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今日の人生3 いつもの場所で・ランチの時間/益田ミリ





元々私にとっての本というものは、心のサプリのような栄養素のようなもの。その中でも特に毎月必ず摂取(拝読)したいと思う作家は限られています。
そんな作家のおひとり益田ミリさんのコミックエッセイを6月は贅沢にも二冊も摂取(拝読)してしまいました。
ということで二冊まとめて感想をあげていきます。


積読本📚の中から、益田ミリさんのコミックエッセイ
「今日の人生3 いつもの場所で」(2024,6,18 読了)と「ランチの時間」(2024,6,24 読了)を拝読しました📖´-




「今日の人生」シリーズ第3弾。
日常の何気ないことを抜き取ったコミックエッセイです。相変わらずの世の中を見るミリさんの目が鋭くて温かい。
ミリさんの今日の人生を見ながら、自分の今日の人生をもう少し大切にしてあげないとと毎回思いつつ、日常に戻るとまた今日の人生をサラッと受け流してしまう自分がいます。

ミリさんは目に見えてることだけで判断せず、その背景にあるものもしっかり見る人。ていねいな生き方とはこういうことをいうのだと思います。
ていねいを人に押し付けるのではなく、自分の中にあるささくれみたいなものもきちんと受け止めつつ、どうすれば少し前進できるのかを言葉にしてくださるので読者は共感しやすいし、なによりも自分の心の中にあるささくれを掬いあげてもらえたような気分になるのです。

なるようにしかならないこともあるけれど
最初から鍵をかける準備はせず
風が通るように開いておこう
という気持ちになった




哀しみも怒りも喜びも、感情に任せて一喜一憂するのではなく、目の前に起きたこととして受け止め少しずつ少しずつ自分の人生の栄養分としていきたいものです。



コロナ禍に書かれた食のコミックエッセイ「ランチの時間」
食事をただ食べて楽しむだけではなく、食事をしているときの環境や自分の心の声にも想いをめぐらせて食事の時間を楽しむミリさんが素敵だなと思いました。
先にも書いたようにこういうこともていねいに生きることと繋がっているのだなと。



ただ働いているだけ、食べているだけ、生きているだけではなく、それらと向き合うことは大切なこと。向き合うというとなんだか頑張ってやらなくてはという気になりそうですが、そうではなくて。
肩の力を抜かないと見えるものも見えてこないよと言われているようにも感じます。



本書を拝読してお腹を満たせばいいという食事は極力減らしていきたい、お腹も心も満たせる食事をしていけるようになりたいと思いました。











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