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かなしみのまち、小さな祈り、机をステージに/紡木たく





紡木たくさんの文庫版コミック
「かなしみのまち」「小さな祈り」「机をステージに」を拝読📖しました。
(2022,3,10 読了)










たまたま図書館で見つけた「マイガーデナー」を拝読してこれは買って手元に置いとこうと思い探していたら。。。
紡木たく作品の文庫版がセットで売られていたので思わずポチッ。



「マイガーデナー」以外は20年以上前に全作品拝読しているはずなのですが、すっかり忘れてしまっているのでまた新たに新鮮な気持ちで拝読できました。



「かなしみのまち」
それぞれ心に小さな傷を抱えた幼い3人が、傷を癒し合いながら少しずつ大人の階段を登っていく物語。
幼い3人それぞれの心の傷が切なくて、胸がチクッとしました。


「小さな祈り」
表題作の他に3作品が収録された短編集。
全体的に1番身近な家族だからこそ分かり合えないことがあるというジレンマや、本当に好きだからこそ想いを封じて見守ることしかできないというジレンマが描かれていたように思います。
特に表題作は、子供ながらの覚悟に胸が締め付けられました。


「机をステージに」
表題作の他に2作品が収録された短編集。
”The青春の1ページ”という作品たち。
憧れや、自分にないものを誰かに反映させていた大人でも子供でもない微妙な年頃。
拝読しながら、一生懸命もがいて生きていた自分を思い出しました。




紡木たくさんの作品、大人になって拝読した方がより響くものが多かったように感じます。
思春期の子供たちが抱える葛藤や苦しみ、切実な心の叫びを上手に表現されているので、そんな頃を乗り越えて今の自分が在ることを実感できるからでしょうか。
大人になった私が拝読することで、当時苦しんでいた自分が癒され浄化されていったようにも思いました。





紡木たくさんの作品、なんで一度手放してしまったんだろうと今更後悔。
いや、きっと今の私にまた必要になったのでしょう。
また他の作品も揃えたいな。


1つ、余計な補足をしておきます。
涙脆い方は多分私と同じく拝読しながら号泣されることと思うので、1冊1冊読まれることをおすすめします。
私は3冊いっぺんに拝読して、号泣し過ぎて心はスッキリしましたが、身体が疲れてしまったので。
泣くのも体力使いますね。








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