"This will also change..."
2023年の年末から2024年の年始にかけて
10日間のヴィパッサナーの瞑想リトリートに参加した。
今回は2回目で、わたしはヘルパーとして働くことを希望した。
1度目に参加したとき、サービスをする側になることの大切さを聞いたから。
その感想を記録に残すために書きます。
働くことは、想像以上に与えられる行為だった
16人の大きめのチームで毎日130人分の食事を時間通りに作り、生徒がただ瞑想だけに集中できるようにサポートする
焦りの気持ちや思い通りにいかないことが起こるとき怒りや動揺がでてしまうのは、濁りを隠したいと無意識に反応してしまうから
自分をこう見せたい、こうあって欲しいという欲によって動いたり
もしくは目の前の人に嫌な感情を抱いたりしてしまうのは
わたしの心に濁りがあるからだと気がついた
一度目のときにはすべて理解できなかったことを、もう一度聞き直すことはわたしの瞑想の技術と大切なことの理解を深めるための大きな助けになった
瞑想をして身体の感覚をそのまま感じるとき
私たちの心はとても傷つきやすい状態に開いている
一つ一つのできごとが直に心に響いて痛みを知る
自分の見ている世界が、相手の見ている世界と違うことを理解すると一度は絶望するが
それは新しい世界を見るために必要な痛みでもある
自分の痛みに気づき、弱さを認めて行動をあらためると
認知できる世界や景色が変わる
痛みはいつまでも続かないが、苦しみは自分で選び続ける限り続く
身体の反応に気がつき、苦しむのをやめ、そこにあるものをそのまま見つめると
"This will also change" 全てのことは、来ては去る
という自然の摂理に戻ってくる
身体を通してそれを経験することと
認知してこころを浄化し続けること
ヘルパーとして働いてみて、わたしは一緒に働く仲間や先生と呼ばれる人たちにたくさん支えられた
他の誰かのために自分の時間と価値を使うことは
自分の心の豊かさを増やしてくれる肥料になると知った
それがエゴや欲からではなく、
何の見返りも求めずに自分から与える行為であるとき
他の誰かの幸せを願うとき
その誰かの中には自分の存在も含まれていることに気づく
自分を救うことが、他の多くの人を救うことと同じ意味をもつ
欲望や執着、嫌悪、疑惑などの濁りを取り払って、
こころを一層ずつ研ぎ澄ませていくその行為は
自分の道を自分で歩くことでしか成し遂げられない
良い行いをするという意思とボランティアと寄付のみによって支えられているこの環境がすごいと思った
外の世界にもどると、それは多くの場合お金という対価によって交換されている
今日食べ物を買って食べるとき、わたしのなかにそれを用意するまでに関わってくれた人を想い感謝する気持ちが生まれた
調理してくれた人、生産してくれた人、運んでくれた人、食材や食材を与えてくれる動物、自然環境
自分の感覚さえ研ぎ澄ますことができたら、
舌に乗ってくる感覚はとても豊かで濃い
わたしは、大好きな母親をいつか失うことを恐れている
自分のなかにまだ知らない怒りや恐れが埋まっている
そうすれば、感情に飲み込まれずそれ以上膨らむことはない
全てのことは来ては去ることを受け入れられたら、見つめることができる
痛みはあっても、苦しむことはない
苦しみから解放されたあとにはおだやかなものが残る
そうやって失われていくことを恐れない生き方がしたいと思った
あなたはあなたらしく、わたしはわたしらしく。