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なぜアートは人類に必要なのだろうか?

なぜアートは人類に必要なのだろうか?人はどうアートと向き合うのか。アートの役割(役割の一つ)を調べてみました。

【悲しみの昇華としてのアートの役割とは?】

「非常に多くのアート作品はアーティストの悲しみの『昇華』であり、鑑賞者の悲しみも作品を鑑賞することによって『昇華』する。

アートにおける昇華とは心理的変容で、何の変哲もない経験が高尚で洗練されたものに変わることを指す。

まさに悲しみがアートと出会った時に起こる現象だ。

自分ひとりが苦しんでいると思うと、悲しみは悪化する、悪い事が起こるのは不運だからとか、自分の不徳のなせる業だと考えがちだが、そうなると苦しみは自業自得ということになり、荘厳さが失われてしまう。

最悪の経験にだって名誉は必要だ。そしてアートは、最悪の経験が社会の中で自己実現するための手段なのだ。」

「美術は魂に語りかける」p32より一部編集
著 アラン・ド・ボトン氏
ジョン・アームストロング氏
訳 ダコスタ吉村花子氏

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