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われわれは、われわれ自身および他人と、本についてというより、本の大まかな記憶について語るのである。 2021/09/19

 日曜日、午後、段ボールが届く。小50個、大50個。これで梱包を開始できる。家の内見希望が来る前に、床にあふれ出している本を梱包してしまおうという算段なのだけど、入れても、入れても、減っている実感がない。

 段ボール小とはいえ、本で満ちるとずっしりと重い、そしてそれはこどもの本だろうが大人の本だろうが関係なく、等しく重い。そして、15箱ほど詰めたところで疲労困憊して終了。

 しかし、これでもまだこどもの本しか入っていないという事実に衝撃を受ける⋯⋯。それもすべてではなくて、こどもの本の8割ぐらい、か。自分の本を入れ始めたら一体どういうことになるのだろう、そしてその段ボールどこにおけばいいのだ。色々衝撃過ぎるのだが、とにかく、詰めるしかない。

 肉体労働の後に食べたとんかつがとても美味しい。身体を動かすことが美味しい食事の源なのではないかと感じるなど。いやしかし、疲れた。

 腰と背中が、じんわりと痛い。湯船につかると、そこがほんわか温まって、痛みと疲労が溶け出していくような感じがする。

 われわれは、われわれ自身および他人と、本についてというより、本の大まかな記憶について語るのである。その記憶が、そのときそのときの自分の置かれた状況によって改変されたものであることはいうまでもない。


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