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叩き上げの女性社長が手放したこと

「今やっていることを全部やめて、スタッフと話をするための時間をとります」

叩き上げのリーダーは社長や役員になっても現場の仕事が目に付き、プレイヤー時代のように手を動かしてしまうことがよくあります。

「自分でやった方がはやい!」と言いながら「スタッフが育たない!」と 嘆いている。

あなたはこんな状況にいませんか?

社長がスタッフと同じように現場の仕事をすると、部下からしたらやりにくいこともあるんですよね・・・

鉄の女 Tさんのお話

福祉施設を経営する女性経営者のTさん。

彼女もスタッフの育成に悩んでいる一人でした。

「事業拡大のためスタッフ育成に力をいれたい。けれど、その時間が取れていない」

それもそのはず、Tさんはやっと歩き始めた子供を持つお母さんでもありました。


「ワークライフバランスはガタガタ」なんて言いながらも、スタッフから「鉄の女」と言われるほどにバリバリ仕事をこなしています。

そんな彼女の願いは

”スタッフの力を120%発揮させること!”

率先垂範とばかりに彼女が前線に立ち、120%どころか200%くらいの勢いで仕事していたんですよね。

彼女は私とのセッションで、ものすごい勢いで忙しく頑張っている状況をお話されました。ボルテージがようやく下がった時に、私が伝えた質問はただひとつ。

「ただでさえ忙しい今の状況。もし、業務に当てられる時間が半分になったら、どうしますか?」

Tさんが「さらに?」という表情を浮かべた後、沈黙が流れました。

そのあと彼女の口から出た一言は、

「今やっていることを全部やめて、スタッフと話をするための時間をとります」


自分が手を動かすのではなく、スタッフの話を聞き、一緒に考える。

そう決めると、彼女と現場で働くスタッフとの関わり方は大きく変わっていきました。

スタッフに〇〇”させる”という意識をもっても組織は変わりません。

そのためにはまず、経営者自らが自分に向き合い、変化を起こすしかないのです。

経営者のみなさんはもう十分頑張っています。改善や効率化のための取り組みもさんざんやってきたはず。そんな時には、考え方の枠を取り外す質問が有効です。

「売上を3倍にするとしたら?」(数%伸ばすのも難しいのに!)
「業務の時間が半分になってしまったら?」(今だってこんなに忙しい!)
「たったひとつだけ責任をもって取り組むとしたら?」(やることいっぱいだってば!)

こんな質問をすると、私には( )の中のような本音が見えます。

でも、あえてそこに向き合ってもらう。

考え方の枠を取り外した先に、本当に大切なものが見えてくることも多くあります。

ぜひ、自分自身にこの”枠を取り外す問い”を投げかけてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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