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めぐ撮影の 写真を使って下さった note

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みんなのフォトギャラリーで画像を使用していただいた 記事をご紹介してます。 想いの表現のお手伝いができて嬉しいです。 ありがとうございます(*´∇`)ノ♬♪♩
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#詩

【詩】思い出す

あきらめ色に追い付かれ しぼんでしまった心では 見上げた月まで遠くなる 懐かしく流れた曲からは あの頃があふれ出す あんなにも今日を吸い込んで あんなにも明日が鮮やかだった むせるようなときめきが 今の胸に押し寄せる 流れる曲から部屋中に 舞う色を拾っては 思い出す 思い出す  眩しさを思い出す 月を綺麗に見たいから 心に色を取り戻す 私に色を取り戻す 詩集が出ました。

再掲【詩】「桜の雪」

桜の雪が降る 恋の木が枯れる 誰の涙だろう? 突然の雨に濡れながらふとそんなこと考えた 桜の花が鳴る 命の木が痩せる 誰への歌だろう? 水滴を含んで散る花びらにそんなこと考えた いつか叶えばいいなと埋めた約束は 咲くこともなく土と化した 僕の背丈は伸びたけど 実をつけるべき枝も陽(ひ)を吸うべき葉も持てなかった いつかそうなるようにとついた願いを 叶えることもないままここまで生きた 僕の齢は重なり来たけど 増やしたのは失望と諦めの数だったような気がするよ いつ

【詩】果てない

ポジティブがネガティブに 追いやられ ところどころにある 白がだんだんグレーに見え 全てが黒になる 日暮れに見る太陽は ピンクと紫で眩しいのに それさえも鈍い色に 見えない闇が 狙いを定めては 暗い文字を 空襲の様に落とす 耐えきれず 床に這って 見えない何かを 手で追い払い 大声を上げて そのまま 果てそうになる 暗闇が飲み込もうと こまねいては ドロドロの粘着物を 上から落とす 暗い闇に向かって 闇雲にライフルをぶっ放す 何の手応えもないまま 手持ちの弾薬は消

織り成す季節

桜も笑わない春だというのに 若者のすべてを聴けば夏模様 午後八時だというのに 温い空気とざわめきがまとわりついて どこにも隠れられやしないよ 涼しげな色の浴衣を着て来たんだね ソーダ色のアイスを 一口食べては一口もらってはにかむ 側にいても似合う服を着てこればよかった でもそんなもの一つもないよ 難しいなとっても とっても難しいな 遠い存在に感じてしまうんだ 瞳に映らなくなってほしくないよ 二人の後ろ姿を映すフイルムは無いかな そう感じるんだ 映るフイルムからは消えないから

寒い日の音楽

腕だけ伸ばして止める時計 窓ガラスを流れる水滴に 重なる、いつかの君の涙 二人分の丸い体温みたいな夢だった 眠気が取れない朝 室内でも吐く息はエスキモーの如く とりあえず沸かすコーヒー 儚く消える湯気の合図 不思議な未来 寒い日に沁みるmusic 音の海 無人島へ不時着させる記憶 -------------------- BGM : snow jam

【詩】冬の蝶

冬の蝶は きれいな夢を見て飛んでいた それは一つの六方晶の夢 冬の蝶は さびしい影を見て飛んでいた それは一つ分の自分の孤影 冬の蝶は あたたかい声を見て飛んでいた それは昔教えてもらった 一つの春の数え方

手つき

過去は切り離したい おできのようだ ジクジクと痛み 過去からわたしに影響をもたらす 腕のいい外科ならば 過去は切り取れるだろうか 或いはひとに話すことによって それから解放されるだろうか 人間とはおかしいものだ 所有していないものに こうも振り回され 過去にあったはずの痛みが 現在の痛みのように思えてしまう 過去の患部にメスを入れ 治癒することができるのは 何だろうか 瞑想の手つきならばうまく おできを 切り取ることができるのではないだろうか

イミテーション

ままならぬ 想いを抱えて 崩れそうな 私という土台に 立つ偽者の城 崩壊するか 朽ちてすらいる イミテーション 住みつきしは 私一人 かつて煙草も酒も やるだけやって それでも ハッピーにはなれず 他人からは お調子者の痛いやつ 仕事もできないしねえ ああ それでも息を続けてきた 不思議だ

『、』ー詩ー

何を信じましょう この痛みから 何を信じましょう この屈辱から 何を信じましょう この絶望から 何を信じましょう 寒さに耐えることすら できなくなったこの心で ふと脳裏をよぎる あなたの笑顔 私を信じてくれた人は 確かにいました 私を愛しいと言ってくれた人も 確かにいました 目に見えないものに 何故、人はここまで苦しむのでしょう 静かな時間を お腹いっぱい、たべさせてください。 ✴︎✴︎✴︎ 少し暗く重いドラマを一瞬いま目👀にして、その勢いで書いてみました。 安心し

「手を放す」(詩)

手を放す 何対を 何千も 色が擦り消え 孤独が気管に詰まるまで 手を放す 手を正す 愛に似ていた 必ず 限りなく その手を望んだ手のまま 手首ごと

数珠は眺めて/詩をひとつ

愛って、数珠繋ぎになったら、戦争なんておこらないのになぁって 昔の私は思って 当時の彼氏に話しました 彼は私に 愛の数珠繋ぎの作用を 働く人達や喜ぶ人達を通して見せてくれたけれど なんだろう?モヤモヤっとして 私が発した言葉なのに私にはかえらないなぁって しょんぼりとしたわかかりし私の記憶があります 景色を眺めた事が私にかえってきたあいかな noteの街は私には 言葉を綴る刺激をいただける素敵な場所で 子供達の何かや 生活がなければ もっと色々して

自分だけ

~自分だけ~ どんなことを  やろうとも…… 被らないモノはない 手段  種類 どれだけ  細分化して   特別になろうとしても それをやるのは「人」   皆…同じ「人」  被らないモノなんてない でもね   きっと  一つだけ   可能性はある 「自分」は   一人しかいないから 自分でいることが  誰とも被らない…… 特別に繋がっていく

【詩】雨上がり

はち切れんばかりの雲が裂けるようにして 激しい雨を降らしていく 雨は熱気で覆われた路面を叩き割っては その厄介な空気を世界に拡散させていく しばらく虹を見ていなかった それは魔法にも似た現象で 幸福を象徴する詐術 僕は七色の虹を幼少期に見たせいで 七という数字に取りつかれた それは単なるスペクトル状に過ぎないが 僕は自分の思い込みでそこに七色の存在を信じようとしてきた 希望なんてものは幻想で 君の思考がそれを生んでは殺していく 僕は誕生を終えた光に影を添えては 積み木崩し

【詩】月と日常

暑さがまだ残るこの時期、徐々に静けさを取り戻していく海。 一月前、有名な海岸に君は降り立った。 少し大きめの麦わら帽子、たくさんの藁たちが交差し、 夏の日射しを遮っている。それは生ぬるい風を受け優雅に波打っていた。 初めて会ったのに初めてじゃない、そんな気持ち。 不可思議な感覚を信じられず、でも喜びもある。 深夜のドライブデート、海辺を走りながら潮風が君の髪を揺らしていた。 信号で停車すると、生ぬるい風が邪魔をして蒸し蒸し。 そんな奴らは無視無視。私の気持ちと同じく信