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草野心平詩集/草野心平




積読本📚の中から、草野心平さんの詩集を拝読しました📖´-
(2023,10,20 読了)






前に拝読した「お探し物は図書室まで/青山美智子」の中で65歳で定年退職した男性にレファレンスがオススメしたのが草野心平さんの詩集でした。
定年退職した男性が草野心平さんの詩から少しずつ気付きを得ていく姿を見て、私もぜひ草野心平さんの詩を拝読したいと思ったのです。






そこでオススメされていたのは「げんげと蛙」でしたが、草野心平さんの著書で今回の詩集の装丁が私好みだったのでこちらを購入。
精選された106篇が収録された詩集です。



お恥ずかしながら、草野心平さんのことは今回初めて知りました。
多分子供の頃に教科書に載っていて習ったであろうはずなのに記憶になくて。
初めて(?)触れた草野心平さんの詩は、独特のオノマトペが散りばめられていてとても不思議な感覚でした。
独特なオノマトペはなんだか面白くて可愛くて思わず音読したくもなります。
毎日寝る前に少しずつ少しずつ拝読していました。



草野心平さんの詩は自然界を通して生と死を見ているようなものが多く儚げで孤独で切なくなるのですが、詩を読み終えるとなんとなく心がほっこりします。
詩をどんな風に読めばいいのか私にはよくわかりませんが、孤独なんだけど孤独なことは悲しいものではないというか、孤独に見えてても実は孤独ではないんだなというか。



そして、草野心平さんが見ていた景色を私は知らないはずなのですが、草野心平さんの言葉を通してその景色が映像として頭の中に広がります。まるで一緒に景色を見ているように。
だから最後には気持ちがほっこりしたのかな。寄り添ってくれている感じがして。
孤独を苦しむのではなく、受け入れ優しく包み込むような感覚でした。


春は冬のまんなかから始まる。
くぎりなどないだだっぴろい時間のなかを今。
地球はぐるぐる廻ってるなんて。
まるでうそっぱちな。
動じないオレの地盤。
冬の朝の散歩は好きだ。

「冬の朝の散歩」より





詩って掴みどころなくて、どんな風に読めばいいのか分からなくて少し苦手意識があったのですが、思い返せば学生の頃は銀色夏生さんが好きでよく詩を拝読していたのものです。
今でもおーなり由子さんの詩はよく拝読していますが、草野心平さんがきっかけで改めて詩って良いものだと思いました。
物語やエッセイなども自分を知らない世界へと誘ってくれますが、詩はもっと直接的に知らない世界を見せてくれるような気がして。
寝る前に詩を拝読する習慣をもう少し続けてみようと思います。










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