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バイリンガル育児―――夏休みは勝負ですっ❣

バイリンガル育児に燃えていた私にとって夏休みは①今まで取り組めなかった日本語学習での弱い点を徹底的に一つずつつぶしていける②日本で色んな人といっぱい日本語でおしゃべりしたり、体験入学したり、日本の映画やテレビを見て、生活の日本語を学べる③神社仏閣、工場見学や史跡見学を通じて日本の歴史や文化を学べる、貴重な貴重な期間でした。毎年7週間近く関西の実家に滞在させてもらっていたんだけど、きっとあれがなかったら、私の子供達はこんなに完璧なバイリンガルになれなかったかも?って思ったりします。

アメリカの夏休み初日には大抵飛行機に乗って日本へ飛んでました。関西の実家には夜に着き、翌朝時差ボケで早く起きたらそのまま寝ないで、現地校に行き体験入学をさせてもらってました。7月の下頃までの約4週間、本当に色んな事を体験させてもらって、学ばせてもらって貴重な日々でした。受け入れて下さった学校には感謝しかありません。

体験入学では「給食」「掃除当番」「集団登下校」「一学期終わりの学習発表会」「終業式」「プール開き」等、アメリカの現地校とはまた違う日本的な学校生活を実際に送ることが出来て、これは子供達の心にとっても残っていました。また文化的な話をする時も、例えば子供も「上履き」の必要性や概念をすぐに理解出来たりして、本当に本当に良かったです。もし今まだ未就学児のお子さんをお持ちでバイリンガル育児をご希望の方がいらしたら強くお勧めしたいです。

私の場合、幼稚園も私の通っていた幼稚園(私立)にまだ私がお世話になった担任の先生が園長先生としていらしたので、快く子供達を受け入れてもらえたのも良かったです。娘は幼稚園や小、中学校で作った日本のお友達と今でも連絡を取り合っています。息子も中学のサッカー部に入らせてもらって、アメリカでは考えられない位厳しい練習(息子にとって)を体験し、「日本人ってすごい根性ある。。。」と感動してました。部活の最終日には皆に胴上げもしてもらったらしく、そんな周りの皆さんに温かく見守って頂き本当に素晴らしい夏休みを過ごしていました。

学校から帰って来て晩御飯を食べたら、私が子供達のノートを見て、字を直したりし、漢字の練習をさせたり、宿題と公文をさせ、テレビのニュースを見て「あれ何の話をしているかわかる?自分の言葉で説明してごらん。」などと先生の様に頑張っていました。週末になると工場見学や観光地に行きまくり、とにかく色んな日本を見せる事に努めました。街で出会う人に「わ~日本語上手ですね。」と声を掛けられたら、私ではなく子供本人が「ありがとうございます。」と言える等にそしてその後「何でそんなに上手なの?」って聞かれたら、私ではなく自分で説明出来る様に、私はいつも控え目に振舞っていました。

なので子供達は夏になると関西弁もますます冴えて来て、その言語能力はアメリカに戻っても大抵半年位は結構そのまま残っていました。(で、春くらいに日本語が少し覚束なくなるのですが、また6月に日本に行き、何とか戻す、と言う作業の繰り返しでした。でも14歳を超えたあたりから年間を通してきちんと言語力が身に付いたような気がします。)

今はコロナ禍で、なかなか日本に里帰りしたり、体験入学したりするのが難しいので、それは本当にお気の毒だな、って思いますが、ワクチン接種も進んでいるので、きっと来年の夏は大丈夫だと思います。もし今日本で夏をお過ごしの方は是非可能な限り、色んな経験をお子さんにさせてあげて欲しいです。そして今は日本に帰れない、って言う方はその分今お住まいの国で本を読んだり、色んな学習に取り組んだりして頑張って欲しいな、って思っています。皆を応援したい❣❣頑張れ~❣❣