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戦前着付けで伝えたいこと

こんにちは、まゆナベです♪
今日は寺子屋神楽坂さんの講座の告知もあり、
どんな講座か、なぜ昭和初期か。
本当に伝えたいことのお話です。

それでは本日もおはじめしましょう♪


着物を綺麗に着る・素早く着る講座、ではない


▲東日暮里にて開催した講座イベントの様子

見てくれたらいい。
一緒に着付けしなくてもいい。

私の講座に「カリキュラム」は存在せず、
親戚のおばちゃんが着方教えてくれるみたいに、
初めましてで、肌着~帯結びまで一機に見せます。
知って欲しいのはコツでもなんでもなく、
奇想天外の当時の「感覚」「美」なのです。

着物が着られない人が見ても
エンタメとして見られる「動く博物館」でありたい。

この講座に私の考案は一切なく、
戦前の出来事を伝える講座です。
参加者様の反応はいつも「へーーー!!!✨」がダントツ多い。


▲先日の愛知出張講座の様子


▲前回の寺子屋神楽坂講座の様子

それは、現代人(私)の考えが入っておらず、
「便利」の考え方も、美意識も、
もう聞くことはできないかもしれない私たちの
祖母なり、祖祖母から
着付けなり、美容の流行やコツを見たり聞いたりする
タイムスリップした講座なのです。

だから今は存在しない着付け道具や、肌着がどんどん出てきます


▲戦前古書の再現商品

でも、それを羽織ったり買ったりすることが出来る。
私が明治期~昭和初期の和裁本、繊維本、古物を蒐集し、
聞けるだけ色んな子孫の方々に話を聞いて再現したモノだから。

それって、とんでもなく面白い時間だと思いませんか?
だって手に入らないはずの100年前のばあちゃんの
手作り品を、「今」使えるのですから。

でも買うだけじゃない。それじゃ野暮。
自分で作れるモノだって沢山あります。
ですから、ご自分でもつくればいい。
ぜひ見に来て触って、使い方を学びに来て欲しいのです。

▲実際の古物もお持ちします。これ以上の参考書はない。
▲私の着付け道具例


▲私の着付けだけれども、どこかのお祖母さんの着付けなんです

なぜ「昭和初期の着付け」なのか


元来、人間の衣は布をまとったワンピースだった。

袖なしワンピースよりも動きやすく、素早くきられる衣なんて
存在しないのではないだろうか。
戦前古書は言っています。

そもそも、衣には二種類の目的があり、
一つは体温を適温にする為、
もう一つは美しく魅せる装飾の為。

そして装飾の為の衣には西洋式と日本式がある。


明治40年の古書

西洋式はなるべく体の形に従って調製し、それを以って
天然の美をますます発揮する「体の形に適合する」ことが肝。
反して日本式は仕立てが体に従っていないわけです。
ですから形の如何よりも、「色彩美」に重きを置いたのである。

そう明治時代の古書に書いてあり、私の着付け概念は変わりました。

右から昭和6、昭和12、昭和18年の古書

こんな短期間でこの変化。
平成から令和でそんなにも変わらない。
だからこそ、戦争で全てが変わってしまった数年間の装飾を
知りたいと思ったのです。


着物だからこその不便と美

日本式の美を表現するには、
「色」と「体に沿わない形を理解する」ことです。
洋装が主流になり、「日本式の美」は忘れられていったのかもしれません。
和服の形に体を添わせるべく、寸胴にしていくのです。
これを補正と言います。

補正は戦前から存在します。
でも加減が違う。
どの時代にもその時々の「美」が存在します。
今、大奥のようにズルズルと着物を纏い、
アスファルトを練り歩けば
目的地に着くころには、
動くボロキレ女の完成ですΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

ですから、補正しちゃいかん!という野暮な研究や講座ではない。
忘れ去られた「日本式の美」が存在した最後であり、
今の建物事情に最も近い「昭和初期」には
今活かせるお洒落が沢山あると思うのです。

裾を見て!そりゃこの景色にだったら着物だって早く歩きたいワ!


こんな着姿、いたと思う。緊急事態は走る、人間だもの。
※画像は俳優の辻さんスタイリング時

ですから、日本式の衣はやっぱり拘束感と動きづらさがある。
それは楽だろうが、慣れていようが、ワンピースのスポッと感とは違う。
それでもアンティーク着物を着るわけです。
なぜか???

日常に「日本古来の色彩」を添えられるから。
自然が消えゆく都会で、アンティーク着物の色彩の美しさは
今海外の方に見て欲しい姿ではないでしょうか。

でも不便には限界がある。
だから、アンティーク着物の最後である、昭和初期を
見て欲しいのです。


いかがでしたでしょうか?
残席わずかとなりますが、御縁ありましたらぜひ博物館へ遊びに来るつもりで学びにいらしてください♪

貴女様のご参加を心よりお待ちしております♪

講座詳細

■開催日時
2024年6月1日(土) 
午前の部;10:30〜12:00
午後の部:14:00〜15:30

■受講料
8,500円 (税込)

■ご用意いただくもの
 特になし

■開催場所
 一水寮(有形文化財)
 東京都新宿区横寺町31-13

■お申し込み
・instagram / @terakoya31 へDM

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※着付け道具など商品の購入希望の場合は
■現金
■タッチ&差し込み対応のカード類(クレジット・交通系ICなど全般)
■PayPay
領収書希望の方はその場で発行します


▲ディープな内容でも、実際は、こんな楽しい雰囲気の講座です♪

御縁お待ちしております!

2024.5.13 先負 まゆナベ♪





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