

体重を落とすことだけのダイエットは健康ではありません。体脂肪を落とすこと、筋肉量を保つこと、骨密度を健康な状態に維持することが大切です。そもそも、現在の食生活はカロリー過多です。糖質の取り過ぎは老化を招きます。しかし、糖質カットのダイエットまでする必要はありません。一日200g程度の糖質を摂取しても太りません。糖質はごはんやパンだけでなく、果物、野菜にも含まれています。低糖質ダイエットは必要な栄養素不足も起こしてしまい、正常な基礎代謝に必要なビタミンやミネラル不足も起こしてしまいます。

また、肝臓に負担をかけることにもなり、中性脂肪が多く作られる原因にもなります。「ダイエット脂肪肝」は痩せているのに肝臓は脂肪だらけになっている状態です。これは、低糖質ダイエットによって起こっています。

リバウンドしたくないなら

まず、食生活の見直しをしましょう。加工食品、間食、スナック類、冷凍食品などを摂取するのは控えた方が痩せます。そして、植物繊維は一日25gは摂取するようにしましょう。腸内フローラの善玉菌を増やすことは体全体の循環を促し、脳の働きや精神面の安定も促進されます。

運動をしていない人は、何かできること、興味が持てそうなことから始めてみてください。からだは使わなければ老化します。呼吸器官も心肺組織の健康を維持するためにも必要です。血圧の高い人、コレステロールの高い人、中性脂肪酸が高い人は有酸化運動をすることで数値を改善することができます。積極的に取り組んでみてください。

バランスの取れた食事です。炭水化物、たんぱく質、脂質、植物繊維をとり、一日14時間は食物が体に入らない時間を作ることで(ファスティング)、オートファージが活性化され、細胞の若返りにも効果があります。


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