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読書日記㉚定年オヤジ改造計画/垣谷美雨

こんにちは。

今回で30回?!キャーやったー!良く頑張ったね、私。筋トレもちゃんと続いているし、最近本当に続けるのが上手くなったなぁ。えらいぞ~!

今日も今日とて垣谷先生。最近本を読むペースも上がっていて、noteが追いつかなくなりました。笑


定年オヤジ改造計画/祥伝社/垣谷美雨


三十八年間の勤続を終え、定年退職をした庄司常雄。子ども二人の子育ても終え、あとは妻とのんびり暮らそう、そう思っていたのに。妻は自分を避けているようだし、一緒にいると閉所恐怖症になると言う。実家にいる娘も冷たい態度だし、自分の居場所がない。そんな時、近所に住む息子夫婦からSOSが。「子どもの迎えと遊び相手を頼めないか。」そんなの男俺にできるわけないだろう。文句を言いながらも、育児がいかに大変かを実感し始めー。凝り固まった頑固おやじの頭は柔らかくなるのか?

一言で言うと、男尊女卑・時代錯誤の嵐。「育児は女性の方が向いている」「小さい子を置いて働くなんて言語道断」主人公の頭の考え方が古すぎて、終始イライライライラします。笑 ちょっとさすがに古すぎる?気もします。「女性は母性本能があるから子どもの世話ができるが、男性はできない」ってなんだそりゃ。じゃあ男性は仕事が向いているから、初めから何でもできたんですか?違うよね?一個一個覚えていったんでしょーが。女性だって同じだ!!!

こんなに面白いのに、イライラしすぎて読むのに時間がかかるなんて初めて。何度も休憩をはさまないと、発狂しそうになります。笑 そして、なかなか事態が好転するのが遅いんですよね。主人公がとにかく鈍感。だけど、主人公に言葉をかける妻も娘も、皮肉はいっぱい言うんだけど、ストレートに言わないところがある。それがこの時代錯誤モンスターを作り上げてしまった原因なのか・・?と深読みしちゃいます。というか、こんなに気づかないって、本当に無意識なんだろうなぁ。なんだか可哀想になってくる。

だけど最後は、見違える成長っぷりを見せます。ボタンが一つはまるだけで、あとはするする止まっていく。また、定年まで会社を勤め上げるってやっぱり簡単なことじゃないですよね。その功績はちゃんと称えなきゃ。

垣内先生の作品の中でも、一、二を争うイライラ度ですが、テーマもストーリーも間違いなく面白いです。出来れば、自分は男だから家事・育児が向いてないしできない、と思っている人に読んでほしいですね。笑

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