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結婚式で5年ぶりに会った友人と「きんに君」と「少年ジャンプ」の話をした

勘で結婚式に行ったら5時間待った

高校時代の友人の結婚式に行ってきた。

何時から始まるかまったく把握しておらず、「まあ、だいたい11時くらいから始まるだろ」と思って勘で会場に行ってみたら16時から開始だった。

5時間くらい1人で式場の近くで時間を潰した。30歳を超えてわかったのだが、結婚式には勘で行くもんじゃない。

太りすぎた友人


会場に着くと懐かしい顔で溢れていた。32歳ってもっと老けるものだと思っていたけれど、みんなほとんど変わっていなくて驚いた。イケメンはずっとイケメンだ。人生のバランスをとるために、大人になったらイケメンはダサくなってほしい。

ただ、1人だけ激太りした友人がいて、本当に誰かわからなかいくらい変貌していた。ポケモンの進化くらい形が変わっていた、太るための拷問でも受けた?けっこう本気で病気なのかと心配してしまった。

太っていることが悪いわけではない。

しかし、学生時代にサッカー部のエースで筋肉むきむきモテモテで、憧れの気持ちを抱いていた友人が丸々とした姿になっていたのは本当にショックだった。

体重管理はしっかりしようと友人を見て決心した。

挙式の席で、きんに君の話をする

挙式の会場に座ったときって普通は、「良い会場だね」「あいつ結婚できてよかったよな」「そういえばおまえは子どもできたの?」みたいな会話をするのかもしれない。それが大人の嗜みな感じがする。

しかし、そんなことはまったくなかった。

5年ぶりくらいに会った友人と、「やっぱ芸人のYouTubeは最高だよね」「NOBROCK TVのシソンヌ回は神回」「ジェラードンのYouTubeはサムネがすべてで内容はオマケ」という感じで芸人の話を延々としていた。高校の部室かな?

「雰囲気考えろよ!大人なんだから!!」と、周りの友人に注意されるかなと心配していたが、そんなことは杞憂だった。

前の席に座っていた友人が身を乗り出して、「今一番おもしろいのはきんに君のYouTubeだから!!」と声を張り上げて宣言してきた。よかった、バカしかいなかった。

結局、挙式が始まるまではずっとそんな感じだった。

友人たちが今なにをしていて、どんな人生を辿ってきたのかはわからない。もしかしたら離婚している人もいるかもしれない。わかったのは「きんに君はおもしろい」という事実だけだ。


大声が飛び交う結婚式

結婚式の主役である新郎は、体育学部からの消防士という筋肉を具現化したようなムキムキ男だ。多分、こいつもきんに君を見ているんだろうなぁ。

参列している男たちの背中がやたらでかかった。あと、式中は大声が飛び交っていた。みんな声でけぇ。ボディビルの大会と勘違いしそうになる。


式も披露宴もとてもよかった。

ずっとヘラヘラしていた新郎が、両親への挨拶だけはしっかりと真面目にこなしている姿を見て感動した。「きんに君の話しなんかしてる場合じゃねぇなぁ」とようやく目が覚めた。


二次会で少年ジャンプの話をする

はぁ〜〜!いい式だった〜〜!!

という気持ちを抱えながら二次会の居酒屋へ。

今度こそエモい話をするのかと思ったら、「ワンピースは今が一番おもしろい」「漫画は単行本で読んだ方がおもしろいい」「呪術廻戦は途中で飽きてしまった」と、ジャンプの話をずっとしていた。放課後の教室かな?

自分が学生なんだと錯覚しそうになる。インスタント浦島太郎。


結局、実のある会話はほとんどしなかった。

でも、本当の意味での友達ってこんなものなのかもしれないなー、と結婚式に参加して実感した。5年ぶりに会っても学生時代と同じ会話ができるって貴重なことだ。

10年後もきんに君の話しをしような!!


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