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教育における“哲学対話”の重要性。

哲学対話ってご存知?
ググってみると結構色んな記事が出てくるので一度見てみて頂きたいんですが、東大の梶谷教授が提唱しているWSで、東京の大山高校という所で実践したところ“偏差値40の高校から次々に難関私立大学や国立大学への合格者が出た”そうです。

その秘密は哲学対話を成立させる為の“7つのルール“にあると思っていて、このルールの意味を理解して実践出来ればとても建設的な意見交換を行うことが出来ます。

哲学対話7つのルール
1)何を言ってもいい
2)人を否定したり茶化したりしない
3)発言せず、ただ聞いているだけでもいい
4)お互いに問いかけることが大切
5)知識ではなく、自分の経験に即して話す
6)話がまとまらなくても、意見が変わってもいい
7)分からなくなってもいい

この哲学対話のルールって実は仕事上のチームビルディングや、夫婦や恋人などのパートナーシップを築く上でもとっても効果的だと思うのですが、一方で組織やパートナーとの間で喧嘩になってしまったり喧嘩にさえならないような上っ面の関係になってしまう時には、誰かがこのルールから外れてしまっている時だと思います。
そして特に“大人”はこのルールを守れないことが多い生き物だと思っていて、これは大人と子供の脳機能の違いによるものかも知れません。
(以下リンクより抜粋)

子どものうちはあらゆることに広く興味を持ち、一部だけに興味を向けて他を遮断するということはしません。すべてを同時に、しかも鮮明に体験しているのです。ところが、大人になるにつれて、抑制機能がある「脳の前頭前野」が発達し、周囲から入ってくる情報を遮断して、必要なものだけに注意を傾けるようになります。

つまり知らないうちに自分の意見が正しくてそれ以外の意見は正しくないと思い込むように出来ているのだと思います。本来はこうなる前に哲学対話を通して多様な観点を取り込むという姿勢を身に付けたい所です。

ちなみに最近では哲学対話カレンダーなるものを運営されている方もおられて、にわかに盛り上がりつつあるのを感じるんですが、中高生向けキャリア教育事業である我が[マゼルプロジェクト]でも哲学対話を取り入れたYouTube番組を制作しています。
ここでは番組用の特別ルールにしていますが、概ね梶谷教授の考える哲学対話を踏襲しているかと思います。

90分の対話を行っているので3部作にしていますが、そんなに見てられるかいな!という方は、今回の対話の総括を僕がしているのでこちらをご覧頂ければザザッと内容をさらうことが出来ると思います。


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