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大阪新築マンション住まいからタイのチェンマイに帯同して変わったおうちの理想

タイ チェンマイ在住のmegです
パパリーマンの海外駐在に帯同して
4人のお子たちと共に
年季の入ったコンドミニアムに住んでいます
チェンマイ生活も1年半が経ち、
やっとこさ気持ちの持ち方は手に入れた気がしますが
本当につい最近まで、しばらくは
なんて住みにくいのだという気持ちが強くありました
引越したい欲は未だになくはないのですが
駐在ファミリーとしての制約もあるので
諦めるところは諦めてみたことにより
気持ちが楽になりました

今は何かを諦められた分、何かを手に入れた感があります
それによってすごく暮らしやすくもなりました


もともと"動線のいい"おうちづくりが好きだった

実はおうちの動線を考えながら収納をつくるのが
好きだし得意だった私
日本にいた時に住んでいた大阪のマンションは
間取り自体も、建具の素材や色もすごく好きで
掃除もしやすく子どもたちが自分でお片付けできるような
そんなおうちにできていたつもりで気に入っていました

そのノリでチェンマイにきてしまった私は
同じようなおうちづくりを目指していました
そして全然理想な暮らしができずに
凹みまくっていたのです

今考えると日本での理想のおうちの根底にあったのが
効率的な生活動線だったと思います
サラリーマン共働きの我が家
小学生2人と保育園児2人がいて
お迎え後19時から20時半くらいの寝る時間までに
いかに数々のタスクをスムーズにこなすか
それが気持ち良くできるのが私にとっての「いい動線」でした

選択の余地のないチェンマイでのおうち選び

バンコクはまた事情が違うと思います
駐在員の住まいの選択肢は会社によっても大きく違うので
チェンマイの中でもまた色々だとは思います

私たちの場合は6人家族と人数が多いこともあり
ある程度広めの部屋がよかったので
会社の選択肢の中で選ぼうと思うと一択になりました
もし自由にチェンマイでおうちを選んでいいよと言われたら
多分私は選ばないと思います

その理由は
・確かに所有面積は大きいけど実際使うところが小さい
・間取りが使いにくい
・密封性がなさすぎるので虫もたくさん入るし
 思いっきり子どもに遊ばせられない
・オーナーの趣味が合わない
(タイは家具が全部ついているので、
 オーナーさんの趣味で家具が選ばれて配置されています)

あたりでしょうか
ネガティブなことばかり書いてしまいましたが
ここしかないのかねー!と思ったのが正直なところでした

ちなみにはじめに置いてあったダイニングテーブルは
なんと壺の上に天板が置かれただけのものでした
一番下がまだ1歳になる直前のタイミングで連れてきたので
こんな恐怖なテーブルで生活できるかい!とツッコんだ記憶が…


間取りがこうなっている背景を知って前提が変わった

日本での私は効率的な生活動線重視でした
そんな私からみて好みではない間取りだったのですが
それには理由がありました

きてすぐの頃にお願いしていたタイ人のベビーシッターさんに
・確かに所有面積は大きいけど実際使うところが小さい
・間取りが使いにくい
この辺りの話をしました
そうしたらこうなっている背景がよくわかったのです

実際使うところが小さいというのは具体的には
昔はメイドさんが住み込みでいたので
専用のお部屋とお手洗いがありますが
今は倉庫としてしか使えないような作りになっているので
総面積に対して実際の生活をする空間が小さいのです
新しいコンドミニアムにはほぼこういう部屋はないようですが
私たちの住むコンドは古めなので残っていたようです

私にとって使いにくいと感じた間取りも
キッチンが独立しすぎていて
リビングが見えないことが使いにくいと思った一番の要因ですが
これもメイドさん、ナニーさん文化が背景にあるようです
ご飯を作ってくれる人が別でいるので
むしろ見えない方が良くない?と言われました

なるほど…
なんでも自分でやらなくてはいけなかった日本とは違い
このメイドさんナニーさん文化が背景としてあるのか
そう考えると動線の効率ばかり考えてたけど
そもそも自分でやらなくてはいいのではないか
掃除とか洗濯とかお料理とか外注したらいいのだよな
なんていう考えに変わったりもしました

効率重視の前提が覆った今、目指すおうち

インスタでおしゃれでキレイな日本のおうちを見ると
相変わらず素敵やな〜とは思いますが
今は今で私たちが住むおうちも気に入っています

そう思えたのは4月に2週間ほど日本に一時帰国して
チェンマイに戻ってきた時に
長男10歳と次男8歳が
「あーー落ち着くわー!」
と言ってベッドにダイブしていたから
もはやチェンマイがホームになっています
生活動線がどうであろうと
帰ってきた感を感じられるおうちになっていれば
それが一番いいのだなと感じました

特にこの海外という環境
慣れたとはいえおうちの外では多少の緊張を
常に感じながら生活しているので
おうちは The 実家感 でいいのでは?と思っています
おしゃれさ、実用性、効率性を諦めたその先に
私はそんな思いを手に入れました

日本に戻ったらまた多少こだわってしまう気はしますが
それでもチェンマイでこの経験ができたことは
今後のおうち選び、おうちづくりに大きく影響する
私にとっては大切な出来事だと思っています

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