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五年前の忘れ物/益田ミリ




積読本📚の中から益田ミリさんの短編集
「五年前の忘れ物」を拝読📖しました。(2021,10,10 読了)





今回の益田ミリさんは、初めての小説です。
10篇のショートストーリーが収録された短編集。
コミックエッセイやエッセイのほんわかムードは、小説では一変し、結構生々しい部分にフォーカスされているストーリーが多かったです。



いつもの益田ミリさんと思って読み始めるとかなりびっくりするかもしれない。私もびっくりしました。
ただ、益田ミリさんの強みである「共感力」と「細やかな感情が揺れる描写」は、小説でもキラリと輝いています。




男のずるい部分、女の承認欲求。
本書には、人間のそういう生々しい部分がリアルに描かれていて、特に大きな事件が起きたりする訳ではないけれど、みな日々小さく闘いながら生きているんだと感じました。




性に関してもどことなく後ろめたいように思わされているけれど、それは思わされているだけであって、本来は子孫繁栄のためだけではなく人間らしい欲であり、後ろめたさを感じて汚らわしく思わなくてもいいような気がします。



今回は小説でしたが、人が日々小さく闘って生きているところに益田ミリさんがフォーカスを当て、言葉にしてくれるので共感出来るし救われた気持ちになる。



最後の「ニリンソウ」というお話は、読了後に両親の背中を抱きしめたくなりました。
当たり前のことだけど、しっかり日々を大切に生きたいものです。









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