さよならのあとで/ヘンリー・スコット・ホランド、高橋和枝(絵)

ヘンリー・スコット・ホランドの詩、
「さよならのあとで」を
拝読しました📖 𓂃𓈒 𓂂𓏸
(2023,5,1 読了

こちらはジョシュのことで気落ちしている私を気遣ってコトリノ・古書店の店主さんが教えてくださった本です。
お店に立ち寄った時にそっとこの本を差し出してくれました。
店主さんの優しさは哀しみを知っている優しさ。
店主さんが哀しみの中にいた時に、この本をそっと差し出してくれた方がやっぱりいたんだそうです。
優しさはこうやって紡がれていくのです。

その優しさに包み込まれながら途中まで拝読して、胸がいっぱいになり号泣してしまいそうだったのでそこまででお返ししました。
そしてこの本は買おうと思いました。
きっとお守りのようなものになるから。

でも、ちょっと待てよと。
夏葉社さんから出てる本なので、もしかしたら母棚にあるかもしれない。
母は夏葉社の大ファンだから。
帰宅後、母棚を見ると案の定ありました。




再会したこの本を前に大きく深呼吸して、改めて再読しました。
拝読しながら涙がポロポロとこぼれ落ちました。
ジョシュの声がその本の中にありました。
いえ、ジョシュだけではなくこれまで永遠のおでかけをしていった大切な人や愛犬たち全員の声がありました。



1ページ1ページに短い言葉と柔らかいイラストが綴られています。
1ページ1ページ言葉を噛み締めるようにめくって。
大切な人や愛犬たちの顔を思い浮かべて。
少しずつ心が浄化されていくようでした。

死はなんでもないものです。
私はただ となりの部屋にそっと移っただけ

姿が見えないのは哀しいけれど、私の中から大切な人や愛犬たちの存在がなくなった訳ではないのですよね。

その人がどれだけ私のことを愛してくれたのか。
そのことに思いをはせたとき、私たちは、再び、ゆっくりと立ち上がることができるのだと思います。

「あとがきにかえて」より

私も時間をかけてゆっくり思いをはせていこうと思います。

さよならのあとで

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