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もっとおおらかに

こんにちは

最近、苛立つ人をよく見かけるような気がします
きっと心の余裕がないんだろうな、と
受け流していますが、悲しいことです

もっとおおらかに過ごせたらいいのに、と思っても
今の世の中の状況を見ると逆に同情することもあります

また、日本人特有の生育環境も根深い問題なのかも…

日本は『人様に迷惑をかけてはいけない』と植え付けられている

日本では子どもの頃から

『人様に迷惑をかけてはいけません』

などと言われて育てられることが多いと思います

迷惑をかけないことは、すでに暗黙のルールとして
日本社会の隅々まで浸透しています

"迷惑をかけない"精神が
"ルールを守る日本人"を作っていると言っても
過言ではないでしょう

人様に迷惑をかけないように
努力するのは大事なことですが、

逆にいうと、
迷惑をかけられた時はひどく立腹し、
相手の人間性をも否定することもあるでしょう

飲食店などで店員に大声で怒鳴り散らす客は
この典型でしょう


海外では迷惑に対する考え方はどうなのでしょうか
日本とは全く違うみたいです


アメリカの場合

日本とアメリカは、"迷惑とお互いさま"の
論理の違いがあるそうです

アメリカに住んだことのある人の話だと、
『人様に迷惑をかけてはいけません』
といった意味のフレーズは
聞いたことがなかったそうです

一方、日本には
"見て見ぬ振り" "長い物に巻かれろ"など、
社会や人に迷惑をかけないための慣用句が
たくさんありますが

アメリカの場合は、"お互いさま"の論理が
先行するそうで、

自分が迷惑をかけるかもしれないけれど、
相手の迷惑にも許容範囲が広くなる、
ということだそうです

アメリカの文化の根底にあるキリスト教では
「自分にしてほしいことは人にもしなさい」
という教えがあるそうです

それに対し、
日本の文化の根底にある儒教や仏教の教えは
「自分にして欲しくないことは人にしてはいけません」
という思想によるものでしょう

この宗教性の思考性や価値観に気づかないまま
異国で過ごすことになると
かなりのストレスを生むことになるでしょう


イタリアの場合

イタリアでは他人に迷惑をかける事は
それほど悪者扱いされないようです

自分が生きるためには
周りに迷惑をかけることは仕方ない、
また時には迷惑をかけられることもあるから、

『まあ、迷惑かけるけどいいじゃん♪』
といったラテン気質なのだそうです

それぐらいの考えの方が
楽しく生きられるのかもしれませんね

何だか羨ましい限りです


インドの場合

インドでは

『あんたは人に迷惑かけて生きているのだから、
人のことも許してあげなさい』

と教えるのだそうです

アメリカやイタリア同様、
"お互い様"の考え方なのですね

しかし、

『お互いを許すのが当たり前なんやで、
人に迷惑をかけてもええやん!』

という側面もあるようですが、
お互い様もそこまで行くと問題ですよね…


日本人はもう少しおおらかになるべき

日本人は人目を気にしすぎたり、
主体性や自主性が育ちにくい性質があるようです

迷惑をかけない精神が
日本人から積極性を奪っているのかもしれません

自分の幸せや要求を押し殺してまで
「人への迷惑」を気にしたり、
「恥ずかしくないように」してしまう、

その結果、
年間3万人が自殺する息苦しい社会に
なってしまっているのではないでしょうか?

周りを気にするが故に完璧であろうとして失敗を恐れる

失敗を恐れるから行動に移せない

行動に移せないから今の苦しい状況から抜け出せない

その負のループから抜け出せない

「人に迷惑をかけてはいけない」ことから
消極的になって何もしない方が良いと思い込み、
また、人に迷惑をかけなければ
何をやってもかまわないという風潮が生まれる…

迷惑をかけない精神は
日本人の清いところでもあれば
日本人の弱点だと思います

一度きりの人生です
このままでいいのでしょうか

心の鎖を解いて、
もっとおおらかになるべきだと感じます

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