待つことと良きころ知るは枯木立
メルボルンの大学で西洋哲学を学んだのは35年以上前の話。
沈着・平静(Gelassenheit)は⼈間の本質で、「思惟すること」によってもたらされるものであることだと、そして、待つことが「思惟すること」への入り口だとマルティン・ハイデガーが定義していたように思う。
サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』の舞台にも
枯木立が一本あったように思う。
枯木立は平静に沈着している。
春を待っているのか。
また別な何かのタイミングを待っているのか。
[ 待つことと良きころ知るは枯木立 ]
*写真は冬期閉鎖中の黒姫陸上競技場にて本日撮影。