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読書日記㉟農ガール、農ライフ/垣谷美雨

こんにちは。
最近寒くなりましたよね??4月は夏みたいだったのに、5月は冬に逆戻り。半袖のパジャマが寒い寒い。夫もあわてて長袖のもこふわパジャマを出しておりました。

今年家庭菜園を始めた私ですが(まだ芽が出ないけど・・)、実は農業に興味があります。退職後の職業選びで、農業をやってみようか?ということも頭にありました。
もともと父が貸し畑を借りていて、小さい頃からじゃがいも、さつまいも、ししとう、きゅうり、ひょうたん、トマト等を育てていて、私もよく手伝いに行きました。最近は、父の友達が茶畑を持っており、5月には茶摘みを手伝うこともあります。

その時の楽しさが忘れられず、仕事にしてみては?と思ったのでした。そんな時に出会ったのがこの本。

農ガール、農ライフ/祥伝社文庫/垣谷美雨

新卒で入った会社が倒産してから、派遣として働く水沢久美子。派遣切りにあったその日の夜、同棲相手から別れを切り出される。仕事も恋人も失った時、ふとTVで目にした「農業女子」。ー私にもできるかも、いや本気か私?思い立って農業大学への入学を決め、農業への道を一歩踏み出す・・・が世の中そんなに甘くはなかった!よそ者への好奇の目、独身者への強い風当たり。全て乗り越えて、農業ライフを手に入れられるか?!

この本は令和元年初版なので、比較的新しい本ですね。垣内先生の作品は、するする読みやすい作品が多いのですが、この本は特に展開が早くてさくさく読める。というか止まらない。笑

農業だけの話と思いきや、たくさんの要素が詰め込まれています。一歩踏み出す勇気だったり、家族とのつながり、婚活。さくさく読めるしそんなに長い本じゃないけど、読み応えがあります。

農業に興味はあっても、遠い世界だった私。特に驚いたのが、新規就農(実家を継ぐのではなく、新しく農業を始めること)への壁の高さ。ネタバレのため詳しくは言えないんですが、え?そこに壁があるの?!って驚きました。農業に関する知識を得ても、すぐに始められる訳じゃないんだなぁ。

主人公はちょっとおバカで無鉄砲なところもあるけど、実はすごく真面目で頑張り屋。でもその頑張り具合が等身大で、悩みながらも自分にできることを少しずつ積み重ねていくところが、とても共感できます。仕事とかスポーツの熱血漫画って主人公の熱量が高すぎて感情移入できないことありません?笑 この本はその熱量がちょうどいい。

この前読んだ「本日はお日柄もよく」もそうですが、お仕事小説って面白いですね。知らない世界を覗けるし、主人公が壁にぶつかりながら成長する様子をみて、私も頑張ろう!って思えます。あ、あと林業の話だけど三浦しをん先生の「神去なぁなぁ日常」も大好き!三浦しをん先生の中で1番好きかも!こちらも是非読んでみてください。

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