見出し画像

志望業界がコンサルから事業会社に変わった話[後編]

さて、前回の続きです。余談ですが、昨日News Picksの動画を観ていたら、堀江さんが「コンサルに事業戦略の策定を頼むって本業をアウトソーシングするってことでしょ?頼む意味が分からない。」というような事をおっしゃっており、確かにそういう捉え方もあるのかと思いました。では余談はこんなところで、本題に入ります。私が事業会社志望になった理由4〜7です。

4. どんなに良い提案も、実行されるかはクライアント次第

きれいにロジックを組み立てて、納得のいく提案ができて、自分としては企業の成功を確信していても、それが実行されないかもしれないのです。私は、自信があったらそれを実行してみたいです。しかし、最終的な意思決定は事業会社です。これはゆるぎません。また、極端な例ですが、クライアントが違法すれすれの製品を売っていたとしても、そのクライアントに売上向上を頼まれれば、それを果たす使命があるのです。クライアントファーストよりも社会ファーストの方が私には合ってるなと思いました。

5. ビジネスを動かす主人公は事業会社

コンサルが人気なのって、よく考えたら変だと思いませんか?日本を代表する企業であるトヨタ自動車、ソニー、ソフトバンク、武田薬品、ファストリなど、全て事業会社です。そこにコンサルが絡んでいることもあると思いますが、時代を創るのは事業会社です。そんな事業会社よりも、それを支援する脇役の方が人気があるというのは変な話です。そんなに日本の事業会社に魅力がないですか?そうだとしたら、魅力のない事業会社の支援をするコンサルの方が魅力的なのはどういう理由なのでしょうか。

6. 他人に喜んでもらうのが好きだからコンサルが合っているという謎ロジック

なんとなく、自分が嬉しいよりクライアントが嬉しい方が自分もモチベーションが湧きます。これをコンサルが合っている理由の一つと考えていましたが、今思うと謎です。事業会社はお客さんやクライアントに喜んでもらえる仕事をしていないのでしょうか。そんなわけありません。自分の利益だけ追求するような会社は信頼を失い、持続的な繁栄は望めないでしょう。コンサルと事業会社の違いを無理やり自分のいいように解釈していました。

7. インターンで感じた違和感

日系・外資ともにインターンに参加しましたが、アウトプットの価値に疑問を感じることが多くありました。内容としては、売り上げ向上施策や事業リスクと対応策の提案などです。どれもロジックはしっかりと組み立てることができ、中身を作っている間は楽しく取り組んでいました。しかし、最終的に完成したアウトプットを冷静に、クライアント目線で捉えてみると、なんとなく上手くいく気がしないことがほとんどでした。自分たちで体系的に作成した施策なので、自信満々でもいいはずなのですが、実際にこれが上手くいくイメージが湧きませんでした。

まとめ

ここまで2回にわたりコンサルディスをしてきましたが、前編の冒頭にも述べたとおり、私はコンサルが嫌いなわけではありません。就活をしていても、頭の回転が速い方はとても多いですし、これだけコンサル市場が伸びているのは、そこに価値があるからです。ただ、私個人としてはコンサルに行くことのメリデメや向き不向きを考えた結果、伸びている事業会社に行く方が良いという結論に至ったというだけです。有名大学の就職人気ランキングを見れば分かるように、これからもコンサルに優秀な人材が集まる傾向は続くでしょう。ただ、なんとなくコンサルに行くモラトリアム勢は本当にコンサルタントになりたいのかな、、、そんな感じのことを周りをみながら思ってしまうのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?