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事業会社人事・人事コンサルを経てメドレーへ。人事・労務担当が挑戦した2年間で得た気づき

こんにちは。広報機能を担当するDesign&Communication室です。
メドレーのコーポレート組織ではこれからの組織設計の思想として、自社開発とM&A、ローカルとグローバル、と全てのプロダクトを同一の統治が出来る状態を作るための「Global One」というコンセプトを掲げて活動しています。
組織拡大を見越した設計思想としてのGlobal One (以下One) を実装していくコーポレート組織はより推進力を高めるため、多くのポジションで積極的に採用中です。
今回は、これまで幅広く人事・労務領域を担当している鞍田さんに、メドレーの人事組織についてお話いただきました。

話を聞いた人

鞍田さん
新卒で株式会社クボタに入社し人事総務担当として従事後、KPMGコンサルティング株式会社にて人事コンサルタントとして活躍。2022年メドレー入社後は、人事システム導入や人事評価制度の見直しなどのプロジェクトを担当。現在は人事労務グループとHRISグループのマネジャーを兼任。

本記事はGlobal Oneやメドレーのコーポレート組織に関するインタビューシリーズ第2弾として連載しています。


人事キャリアを進むことになったきっかけ〜人事コンサルへの転職

― まずは人事のお仕事に関わるきっかけから聞かせてください。新卒で株式会社クボタ、そして人事を選んだ理由はどのようなものだったのでしょうか?

大学が国際文化学部だったこともあって、学部生の3分の1が留学するような環境だったんです。在学中インドに3週間くらい旅行に行ってカルチャーショックを受けて帰って来るような経験もしていたので、就活を始めた際も海外の仕事に関心がありました。
その他にも親族にメーカーで働いている人がいて、自然と自分もものづくりに関わっていきたいなと思っていましたね。

そういった考えが相まって発展途上国のインフラや社会の必需品になるようなものづくりに関われる仕事を探していて、ご縁あってクボタに総合職として入社しました。
入社後は3ヶ月間工場の実習でひたすらピッキングと組み立ての実務をしつつ、合間に人事の方と適性や希望について相談する流れがありました。私は海外営業をやりたいと言って入社したものの「実際に工場実習していると営業するならちゃんとモノを知らないと売れないな」と思って「工場が良いです」と言っちゃったんですよね。

そこからは工場勤務の枠の中で適性を考えた結果、人事としてアサインされることになったのが私の人事キャリアのスタートでした。すごく思い入れがあって始まったとかではないんですよね(笑)。その後、実習を終えて千葉の工場の人事業務を担当することになりました。

― 現場ではどういった業務を担当されていたんですか?

工場には400人くらい従業員がいたのですが、その人達の人事業務をやるという立場でした。とにかく本社がやる企画系以外の人事労務の仕事はなんでもやっていましたね。

人事としては慣れないところから少しずつ仕事を覚えていく時期だったのですが、現場の近くで人事をやれたことは今思うとすごくよかったです。
本社からのドキュメントが現場の人達からしたらわかりづらいと言ったフィードバックがすぐにもらえるので、手応えが掴みやすいですし、ドキュメントを平易な書き方に直したりと今のメドレーのドキュメントドリブンといった文化にも似た経験をこの時もしていました。
総務的な起案を通すにも工場の売上状況なども気にしなければいけないなど、ビジネスや数字にも敏感になりましたし、人事ならではのトラブルも経験してタフさも身についたり、事業会社の現場ならではの経験は一通りできたと思います。

その後転勤を命じられることになるのですが、その際に自身の今後のキャリアへの不安や、制度上は規定されていない子どもがいる女性への転勤配慮事例など、様々なことを見て考える中ではじめて、人事制度に不満を感じたことを覚えています。
「不満はあるが変えられるスキルも経験もない」ことに気付かされたのも同じ頃でした。
色々と模索した結果、社内での営業部署への異動も叶わず、営業でなく人事としてキャリアを深めていく覚悟も出来たので、転職を考え始めました。

ーこのあとKPMGに転職されたとのことですがコンサル会社に進んだ理由は?

経営コンサルをやっていた友人から、人事コンサルという領域があるよと教えてもらったんです。クボタでは人事の現場仕事を担当していたことや、先ほどお話しした人事制度について興味が出てきたこともあり、上流部分を知ることができれば人事として一通りのことができるようになると考えたので、KPMGに転職することにしました。

人事コンサルから事業会社へ戻る決意

ー現場仕事とコンサル仕事はかなり勝手が違ったと思うのですがどうでしたか?

評価や等級など人事制度自体は現場で運用をしていたので「全く分からない」ということはなく、比較的スムーズにキャッチアップを進めることができましたが、仕事の進め方や知見を蓄える点で一人前として自立できるまでには2年ほどかかりましたね。

人事コンサルの経験として一番衝撃的だったのはデューデリジェンス(以下DD)案件に関わった時でした。企業が企業を買収するというプロセスはまったく未経験でしたし、財務DDやビジネスDDなどを通じて、会社視点からの人事という部分でビジネスや会計などの繋がりが理解できたというのがとても経験として大きかったです。
あとは分業化されすぎてなくて幅広く色んな案件に関われたのもよかったですね。DD案件と制度設計案件を2〜3個同時並行で進めるというスタイルだったのですが、経験を積むにはとてもいい環境でした。

その後コロナ禍に入って、お客様に会いに行けなくなってしまったんですね。家で延々と資料を作る日々に「これは誰のために仕事をしているんだろう」と悩むようになってしまって。
その時に工場で働いていたことも思い出して、私は直接人と向き合って仕事をするのが好きだなということを改めて感じたことと、考えるだけでなく施策や設計が実際にワークするところを見ることが自分にとって価値を感じていた部分だということに気付いて、これまでの経験を活かしてもう一度組織や人に向き合ってみたいと思い事業会社への転職を決意しました。

ーメドレーを選んだ理由は?

コンサルでは制度は作ったけど実際にその制度が運用されているかを見届けることができなかったので、自分が作った制度設計がきちんとワークしているかを確認できる規模感の会社がよくて、いわゆる大企業ではないところを探していました。
メガベンチャーくらいの組織として一定安定した環境下で、制度の設計にも関われて、運用も見届けられて、これからの成長性もある会社であることと、就活時代にも志向していた社会に必要なものを作ろうとしている会社を探して、メドレーを見つけました。

人事労務目線でのOneへのチャレンジ

ーメドレーに入社されてからいかがですか?

会社としてもOneに応じた変化の最中であったり、とにかく変化が多くて飽きないですね。面白いです。

入社してすぐに人事システムが刷新されたこともあって運用設計の担当になり、他にもオフィス移転に合わせて通勤手当算出のルール改定だったり、新しい人事システム上での評価の運用設計に携わったりと入社当時は労務の企画が多かったですね。
その後も人事システムの保守運用も任されたり、評価・報酬制度の一部改定に関わったりと、私が入社した当時は今のように人事労務の中でチーム分けがされておらず、かなり広く担当していくという感じでした。

現在はそれぞれにチームが作られてきたので、それぞれの施策や改善を深くやっていくというフェーズですね。そうすると良くも悪くも縦割りな部分も出てくると思うので、間にボールが落ちないように役割やオーナーシップを整理していくという部分であったり、今はバイネームで担当しているタスクを今後チームでできるようにすることが、会社をさらに大きくしていくためには必要だと思っています。

ーOneについて、人事ではどのように考えていますか?

M&Aなどによって様々な規模の会社がメドレーグループとしてジョインしてくる可能性があるので、Oneによるメリットは大きいですね。オペレーションの精度を担保できるのは強みだと思います。小さな規模の会社だと36協定を結んでいないといったこともありがちなのですが、そういったリスクを排除できる・コントロールできることはとても良いと思います。それから人が入れ替わってもオペレーションが活き続ける仕組みになっているので、誰かが退職した途端に業務が回らない、ということがないサステナブルな仕組みですね。

実際にOneを構築していく上で悩ましいと感じているのは、セントラルでオペレーションやプロセスを共通化した方が良いものと、各ビジネスやグループ会社ごとに状況が違う人たちに対して同じ対応で良いのかというところです。
100人規模の組織と、数人規模の組織とでフェーズが異なるところに共通化した制度やコミュニケーションを当てはめることが必ずしも最適とは限らないので、共通化したサービスを提供しつつ、うまく抽象化できる部分はそうしていく、というさじ加減が難しくも面白いポイントだと思います。

まさに今グローバルな人事グループを作り上げていくという中で、最適解が存在しない人事施策や設計について、法やカルチャーが違う中で統合していくというのはチャレンジですね。

ー最後に、今人事労務グループではメンバー募集中とのことですが、メドレーに合う人はどんな人ですか? また、どんな働き方やチャレンジができますか?

単に制度を設計したり運用を整理するといったタスクに対応するのでなく、成果を出すためにモノゴトを進められる人ですね。グループが大きく、関係者が増え続けているので、プロジェクト推進の難易度が若干上がってきている中、きちんとコトに向き合って、関係各所と調整を進めていける力は重要です。

それでいうと、コンサルはプロジェクトを前に進めてお金をいただく仕事なので、私のようなコンサル出身の方はメドレーと相性が良いんだろうなと思います。もちろんコンサル出身でなくても、コトに向きあうことが得意な方であればぜひ一緒に仕事がしたいですね。

メドレーでは本人が望めば様々なプロジェクトに携わることができるので、自分の守備範囲を広げたいとか、そういった機会を探しているという人にとってはすごく良い環境です。私もメドレーに入っていなければシステムに触れることはなかったと思いますし、面白い経験をしていると思います。
飽きないと先ほども話しましたが、飽き性な人には目の前のプロジェクトを進めていく仕事もたくさんありますし、長距離走のように地道にコツコツ作り上げていく仕事もあるので、色んな方にメドレーに興味を持ってもらいたいですね!

―本日はありがとうございました!

おしらせ

メドレーではコーポレート組織に関する様々なポジションの募集をオープンしています。実際に体験談を聞いてみたいという方はぜひ気軽にエントリーください!


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