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ジヴェルニーの食卓/原田マハ






積読本📚の中から、原田マハさんの短編集「ジヴェルニーの食卓」を拝読しました📖´-
(2023,7,23 読了)




印象派の巨匠4人(アンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、クロード・モネ)を周囲の人々からの目線で描いた物語を収録したアート小説短編集です。
フィクションですがリアルさを感じれるのは、原田マハさんがしっかりと史実を熟知した上で描かれているからだろうと思います。



相変わらずアート系には疎い私ですが、原田マハさんのアート系小説を拝読する度にアートのことをもっと知りたくなります。
疎いながらもモネの絵は何となく好きで、長年愛用していたマグカップはモネの睡蓮柄でした。
少し前に割ってしまい泣く泣くさよならしたのですが、もしまた出会えたら購入したいと思っています。



これだけ長く生きていると、人生って、そういうことの連続なのかもしれない、と思うようになったわ。偶然の出会い、ささやかなできごと、どうってことのない何かが重なって、運命という車のハンドルを操作しているんじゃないか、って。

「美しい墓」より






”自分の思いのままに生きる”ことに憧れて、思考を変えたり、環境を変えたり、遮二無二頑張って”自分の思いのまま”を成し遂げようとしていたけれど、それは”自分の思いのまま”という言葉にただ振り回されていただけかもしれません。



”自分の思いのまま”に焦点を合わせて、目の前の大切なことを蔑ろにしていました。
無理に何かを動かしたり変えたりすることよりも、目の前のことに目を向けて大切にしていけば自然と”自分の思うまま”の生き方へ進んでいけるのでしょう。



4人の巨匠たちはただひたすら目の前のことにコツコツ取り組んでいました。
多少ブレることもあったでしょうが、心根にあるものがしっかりしていて。
私がそこに行き着くのはなかなか大変だとは思いますが、巨匠たちを少しは見習いたいものです。



4つの物語どれも素敵でしたが、先に拝読した「リボルバー」や「たゆえども沈まず」でタンギー爺さんのことを少し知っていたので、私はポール・セザンヌのことを描いた「タンギー爺さん」が特に好きでした。





タンギー爺さんが信頼し愛したセザンヌ。
”近代美術の父”と呼ばれたセザンヌの絵についてももっと知りたい。











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