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過去のトラウマに悩むあなたへ【解決策】

文化庁の「国語に関する世論調査」によると、
月に7冊読めば、日本人上位3%になれるらしい。

・・・なら3%に入ってみようじゃないの。
という、至極安易な考えのもと、スタートしたプロジェクトです。




【目標】
1年で84冊以上読むこと(7冊×12ヶ月)
2024年3月: 18冊(まとめページ)


【ルール】

❶本を読んだら、その本から学んだことをまとめ、誰かに話せる状態にする
❷本を受けてどんな行動を起こすのかというアクションプランを3つ立てる

【期間】
2024年3月1日〜12月31日まで。

【裏テーマ】
読書量と年収に相関が出てくるのか検証する。



4月5冊目

㉓嫌われる勇気
著者:岸見 一郎 , 古賀 史健

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まとめ:
本書は、「自己啓発の父」と呼ばれる世界屈指の心理学者、アルフレッド・アドラーが提唱する「アドラー心理学」を分かりやすくまとめた本です。
あの辛口コメントで知られるホリエモンも絶賛した本です。

私は新幹線での移動中にこの本を読んだのですが、道中の2時間、衝撃の連続でした。「人生観が変わる」というような言葉って、世間では安易に使われていますが、この本は、本質的な意味を理解できれば、本当に人生観・世界の見方が変わる本だと思います。


さっそく、この本の結論をお伝えしてしまいます。

まず、我々の悩みは、突き詰めると「全て人間関係によるもの」であり、その悩みから抜け出すためには、「承認欲求」を捨てなきゃダメなんですよということ

この本は、人間関係の本質に迫る内容ですので、「頑張っても頑張ってもどうしても劣等感が拭えない」というような方に特におすすめの内容です。また、「対話形式」で話が構成されており、個人的には読みやすさを感じました。ぜひ、時間を作って読んでいただきたい本なのですが、今回は、このおすすめ本でも、特にここは衝撃だったなというところを1つだけ厳選してお伝えします。

それは、原因論の否定。です。

「原因論ってなんぞや!」という声が聞こえてきそうですので、とても簡単に言ってしまえば、「人の行動には、原因がある」っていうことです。恐らく多くの人が、人間は原因があるから、行動するって思っているんですけど、アドラーは明確にそれを否定するんです。

では、人が行動する理由ってなんなの?というと、「目的」なんです。
実は、人間の行動に原因なんかなくて、「目的」があるから行動している。という話です。

・・・全く意味わからないですよね。大丈夫です。私も一度で理解できませんでした。分かりやすいように具体例を挙げてみましょう。

例えば、「学校に行きたくないと子どもがごねている」とします。その場合、恐らくほとんどの人が「何か学校で嫌なことがあるのかな?」と思うのではないでしょうか。しかし、アドラーはそれを否定します。

アドラー心理学では、実は学校に行きたくない原因があるわけではなく、「目的」があると捉える。どのような目的かというと、例えば「親の関心をひくため」「人間関係の中で傷つかずにいるため」などという目的です。その目的があるから、学校に行かないとごねている、ということです。

この考え方を用いれば、いわゆる「トラウマ」も否定できます。「原因が行動を決めてしまう」のであれば、トラウマがあった人は、今後の人生を何も変えられないことになってしまいます。
ですが、「目的があって行動が決まる」のであれば、自分の意味づけ次第でいくらでも世界を変えられそうです。

・・・この考え方が、私には本当に衝撃でした。


おまけ:
タイトルの「嫌われる勇気」というのは、アドラーの「自由とは、他者から嫌われることである」という思想に起因しています。他者の評価を気にせず、他者から嫌われることを恐れず、認められないかも知れないというコストを支払わない限り、自分の生き方を貫くことはできない。つまり、自由にはなれない、ということです。

大ベストセラーのこの本、私も10年前くらいに手に取った記憶があります。
しかし、当時の私には理解が難しく、読むことを断念。リベンジマッチを果たした今ですら、まだ深く理解ができていない印象があります。そのため、人間関係に迷ったとき、困難が訪れたとき、またこの本に戻ってくる予感がします。
個人的には、この本がベストセラーになって本当によかったと思っています。なぜなら、アドラーの考え方で救われた人がたくさんいるだろうと感じたから。

何度も読み直したい1冊です。



アクションプラン:
❶イラっときたら「課題の分離」を行う
❷「挑発」「権力争い」には乗らない
❸「目的論」に立脚して物事を考えてみる




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