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社会と乖離した教育現場は、水のないとこで泳ぎを教えるようなもん。

高校生や教育現場の方と意見交換をしていると感じるのが、「実社会と教育の乖離」の問題。
僕が働いていたタレントの養成所というのはとても面白い環境で、4歳くらいから30代までの生徒が同じ教室に通い、13歳以上は同じレッスンを受ける。更に僕ら職員の目的は仕事の出来る人間を創ることなので、学問を提供する学校とは根本的に方向性が違うように見えますが、結局社会に巣立たせる機関としては共通する目的もあったように思います。

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僕は子供が出来た時に妻と、「小学校に行かせる必要があるか?」ということを対話しました。僕は今の所「息子本人に聞こう」と思っていますが、よく周りの方からは『社会性を身につける為に学校には行っておいた方が良い』と言われます。
それに対して矛盾に感じているのは、一般的な学校教育は社会から切り離された場所で行われていて、学校の先生がサラリーマンや経営者と関わる機会も限られている中で、そんな社会と隔離された場所で身につける社会性は、本当に社会性と言えるのか?と思っています。
実際は、ほとんどの学生が、実社会から隔離された環境から突然“本当の社会”に放り出される苦労をしているのではないだろうかと思うのです。

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ちなみに僕が企画している”中高生が経営するプログラミング教室”「ロジカ式 京都四条校」では先日、広報担当のメンバーが実際にマーケター経験のある方からマーケティングについてのアドバイスをもらうという機会を作ってみました。メンバーのみんなは学校から出されている課題に取り組みつつも、余暇でこういった活動に取り組んでくれています。
正直なところ個人的には、大学進学する為の学習だけ取り組むよりも今後社会に出た時に実際に取り組むであろう生産活動に対する取り組みを十分に行うことが、実社会に出た時のスタートダッシュを切るという意味では重要だと感じています。

そしてそれと同時にただ生産活動のノウハウだけではなく「なぜ働くんだろう」「どうすれば幸せになれるんだろう」という哲学に触れる時間も作ることで、今の大人にも足りていない社会に必要な何かを埋めることが出来るんじゃないかと思っています。

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なんというかこういう教育の矛盾ってプールに入ったことない人が水泳を座学で覚えようとするのに近い感覚だとずっと感じています。
・・・いや、そりゃ無理じゃないけど。
実際水の中に入った時に「うわ、息継ぎってこんな難しいんだ」とか「聞いてたより身体浮かないじゃん!」みたいな困り方を、多くの学生さん達がしてるんじゃないかな、、、と思ってます。
そんな社会の波に飲まれる不安を取り除くべく、市民プール的存在としてマゼルプロジェクトは『“教育”と“社会”をマゼル』取り組みを続けていきたいと思っています。

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