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ドイツに移住するまでの道のり⑥家探し

2013.12

住む街と仕事が見つかったので、住む家を見つけなければならない。

私の持ち物は、大きめのバックパック一つ。

難しい契約がなくて、キッチンや家具が付いている家がいい。できればわからないことを聞ける人がいるといいので、ルームシェアの部屋を探そうと思う。

WG Gesuchtという、ルームシェアの部屋やアパート、一戸建てなどが探せるサイトがあることを知る。スパの建物内にある寝泊まりさせてもらってる一室で、部屋探しをする。

部屋の広さ、共同スペースの内容、立地、バルコニー有無、ルームメイトの様子(仲良しシェアハウスなのか、個人の時間を尊重するタイプのシェアハウスなのか)、天井の高い古い建築(アルトバウ)なのかなど、たくさんの物件があった。

100件のメールを送っても返事が来るのは5件くらいと聞いたので、とりあえず良さそうな物件に次々と連絡を取ってみる。

たまたま冬休みの期間で、1か月間だけ空く学生の部屋があり、見学をさせてもらった。

大きな螺旋界段と窓が印象的な、ドイツの古い建物。床がみしみしいう場所があった。とても素敵だ。

ルームメイトは、あまり家にいないドイツ人学生の女の子と、エジプトから来ていて、実家では洗濯や家事などしたこともないという学生の男の子。

契約のやり取りは、以前その部屋に住んでいたドイツ人の学生がしてくれた。

借りる部屋にあったのは、ガラスのテーブルとイスと、カーテンロール。

近くで掛け布団を買ってきて、眠る場所を確保した。

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どんなことも目新しく見え、緊張していた。

窓の仕組みがわからなくて開け閉めに戸惑ったり、鍵が開かなくて困ったり(ドイツはとにかく鍵がたくさんある)、キッチンのコーヒーマシンがうまく使えなかったり、適応するのに、何倍もの時間がかかる。

夜の11時半に部屋でドライヤーを使っていると、エジプト人の男の子にうるさいからやめてくれと言われた。

リビングはよくシーシャの甘い匂いがしていた。

年末だったので、New Years Eveという映画を一緒に見た。


ネッカー川がすぐ隣にある。

5階の窓から眺める車のライトと街の黄色い光が、とても幻想的で好きだった。


1か月経ったら、もう少し長く落ち着いて住める家を探さないといけない。



あなたはあなたらしく、わたしはわたしらしく。