mayu4949

アイデアのタネ置き場。

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最近の記事

「死にたい」って便利な言葉

とても疲れていたある日の夕方、気付いたら「死にたい」と呟いていた。 その数週間は、ある悩みがあって散々アタマを使っていたのと、件の日は午前中から用事があって出ずっぱりだった為に、相当疲れていたのだろう。気が付いたらどんより曇った空に向かって「死にたい」と呟いていた。 呟いた瞬間、自分でもギョッとした。 ティーンエイジャーでもあるまいし、軽率にそんなことを口に出す自分に呆れてしまったが、しかし次の瞬間、急に頭の中がスッと軽くなる感覚がした。 軽くなったというか、それまで頭

    • 選ばれた人

      児童虐待やいじめについて語られる文脈で、“選ばれた子供”という表現がある。 ある決まった小さなコミュニティ、例えば学校のクラスや家庭内のような限られた場で、なぜか特定の子が選ばれる。 これは生贄として選ばれるということで、コミュニティを存続させるために、そこに所属するメンバーの不満や鬱憤を一手に引き受けるということだ。 こういう事は仕事場でもよくあって、実際、私も生贄になっている人を何度か見た。 選ばれる理由はだいたいが些細なことだけど、そういう事は選ぶ側からすればどうで

      • 自分軸・他人軸・環境軸

        友達が数年前に起業して、今は個人事業主として忙しく働いているんだけど、起業してから自分軸というものについて、よく考えるようになったらしい。 彼女が言うには、以前は他人軸で何でも考えて、評価とか目線が気になっていたらしいんだけど、紆余曲折なんやかんや曲折浮沈を経て、今では顧客に向けて、自身の経験を生かした自己肯定感がアップするサービスを提供している。 一方、彼女がそんな風に紆余曲折ってる様を見ながら、私は「他人軸ってそんなに悪いものなんだろうか?」と考えていた。 (その彼女

        • 私たち、そういう文化圏で育ってません

          通っている整体院の先生が、もうかれこれ3年くらいお世話になっているのだけど、会話の相性が良くていろんな話をする。 夏休み前に施術を受けたときに、「お盆はどうするの?休み取るんですか?」と聞くと、「嫁さんの実家に呼ばれてるんだけどねー、、、」と歯切れ悪い感じ。 聞けば、奥様の家族は親戚一同皆さん仲が良いらしく、気の良い兄弟達が「せっかくだしみんなで集まろうよ」と声を掛けてくれているらしい。 「ありがたいお誘いではあるんだけど、気ぃ使うし、仕事入れて嫁さんだけ帰ってもらうか

        「死にたい」って便利な言葉

          自己紹介に必要な要素って何?

          先日、YeLLのサポーター担当を交代することになってしまった。 (YeLLとは、“互いに聴き合う世界”を広めるために作られた企業で、サポーター登録をすることで誰でも参加できる。業務として、他企業の1on1を外注として引き受けており、研修を受けたサポーターが実務にあたる) 確かに、クライアントからの初回セッションの評価が芳しくなくて、担当交代もありうるなーとは思っていたけど、本当に交代になってしまって悲しかった。 事務局からの連絡では、「マッチングの時点でシステムに不信感が

          自己紹介に必要な要素って何?

          ファミリー・シークレットを読んで

          以前、母の友人の方が幼児虐待のニュースについて、「あんなの考えられないわ!自分の子供にそんなことするなんて、信じられない!」と言っているのを聞いて、漠然と、ああ、この人とは分かり合えないな、と感じたことを覚えている。 長女を出産したばかりの頃、いろんな方が思い思いの言葉をかけてくださった。 そんな中、彼女はいつも私に「気をつけてね」と声を掛けてきた。 一体何に対しての“気をつけて”なのか全く分からなかったし、何故か凄くイヤな、不愉快な感じがした。 今になって思えば、彼女

          ファミリー・シークレットを読んで

          まともな人

          私が住んでいる地域には、狭い範囲で図書館の分室が3つもある。 3つだと思っていたのだが、実は4つ目が、これまた近所にあるという事を最近知った。 そこはこじんまりとしていながら図書のラインナップが素晴らしく、疲れずに良い本にありつける。分厚い美術書や歴史書なんかも貸り放題だ。 “本の虫”にとっては最高に居心地が良く、この本を手に取ったのも、そういったわけかもしれない。 疑うことを覚えさせるこの本の半分くらいが教育と教科書検定についての話なような気がする。 読みながら正

          まともな人

          世界は贈与でできている

          もしかしたら私、贈与の達人かもしれない…! 私の贈与歴は小学3年生まで遡ります。しかしそれは決して前向きな、何か善いことをしたいと思って始めたことではなく、罪悪感から逃れる為に、やむおえずたどり着いた苦肉の策でした。 「ありがとう」を貰う為の善行ある日、前の席の子が消しゴムを落とした事に気づかず、別の席の子のところへ遊びに行ってしまいました。 私はこの機会を逃すまいと、すかさず拾ってその子の机に置き、おまけにその子のところへ行って「消しゴム拾っておいたよ」と伝えました。

          世界は贈与でできている

          一生忘れない怖い話の語り方

          友人が実用書をよく読むと言うので、私も何か役に立つものを読んでみようと思い、書店の啓発・実用書コーナーを訪れたのだが、気が付くとこの本を手に取っていた。 先日「月刊ムー」を読みながら、私やっぱり怪談好きやなーと思ったせいだろう。独身時代、小学生の頃から狂ったようにネットで怖い話を読み漁っていたし、ホラー映画もよく見た。 オカルト的思考オカルト的思考の特徴は、「繋がりそうにないものが繋がっていく」ことにあります。例えば「藁人形に釘を打てば、憎い相手の体が壊れる」といった類感

          一生忘れない怖い話の語り方

          自作パズル

          安野光雅さんの「はじめてであうすうがくの絵本」を参考に自作したパズル。たぶん初めて自作した知育モノ。5年くらい前かな、、、(遠い目) 見た目はショボいけど、図形認識能力はもちろん、市販のパズルと違い紙の上に並べるだけなので、指先の技巧力も養われます。 観察力と直感でやってみる私が実際子どもに遊ばせた時は、まず青いピースだけを見せ、軽く遊ばせました。 組み合わせるといろんな形ができる、ということがフンワリ伝わったところで、ガイド付きの枠組みを出します。 次に、「あ、これ

          自作パズル

          日本習合論

          今年の初めくらいに買ったのだけど、読みながらいろんな事を回想したり考えたり、他の本と交互に読んだりしているうちに、桜が散る季節になってしまった。 章の隙間が問いかけるこの本のいい所は、「きみはどう思う?」と問われているような気がするところ。 普通は著者の意見を述べて終わりだけど、内田さんの文体には、いつも最後に余白を感じる。皆まで言わず、こちらが話し出すのを待つような、そんな間を感じる。 そんな訳で読むのに時間がかかるのだ。 スピリチュアルの領分どの宗教においても、儀

          日本習合論