丹波 ぎろ

日記を記したり、現実と空想を混ぜながら、記したり。 強迫性障害を発症し、後にうつ病を発…

丹波 ぎろ

日記を記したり、現実と空想を混ぜながら、記したり。 強迫性障害を発症し、後にうつ病を発症。 国立大中退→私大進学

最近の記事

くせ

真ん中から少し逸れては戻される 普通にはなれないっていうのに 無理やり押し付けられるの ちぎられるかもしれないし そんなもん個性じゃないの かわいがる人もいて 自分でもわからないの 悪者かどうか カールを描いてるから スナック菓子を思い出して あれまだ売ってたっけ 愛する人はいるだろう ぼくを想う人だってきっと 見た目がこうなだけなの かわいいでしょ

    • あいまいな

      空気が海に涼しさを求めすぎてしまって、青空が見えているのに、なぜだか寂しそうに私たちを抱擁するような天気が2日、3日続いている。 それが、私のこころのスケールを大きくしたみたいなのだ。咲く花や、踊っては鳴く雀が目に映るというのに、私は1歩後ろを歩いている気がするのだ。 けれども、私の体はこれからやって来る季節を映すようなのであり、デカルトの気持ちが少し分かるような気がしているのである。 確固たる季節がやってきますように。

      • 融解

        気がつけば、黒い時間が私を包んでいた。 1日の懺悔を慟哭するような、そんな時間が。 これから激しい雨が降ると警告するような、 ひどい胸の奥の締まりを感じる。 蛙が天気予報を私に知らせ、 蚊は出番でないと眠っている。 窓の外を眺めながら酒を飲み、 自己陶酔を超える嫌悪感が躍る。 誰かがホームから僅かな空間を跨ぐ時間。 私は表情という表情を剥ぐ。 誰かが嘔吐きながら、ターミナルで横たわる時間。 私は、私の中にある私に嘔吐く。 梅雨前線が緯度線を平行に動き、姿を消した時、 この文章

        • 私を差す月光

          大切な人ができました。失恋してからずっと、大切な人がもう一度できたらと願っていました。けれども、自分には無理だろうと思っていました。人とのコミュニケーションが苦手で、自分自身を上手く表現できず、自己を殺してしまうから。そして、大切な人ができたらと願っているにも関わらず、人を信頼できず、かつ大切な人なんて誰でもいいんじゃないかという合コンを劣悪に旅するように生活していました。 そして、私の話を静かに聞いてくれ、理解をしてくれる彼女に出会いました。最初の私の感情は正直

          今宵の月

          夜だというのに、うっすらと雲がグレーに溶け込めずに形を見せていることに葉巻を吸いながら気づいた。今の私には見えないあなたは、何をしているんだろう。月にあなたがいるのなら、眺めることができるというのに、同じ世界に生きている私たちだから見えないんだよね。それに私たち、雨を連れてきてしまうから月にいたとしても見ることができないのかな。もし私が月にいたら、あなたは私を見てくれるのかな。

          恋、まるで

          気がつけば、薫風が南の方から暖かい空気を運んでくるようになって、スーツのジャケットを羽織り、自転車を漕いで最寄り駅に行くと後に後悔する未来を鑑みるようになった。 以前からの対人恐怖が、さらなる波を押し寄せてくるのが、ここ数ヶ月の私であり、幸せそうな人を眺めると卑下したり、嫉妬したりと自分自身がどんどん負の方向に向かっているのを感じていた。人なんて利己的な生き物で、自分の都合で生きるような奴なんだ。だから人を信じられないんだ。と苦笑いして私は言った。 それでもあなたは共

          恋、まるで

          他人の為に生きるのは間違いでしょうか。私は、自分の為に生きることができません。しかし、日常を送っていると、自分の為にだとか、自分のやりたいようにといったことを言われることが多々あります。もちろん、自分が好きなことを自分の好きなだけ行い、自分を慈しむことや、自分の人生(自分が主人公である人生)を送ることが大切なのは分かります。けれども、他人の為に尽くすことで得られる喜びで自身の生を感じることのできる私は、果たして自分の人生を歩んでいないと表現されるのでしょうか。 適度に自己中

          Peaceを優しく銜えるとき、月下で君の唇に触れた透明感のある感覚と柔らな音と絡み合う舌の甘みが浮かび上がる。

          Peaceを優しく銜えるとき、月下で君の唇に触れた透明感のある感覚と柔らな音と絡み合う舌の甘みが浮かび上がる。

          gradation #2

          優しさなんてありがたくはないと言い切れないが言い切れる気もしてやまない。 人々が私を巻き込んで渦を作っては、何かしらが触れて、思い出したくないことまでも触れられそうな気がする。渦のピースに探しているものがないか確かめては、無いことを悟り、無駄な自身の優しさが傷口に鹽化ナトリウムを薄く塗って、泡が立つような気がした。歯を食いしばっては、身体中の細胞という細胞が振動する心地がして、涙が零れて染みる。硬貨で削って明かしたくない秘密を露わにするような銀紙のように瘡蓋を剥がすことがで

          伽藍堂

          真っ白な姿で生まれてきました 気づけば黒く変わり果てていました 心だけだと思っていたら 肺は心の色に敵いませんでした フィルターを舐めては 接吻のように感じる日々を送っていました 指の数では足りなくなる日が増えてきました 身体を泡で包んだ匂いは煙というより あなたのような気がしました 煙はトランスルーセントになっていきました よく知った女が私と一緒に布団に入っていました 女は私の方を向いて目を瞑ったまま 幸せそうな唇をしていました 私は頬にキスをしてやりました 表情は変わり

          gradation #1

          社会の歯車のようにありたい自分と、Anti-peacefulでありたい自分が同時に存在して気味が悪い。生きること以上に難しい事象は生を得た以上存在しないと考えられる。 雨だ叫べ 雨だ叫べ 雨だ叫べ 雨だ叫べ 雨だ叫べ 雨だ叫べ 雨だ叫べ 晴れた泣け 晴れた泣け 晴れた泣け 晴れた泣け 晴れた泣け 晴れた泣け 晴れた泣け 手を繋いで歩く親子 子供は早足でじたばたと、親はゆっくりと 人生の感覚と負の相関がありそうだ こんなはずじゃなかったのにな Taspoってたばこ

          心臓を強く握って

          23区は夜ということを感じさせずに 気づけばモダンなライトが 僕を照らしていました 敷き詰められたコンクリートの 隙間から顔を出す優しそうな草が 僕に懐古を教えてくれました 踵で棘を刺すような 見上げるくらいの背丈の女性が 僕に畏怖を教えてくれました 大きな花が描かれたカーディガンの 同じくらいの背丈の女性が 僕の過去を掻き回してくれました 娼婦に満ち満ちたこの社会で 『ヰタ・セクスアリス』が 僕に安堵を与えてくれました 冷たいコンクリートに 温くて鮮やかな紅を垂ら

          心臓を強く握って

          灰桜 ・ 肌

          音沙汰なく 姿を見せるなんて 賞美期限が一瞬の あなたを 映したくて たまらないんだから 少しくらい 声を掛けてよ どうせまた 居なくなるんだから 揺れる 揺れる 揺れる 濡れる 濡れる 濡れる "××"と音を立てながら 流れる 流れる 流れる 消える 消える 消える 何も纏ってなくても 綺麗だね 艶やかだったのに 可愛らしくなるんだね 「あと何回 あなたに会えるのかな」 そんなこと考えると 切ないけど これが 最後かもしれないんだよ いつ終わるか わからないから あなた

          閉塞と開放

          風呂に浸かれば いつもと少し違う言葉を 書けるんじゃないかと思って 壁紙の線を眺めては 濡れた携帯電話を さらに濡らしていく 純潔を流しては 不純を取り入れて 不純を流しては 純潔を取り入れる 不貞腐れた心も 少し恢復する気がして また不貞腐れていくんだ 着実に明日へと 進んでいるはずなのに 進んでいないような気がして 取り残されてる気がして 風呂の栓を抜いたから もう 今の自分には 何もないよね 黒い空気も 栓を抜いたら きっと 蒼色に 変わるんだよね

          閉塞と開放

          織り成す季節

          桜も笑わない春だというのに 若者のすべてを聴けば夏模様 午後八時だというのに 温い空気とざわめきがまとわりついて どこにも隠れられやしないよ 涼しげな色の浴衣を着て来たんだね ソーダ色のアイスを 一口食べては一口もらってはにかむ 側にいても似合う服を着てこればよかった でもそんなもの一つもないよ 難しいなとっても とっても難しいな 遠い存在に感じてしまうんだ 瞳に映らなくなってほしくないよ 二人の後ろ姿を映すフイルムは無いかな そう感じるんだ 映るフイルムからは消えないから

          織り成す季節

          心の嘔吐

          (嘔吐という用語を使うと、どこかサルトルのような雰囲気がありますが、サルトルの著書とは無関係です。) こんにちは。丹波 ぎろです。 このnoteでは、私の最近の習慣についてお話ししたいと思います。(ただ、私はあらゆることを三日坊主にしてしまう癖があるので、毎日行っている訳ではないことをご承知おきください。また、本音を言えば毎日行いたいと思っています。)それは、思っていることをノート(≠note)に吐き出すということです。他人に見られるかもしれないという気持ちを完全に排除