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うぇるねす
2020年6月2日 19:52
2014.01めまぐるしく、日々が過ぎていったように思う。体も頭も疲れて家に帰り、シャワーを浴びる。なぜか、お湯が出ない日があった。ルームメイトがいつ帰ってくるかもわからない、誰かに、何かを質問することも緊張する。頭はいつも熱を上げている。毎日、知らない言葉に囲まれて過ごすのは、ストレスだったのかもしれない。ひとりで遠くにいることが、辛かったのかもしれない。自分の中身と外の世界でのコミ
2020年5月27日 21:15
2014.02帰って眠れる自分の部屋もみつかり、あたらしい仕事も始まった。家から職場までの道のりを開拓したり、ワクワクするほど種類のたくさんあるパン屋さんでパンを買ったり、身振り手振りで同僚とコミュニケーションをとったり、毎日があたらしい冒険の日々。部屋でインターネットが使えるようになるまで、カフェで必死に携帯電話の契約や銀行口座の開設の仕方、ビザや家探しの情報を集めたりしていた。
2020年5月19日 20:24
2013.12住む街と仕事が見つかったので、住む家を見つけなければならない。私の持ち物は、大きめのバックパック一つ。難しい契約がなくて、キッチンや家具が付いている家がいい。できればわからないことを聞ける人がいるといいので、ルームシェアの部屋を探そうと思う。WG Gesuchtという、ルームシェアの部屋やアパート、一戸建てなどが探せるサイトがあることを知る。スパの建物内にある寝泊まり
2020年5月11日 20:44
Gibt es bei Ihnen etwas zu beachten?「マッサージの施術を始める前に、怪我や不調などなにか気をつけるところはありますか?」面倒見のいいシルビアに教えてもらい丸暗記した言葉をポケットに忍ばせながら、不慣れなドイツ語の発音でお客さんに質問する。私の言いたいことがわかってもらえても、返ってくる言葉がマシンガントークにしか聞こえなくて理解できない。得意な笑顔と身
2020年4月20日 21:34
2013.12.11三角屋根の素敵なおうちに住むナターシャ。わたしはリビングにある大きなソファーで寝泊まりさせてもらいながら、仕事を探すことにする。いつまでも彼女の親切さに甘え続けるわけにはいかない。はじめはベルリンに行こうと思っていた。大きな街だし、ドイツの首都だし、きっと何かあるだろう。インターネットで見つかる多くの情報もベルリン発だ。だけど、再会したナターシャや周りの人たちの
2020年4月6日 21:18
2013/12/05 ドイツに住む唯一の知り合い、ナターシャと待ち合わせする。南西ドイツで小学校の先生をしている彼女が、フランクフルトまで車で迎えに来てくれた。彼女との出会いは2009年11月。ハリウッドのホステルでたまたま同じ部屋になり、友達になった。一緒にユニバーサルスタジオに行ったり、ビバリーヒルズの1ドルショップでパーティーの買い物をしたり、チャイニーズシアターで開催される
2020年3月6日 21:41
初めてドイツに足を踏み入れたのは、2013年12月。わたしは25歳だった。ワーキングホリデービザを使って、仕事をしながらドイツ語を喋るようになるとだけ決めて、日本を飛び出した。知り合いといえるのは、旅行中に出会ったドイツ人くらい。仕事のあても先の計画も、貯金もほとんどなかった。フランクフルト空港に着き、市内のホステルに泊まるためにフランクフルト中央駅まで電車で向かう。駅で電車の乗り場