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昆布の健康効果【グルタミン酸】

こんにちは

昆布といえば、
昔から料理のだしをとるときに使われたり、
酢昆布やおつまみ系の乾き物だったり
かんぴょうで結んだり細く切って煮物にする
印象が強いと思います

どちらかというと食の主役というよりも、
脇役のイメージが強いです

しかし、昆布に含まれるグルタミン酸という
栄養素に素晴らしい健康効果があることが
わかっているそうです


世界的に注目されている日本料理

健康意識が高まる中、
世界中で日本食が注目されているようです

その人気の秘密は、昆布にあるのでは?
という意見もあるそうです

昆布には海のミネラルが
豊富に含まれていることはすでに
世間で認識されていると思いますが

世界各国料理を見ても、
日本料理ほど昆布を取り入れた料理はありません

特に年末年始は
昆布の使用頻度が1番多いと言われています

年越しそばや煮物のお出汁や、
おせちに入れる昆布〆などに
使われることが多いでしょう

こうした面からも、日本料理が
世界から注目を集めることになるのでは?
と感じております


昆布の健康効果は、グルタミン酸にあり

昆布に含まれると言われているグルタミン酸には
疲労回復、免疫力UP、老化防止、
高血圧などの生活習慣病予防、
美肌やダイエット効果など
優れた効果・効能が期待できるそうです


昆布のうま味は、母の味?

母の味…ママの味…
といえば、ミルキーのイメージが強いですが
実はグルタミン酸は、
母乳の中に豊富にある成分だそうで
私たちが昆布のうま味に懐かしさを覚えるのは、
母乳のうま味が刷り込まれているからだそうです


1918年に東京帝国大学の池田菊苗博士が
昆布だしからグルタミン酸を発見し
世界に発表したそうです

それまで「5つの基本味覚」のうち
甘味、塩味、酸味、苦味の成分は
判明していたそうですが、
うま味の成分だけが不明だったそうです

その後、グルタミン酸は
味の素という商品になり世界に広まり、

現在、"UMAMI"という英語が
世界共通になっているそうです


グルタミン酸の健康効果

そして、グルタミン酸に
大腸がんを抑える効果があることが証明されたそうで
注目が集まっているそうです

グルタミン酸が大腸がんのリスクを
下げるという研究をまとめたのは
オランダのエラスムス医療センターの
ギルソン・ベローゾ博士らのチームで
米がん専門医学誌「Cancer」(電子版)の
2016年3月15日号に論文を発表したそうです

ベローゾ博士らは、マウスの実験で
グルタミン酸が大腸がんを防ぐ効果があることが
わかっていたため、
人間にも効果があるかを調査することにしたそうで

55歳以上のオランダ人男女5362人を対象に、
食生活と大腸がんの発症リスクの関連を
追跡調査したそうです

対象者には
食事内容の詳細なアンケート調査を行ない、
全食品の中に含まれているグルタミン酸の量を
推計し、また、身長と体重を聞き取り
肥満度を示す体格指数BMIを調べたそうです

調査期間中に242人が大腸がんを発症したそうですが
グルタミン酸の摂取量と大腸がんの発症リスクを
分析すると、次のことがわかったそうです

1.グルタミン酸の摂取量が多い人ほど、
大腸がんの発症リスクは低くなる

2.食品のタンパク質摂取量に占める
グルタミン酸の割合が1%増えるごとに、
大腸がんの発症リスクは42%ずつ低下する

3.ただし、この効果はBMI25(標準体格)以下の
人にだけみられ、
BMI25超(過体重や肥満)の人は発症リスクが
下がらなかった

つまり、太目の人には効果はなかったそうですが
普通の体重以下の人は
グルタミン酸を多くとればとるほど
大腸がんになりにくい、ということが
証明されたことになるそうです

ただし今回の調査は、
いわゆる観察研究で
なぜグルタミン酸に大腸がんの抑制効果が
あるのかは明らかにされていないそうです



グルタミン酸の健康効果

1.セロトニン分泌効果

グルタミン酸は、
胃腸などの消化器官の働きを活発にするそうです

これはグルタミン酸が胃腸に入ると、
幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され、
副交感神経が刺激されて
食物の吸収・消化が促進するからだそうです

便秘の解消にも効果が期待できるそうで
これらが大腸に良い影響を与えているのかも
しれないそうです


2.疲労回復や老化防止効果

グルタミン酸は肝臓が有毒物質のアンモニアを
解毒する作用を助けるそうです

アンモニアが体内に増えると疲労が蓄積され、
脳の活動が弱まり、免疫力が下がるなど
さまざまな悪影響が起こるそうです

なので、グルタミン酸を多く摂ると
脳の活動が活発になり
記憶力や学習能力が高まると言われ、
疲労回復や老化防止になるそうです


3.ストレス解消効果

グルタミン酸は、
脳の興奮系の神経伝達物質の材料になるそうです

特に脳の興奮を鎮めてリラックスさせる物質、
GABA(ギャバ)を作るそうで、
ストレス解消に効果が期待できるそうです

また、認知症の予防にもいいといわれているそうです


4.美肌効果

昆布はカリウム、鉄分、ヨウ素(ヨード)などの
ミネラルが豊富ですが
特にヨウ素は海藻の中でずば抜けて多く、
成長や代謝を促す甲状腺ホルモンの
大事な成分の1つです

体を作る細胞の新陳代謝をスムーズにし、
肌にうるおいや張りを与える美肌効果が
期待できるそうです


5.動脈硬化の予防効果

昆布に約1%含まれるフコイダンという多糖類には、
がん細胞を減らす作用が期待できるそうです

メカニズムは、
がん細胞のアポトーシス(細胞の自殺)を
引き起こすそうで
フコイダンには血液中の血の塊(血栓)を溶かす
働きがあり、動脈硬化の予防も期待できるそうです


6.メタボの予防効果

昆布はヌメッとしていますが
あのネバネバ成分がアルギン酸だそうです

アルギン酸は体内で中性脂肪を
からめとり、吸収するのを防ぐそうで
肥満や高血圧の予防の効果も期待できるそうです


7.ダイエット効果

昆布は食物繊維が非常に多く、
かつ低カロリーです

食べると満腹感を味わえて
ダイエットには最適な食材です

グルタミン酸が含まれる食品

グルタミン酸は、昆布以外にチーズや緑茶、
シイタケ、トマト、魚介類にも多く含まれます



健康効果が高くても、摂り過ぎは良くない

ただし、喜んでグルタミン酸を
サプリなどで多く摂ろうとすると
かえって体に良くありません

グルタミン酸を過剰に摂ると
脳の興奮が高まり過ぎて神経細胞が傷つき、
頭痛や睡眠障害、神経症、幻覚症状を起こす
懸念があるそうです

このため、世界保健機関(WHO)は
グルタミン酸の1日の摂取量を6g迄としているそうです

ちなみに、日本人が通常摂取している
1日のグルタミン酸は平均1.5gだそうだ
余程昆布を食べ過ぎない限りは
オーバーする心配は少ないそうです

どんなに健康によい食品でも
食べ過ぎは禁物ということです

しかし、健康に良いからと言って
何に対しても言えることですが
食べ過ぎは良くありません

健康に良い範囲内で昆布を摂ることをオススメします


まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます

昆布で出汁をとったお料理は旨味があり
とても美味しいですよね

また、昆布にお湯をかけるだけで
昆布茶としても楽しみながら
健康効果と取り入れられる理想的な食材です

摂り過ぎに気をつけながら、
健康促進のために
日常に昆布を取り入れてみてはいかがでしょうか

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