うし

山陰愛がつよい鳥取出身者。こどもの頃シャーマンキングの影響でアイヌの生き方に憧れ、-3…

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山陰愛がつよい鳥取出身者。こどもの頃シャーマンキングの影響でアイヌの生き方に憧れ、-30度近い山小屋にて自給自足の究極ロハス生活(富良野塾)を体験。現在「演劇集団円」にて舞台俳優活動。2021年、水木しげる先生×京極夏彦先生の舞台『河童の三平』プロデュース。

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  • 三平舞台化

  • 死んだおじいちゃんが生き返った話

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80年前、イトバヤットの島民に助けられた命

 1944年11月末、祖父はその時人生で3回目の沈没を体験する。  1度目は19歳、東栄丸というタンカーに魚雷が当たって海に投げ出され、2度目は21歳、重巡洋艦「最上」にてマリアナ沖海戦に参加した時、体中に弾を浴びながら奇跡的に蛇のお守りに銃弾が当たり致命傷を逃れ、3度目はその1ヶ月後、おそらく11月25日。日本へ戻る船に便乗していたのだが、それが魚雷攻撃を受けた。  漂流から1ヶ月間の祖父の体験を、聞き取った内容を元に記録する。  便乗していた船はおそらくだが「さんとす丸

    • 「河童の三平」が舞台化してしまう…!その4〜舞台化してしまった〜

      ご無沙汰しております。 紆余曲折を経まして……2021年の年末にこどもステージ「河童の三平」無事終幕いたしました!!! ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。 こどもステージの常連のお客様も、この度初めて円を知って下さった方も、また何度も何度も劇場に足を運んでくださった原作ファンの皆様、演者たちへの度重なる応援のお言葉、Twitterでのイラスト、全員で公演への糧にしておりました。自分のことのように一生懸命応援してくださり、差し入れも沢山頂き、皆様のお陰で公演

      • 「河童の三平」が舞台化してしまう…!その3~天国から届いたサイン~

        こんにちは!牛尾です。 さて、その②では少し脱線してしまいましたので、今回こそ①↑の続きを書いていこうと思います!どうぞお付き合いください! さて「水木しげるサンお別れの会」から先、私は後悔の念に苛まれていました。あの水木先生のご家族に対して、なんて大それた発言をしてしまったのだろう、と。水木マンガにはご家族がまるでレギュラーキャラの様に登場されているから、私は前々からの知り合いの様に思い込んでいたのだ。とんだ痛いファンである。当時私は20代、ケツの青いひよっこであり、こ

        • 「河童の三平」が舞台化してしまう…!その2

          こんにちは!演劇集団円の牛尾です。写真は1998年初演、別役実作こどもステージ「帰ってきたピノッキオ」より、左から南美江さん、三谷昇さん、高木均さん。往年の名優、そろい踏み。 前回のお話↓ さて!この冬「こどもステージ・河童の三平」として傑作水木漫画が舞台化されてしまうのですが、そもそもこどもステージって何ぞや?なぜこの往年ファンが多い「河童の三平」をわざわざ子供向けで公演するのか。その辺りについて、私情を絡めてお話いたします! さて、そもそも私が演劇集団円に入ったきっ

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        • 死んだおじいちゃんが生き返った話
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          重巡洋艦「最上」の乗組員だったおじいちゃんが生き返った話1

          私の祖父。 1923年(大正12年)9月22日生まれ。 目に留まった方、歴史に詳しい方、ぜひご指摘あればご教授頂ければ嬉しいです。 これは、戦争体験と、歴史の闇、不思議体験、ちょっとオカルト要素もある、不思議な『実話』です。 おじいちゃんは大正12年に鳥取県の旧岩美郡、米里村に生まれた。百姓一家、五人兄弟の三男坊。今でもおじいちゃんはトマトの苗を一つ買ってきたらあっという間に10も20も株を増やしてしまうし、挿し木、剪定、土いじりの知識は半端ない。それどころか、遠くで鳴い

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          「河童の三平」が舞台化してしまう…!その1

          こんにちは、うしです。 わたしは水木しげる先生の名作漫画『河童の三平』の舞台化を企画しました。脚本は水木先生のお弟子様として有名な小説家・京極夏彦先生です。 水木ファンなら膝を打つこの企画。自分で言ってちゃ世話ないですが、我ながらまじやばい企画だなと震えてます。水木ファンでない方にこのすごさを説明するならば、スサノオの原作を子孫・大国主命に脚本にして欲しいと下々の人間が頼んだらまじで神々から許可が下りて書いていただけた、という感じです(伝わる?) 私は水木大先生や京極先生

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          会わずにつくったオーディオドラマ「さよならカムイ」

          コロナで舞台公演が中々一筋縄ではいかない中、ZOOMとスマホの録音機能だけでオーディオドラマ(ラジオドラマ)を作ってみました。無料でご視聴いただけます。寝ながら、作業しながらお聞きになってみてください。 36分です。最後に短いムービーが付きます。  主催【牛尾企画】

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          オーディオドラマ「さよならカムイ」ご支援のページ

          この度はご視聴頂き誠にありがとうございました。 以下有料記事にて、短いおまけ動画がご覧になれます。

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          不思議体験その①「お歯黒祭」

          子供の頃から不思議体験をよくしていて、なんとなく思い出せることを書いていこうと思います。 大学生の時、電車に乗ってどこまでも行ってみたくて、後先考えず進んで中部地方で終電になってしまったことがあります。 結構田舎の駅で、夜やっている店はなく、とりあえずタクシーで漫画喫茶に向かいました。(チェーンじゃない昔ながらのガチのやつだった。皆で囲んでる1つのテーブルに、トラックの運ちゃんが足を乗せて寝てた。) 一晩過ごして次の日、ゆっくり元来た線路で家に向かって、帰ったら昼だったか夕

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          世界が逆転する日

          私は水木しげる先生が好きだ。 17歳の頃、エッセイを次から次に貪った。 え?エッセイ?漫画じゃなくて?と思われただろうか。エッセイ、ぜひ読んでみて欲しい。戦前、ディズニーが手を付ける前に、白雪姫を初めとするアンデルセン童話の絵本を作った人でもある。とにかく機知に富んでいるし、哲学に大変詳しいのは有名な話だ。 “好きなことをやりなさい” 水木先生の名言の1つだ。 私は彼を哲学者だと思っている。人生の選択に困る度に、“水木先生ならどう判断されるか”と考えてきた。 これがどうい

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          コロナ世界と五味太郎さん

          かつてYahoo知恵袋を何となく読んでいた時、こんな質問に出会ったことがある。 「こんな事、言ってはいけないことだと分かっています」 「あの時はみんな一丸となって繋がっていた」 「だけど、今は何事もなかったかのようにいつもの生活に戻っている」 「震災の頃に戻りたい、と思うのはおかしいですよね」 2011年初夏頃の投稿だったと記憶している。(質問文は思い起こしなので正確ではない) コメントには「分かります」「私もそう思っていた」という意見が続いていた。 ここで言われて

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