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読書日記⑲春、戻る/瀬尾まいこ

こんにちは。

平日は毎日書こうと決めていたんですが、就活を根つめてやりすぎているのかな?ちょっと頭がキーンと痛くて、2日休んでしまいました。

ちょっと書けなかったことで落ち込まない!長期的に続けることに意味がある。

ここで紹介するのは初めてかな。今日は瀬尾まいこ先生の本です。

春、戻る/集英社文庫/瀬尾まいこ

結婚を間近に控えたさくらの前に、兄だと名乗る男の子が現れる。さくらに兄はいないし、年も二十四歳で、さくらより一回りも若い。「後に生まれたからって兄になれない決まりでもあるの?」とむちゃくちゃな兄は、結婚相手の山田さんやさくらの妹のすみれにも溶け込んでいく。彼は誰なのか?閉じ込めた記憶の先に、その正体がある気がするけれどー。

年下のお兄ちゃんというひょんな設定で、ミステリーかと思わせますが、そうじゃなく。謎を解く鍵はさくらの心の中にあって、最後は封じこめた記憶がするすると出てきて、やっと過去と向き合うことができます。年下のお兄ちゃんって、腹違いの兄弟?隠し子?とか色々推測しましたが、どれも当たりませんでした。笑

この春に新しく環境が変わる人、心の奥に過去の失敗を閉じ込めている人、そんな人に読んでほしい物語です。特に私は、前職で上手くいかなかった経験がさくらと重なって、すごく共感できました。

「春、戻る」は、主人公のさくらの嫁ぎ先が和菓子屋さんで、水まんじゅうとかみたらし団子とかたくさん出てくるんですが、読んでいる最中からめっちゃ和菓子が食べたくなります。瀬尾先生の本って、どれも食べ物が描写が上手で、すご~くおいしそう。中でも一番好きなのは「卵の緒」かな!

瀬尾先生の本は何冊か読んだことがありますが、どれも読んでいてほっこりする話ばかり。優しい気持ちになりたい時、ゆっくりコーヒーでも飲みながら落ち着きたい時午後なんかにおすすめです。

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