マイヤー軍団

今週、久しぶりに軽めの風邪を引いた。主な症状は空咳で、それにやや咽頭痛がある程度。悪化する前に病院にかかったのは正解だったが、現在全国的に「咳止め薬不足」で、本来処方すべき薬を用意することができなかったらしく、先生は申し訳なさそうに咳止め作用のある漢方薬を処方してくれた。（漢方薬大好きなので嬉しい）
咳を誘発させるような刺激物、甘い物は断つほうがいいとのことで、大好きなコーヒーも唐辛子ふりかけも摂取できない日々が続き非常につらい。一方で、喉や咽頭痛に効くという「レモンのはちみつ煮」を作り、これをお湯で割って飲んでいたのだけど、これがなかなか良い出来栄えで美味しかったのは良かった。（レモンのはちみつ”漬け”は完成までやや時間がかかるため、”煮”にした）もともとレモン好きで、日ごろからレモンを切らさぬようにしていたのも功を奏した。

ちなみにわたしは、酸味と香りが強い国産レモンが好きで、お菓子を作る時は国産のを選択することが多い。これは黄色くて、両端がとがっている、「THEレモン」って感じの見た目のものだ。
しかしもう一つ、レモン市場で代表的なものに「マイヤーレモン（メイヤーレモン）」という品種も存在する。これは”オレンジ（みかん）”との交配種で、まろやかな酸味と甘みがあり、見た目もつるっと丸みを帯びている。個人的にはこの「マイヤーレモン」だといつも酸味が物足りず、冷蔵庫の中ではいつも持て余し気味だった。
ところが、今回このマイヤーレモンではちみつ煮を作ってみたところ、抜群に美味しかった。皮が薄いので火も通りやすいし、コクのある美味しいはちみつレモンに仕上がる。果実自体も美味しく食べれてしまうほど、苦みもほぼない。風邪を引いた暁に、マイヤーレモンの魅力を発見するとは思わなかったものだから、なんだか得した気分になった。

マイヤーレモンたちは冷蔵庫のなかで、まだまだたくさん控えている。来月初旬に出演するライブに向けて、力強いこのマイヤー軍団と一緒に風邪を治していくつもりだ。