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第208話 プレアデスの性と子宮に棲む龍


 『たった一人の女性に巡り会えない男性の魂の悲しみが、時間と共に男性器を肉体のみの快楽の道具にしてしまった……。』


 本来男性の肉体とは、その魂全部の愛を、たった一人の真実の女性に注ぐためのものであった。宇宙でたった一人だけに捧ぐ純粋な『愛』のためのもの。

 ところが肝心のその女性とは長い輪廻の歯車の中で、今まで巡り合うことが決してなかった。その悲しみは悲痛さを増し、その一人の人を探し回っている間にも徐々に忘却へと入れ替わる。 

 やがて自分が誰を愛したかったかすらわからなくなり、手当たり次第に女性を手に入れることこそがその目的と成り果てて、結果多くの女性を闇に沈めて傷つけた。

 一方女性たちもまた、その一人の男性の出現を願っていた。宇宙にたった一人だけ、自分を愛してくれる人。

 けれども女性もまた徐々に、忘却へと飲み込まれていった。
 黄泉に通じる女性たちは、世の男性たちの悲しみを機微に読み取り感受性が疼く。そこに来て、元から持っていた女性としての受け入れる力、繋ぎ結んでいく性質がネガティブな方向に災いしてしまった。

 男性たちの悲しみを見ては、聖母のように受け入れよう、この人をなんとかしなければと、自己犠牲の闇を抱えて自らを傷つける羽目になった。

 だから男性も女性も、いくら顕在意識が何の疑問も抱かなくても、奥底の魂ではお互いに真実の相手ではないととわかりつつ更なる負のループへと堕ちていく。地上の性は、そんな闇にまみれている。

「この人じゃない、この人でもない……。」

 女性たちはいつしかそんな男に復讐心を抱いていき、それが巡ると今度は男が女に復讐する悪循環となっていった。

……

 金山神社に詣でたことで唐突に始まった自己対話。これらの言葉の出先とは、プレアデスの過去世において真実の相手との性を知る、私の深い叡智の領域。

 “彼女”と共に、自分の性と子宮に話しかける。

「奥底にある本当の望みを受け取っていいんだよ、たった一人の彼から愛されていいんだよ。
 その人があなたに与えたい想い、幸せ、肉体の快、お金の豊かさ……。私にそれを与えたい人が、宇宙にたった一人のスサナル先生なんだよ。」

 すると子宮の湖に、青白い龍の姿が視える。三浦の龍と同じ色。

「えっ、あなた私の子宮に入れるの?」

 名前を持たなかったこの龍に、少し前に私が選んだ音を贈っていた。
 数の位で、無限のちょっと手前の意味の言葉。漢字、カタカナ、ひらがな……。どの字体が好きかと尋ねると、本人の希望でひらがなが選択された。そしてその日からこの龍神の名は「なゆた」さんに決定した。


 スサナル先生を受け取りたい、全部愛されたいという思い。
 どんなに他の誰かが私の性に侵入しようとしても、一見それが可能なように見えても、私は彼にしか鍵を開けない。そこは、私と彼だけの場所。

「だからこそあの人から、受け取っていいんだ。愛されていいんだ……!」

 するとスサナル先生の意識がこう言いながら、私のために泣いてくれた。

「やっとわかってくれた。」


 それからもしやと思って聞いてみると、なゆたさんとはスサナル先生その人だった。
 遥か昔、一緒にいた龍。
私のことを護りたいと言ってくれた龍。その正体とは大好きな彼のことだった。


 右手がくるくるっと回転すると、左手をそっと持ち上げて、私のおへそに誘導する。そして気がつく。
 以前はいつも氷のように冷たかった下腹部が、ようやく体温を取り戻そうとしていた。


「あなたのことを、これからもっと、綺麗な私の子宮のうみに帰れるようにするからね……。」



written by ひみ

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実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

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以前アメブロのどこかに書いたんですけど、よく男の人が豪語するセリフに「世界中の女を抱きたい」っていうのがあると思うんですが、それってご都合主義のエゴに本体が寄生されて、乗っ取られちゃってるってわかりますよね。

まぁ、超高次元から見れば地球の善悪は善悪ではないので「それもお好きにどうぞ」なんですけど、ハイヤーセルフあたりからしたら、それって魂の異常事態な訳です。

薄っすらね、記憶の彼方に、かつてたった一人の相手がいたのだと残っているのでしょうね。
だからこそ世界中の女を抱けば、どこかにいるかもしれないって、潜在意識は思っているのかもしれません。
悲しいね。(情けないという意味で笑。うっわ、私って本当いつも毒舌)

まぁそれはさておき、本文中のここ↓

『本来男性の肉体とは、その魂全部の愛を、たった一人の真実の女性に注ぐためのものであった。宇宙でたった一人だけに捧ぐ純粋な『愛』のためのもの。』

男性とは与える人、女性とは受け取る人です。このことを、細胞レベルまで落とし込んでみてください。
螺旋状に、末端の意識まで降りていって『魂』が腑に落ちた時、この事実とは驚愕すべき『あなたという宇宙の叡智からの贈り物』だったとわかるはずです。

頑張って!これは本当に魂レベルで味わってほしいと願っています。

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←今までのお話はこちら

→第209話 有限なる無限、夢幻なる幽玄

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