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妄想のカケラたち

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書く習慣アプリのお題 シロクマ文芸部のお題 ....などから妄想したもの
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2024年7月の記事一覧

世界が消える最期の夜に【妄想のカケラ】

世界が消える最期の夜に【妄想のカケラ】

星が、
流れてはどんどん消えてゆく...

異常なほどの多くの流れ星を見送りながら、この世界が消えるのを、新宿のワンルームのベランダから缶ビール片手に静かに眺めている

ひとりでよかった

誰かと一緒だったら
私的な未練にまみれた迷いごとをわめきちらし
こんなに冷静に最期の夜空を堪能することは出来なかった

ただやっぱり
この美しい夜空が消えてしまうのを
「もったいない」と思ってしまうのも
私的な

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神さまリセット【妄想のカケラ】

神さまリセット【妄想のカケラ】

箱庭を眺めため息をつく
また争いになり世界が壊れてしまいそうだ
ならば終わりにしよう
その人はもう一つため息をつき
箱庭を崩し始めた_

/終わりにしよう

書く習慣アプリのお題「終わりにしよう」から #超ショートショート

星に願いを【妄想のカケラ】

星に願いを【妄想のカケラ】

【星に願いを】

願いごとを書いた短冊が
ぬるい夜風に揺れている
闇を忘れたアーケード街のきらめきが
天の川の星々を残らず喰ってしまった
そんな、都会の空に、
何の期待もしてないのに
ふと手渡されてしまった短冊に
ぽつんとした願いごとをしたためた_

お題:七夕

書く習慣アプリのお題「七夕」から #詩のようなもの

思い出は還らない【妄想のカケラ】

思い出は還らない【妄想のカケラ】

あの時、埋めた宝箱をひとりで掘り返す
箱を開けると懐かしい香りのする品々と共に
一緒に開けようと約束した君から
未来の僕に宛てた手紙
それがほろ苦くて
滲んでなくなってしまいそうな視界を
繋ぎ止めるようにぐっと力を込めた_

お題:友達の思い出

書く習慣アプリのお題「友達の思い出」から #詩のようなもの