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映画、本、マンガとか

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2021年3月の記事一覧

『アンドリュー NDR 114』

途中、アンドリューと似て非なる人格チップを埋め込まれたロボットが、「知性より人格を持つ方が楽しい」と言っていて、それと対照的にアンドリューの人間らしさ、内面の複雑さをとても感じた。

H2 25巻
栄京広田が三振した後、父の遺言を回想しながら空を見る虚ろな表情がすごく好き。

『フェリスはある朝突然に』

学校をサボっても許される兄フェリスにストレスを抱く妹ジーニーに対して、"You could ditch."(君だって学校をサボれる)と返す薬中の男。

このcouldの使い方がなぜかとても好き。誰だって学校をサボったっていい。とりあえず口にしてみる。

ゴンたちのシリアスな雰囲気と、ゾルディック家や幻影旅団の日常的な雰囲気とのギャップ。異常に見える集団の内部にはその集団なりの日常がある。

みんながみんなシリアスにならなくていい。自分とは違う人間がいることを自覚する。

蜘蛛の手足それぞれが意思を持っている。

クロロを失いたくない手足。全体としての蜘蛛を成り立たせようとする手足。

後者にしても、完全な手足ではない。

クロロが拉致された後、それぞれの前提、見ている絵が食い違い始めるあたりにドラマを感じる。

49話からopもヨークシン編に変わってる。

48話の雰囲気を引き継ぎつつ、徐々にストーリーがドス黒い裏の世界の話に引きずり込まれていく。

『ハンターハンター』(1999) 49話

ゴンとキルアがGIを探すシーン。

ネットの住人が金目当てで偽物を売りつけようとしたり、実家のパソコンからハンター専用サイトにアクセスしようとするゴンをキルアが止める描写なんかにネットのアングラ感がある。

夏休みっぽい雰囲気も好き。

『ヒカルの碁』

インターネット囲碁で佐為に打たせてあげるのは物語的に本当によくできてると思う。(当時の)最先端の技術を通して千年前の棋士が甦る。

『パターソン』
妻が双子の夢を見た話のあとで町中の双子が目につく。
"Water Falls"という詩を描いた少女に出会ったあとで家に掛かっていた滝(waterfall)の写真に気づく。

偶然が偶然を呼んでいく。小さい頃、その日習った漢字がすぐ別の場所で立ち現れてくる感覚。