大人気ミステリーの第1巻! 十角館の殺人:綾辻行人
Huluで話題の作品にようやく着手!
ミステリー作品の中でもとても有名な作者の、もっとも有名と言えるであろうこの作品を、私は今の今まで一度も読まずに生きてきたんですね。
まったく、もったいないことだった!
Huluの広告が流れてきて、これあの有名な作品じゃん!
と思い、本屋に探しに行くも品切れだったりしてなかなか巡り会えず、ようやく手に入れて読破。
さあ、映像作品を観よう!
という段階で気づいたのが、私が入ってるのはNetflix。。。
残念ながら、私が映像で十角館を拝むことはなさそうです。
私はこのnoteで読者の対象年齢を、
「上は百寿から下は1/2成人式まで」
を目指して頑張りたいと思ってるんだけれども、小学生のみんなはここまでたどり着いてくれるのかな?
ひょっとしたらnoteじゃなくて、ふつうのブログの方がいろんな世代にはばひろくヒットするのかもしれない、と思いつつ簡単さとnoteというブランドが確立されつつあることも天秤にかけてnoteを続けます。
なんで、こんな話をここではさんじゃったんだろう。
本の感想にいきなり飛びます!
下の画像が本のデザインです。
人がじゃんじゃん殺されていくので、おどろおどろしい感じ。
孤島、探偵、密室、連絡手段がない、犯行予告
こんなミステリーのお約束山盛りな設定ある? っていうくらいにゴツ盛り!
ミステリー好きは冒頭ですでにワクワクするかもしれない。
この作品にはひとつだけ重要な注意点があるんだけど、それがネタバレ。
それも、この作品自体のネタバレじゃなくて他作品のやつ。
じゃあどの作品の? というと、ミステリーの女王アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」。
いや、ね?
そりゃあもう、アガサ・クリスティなんて本を読まない人でもミステリーの代名詞として名前くらいは知ってるって人も多いだろうし、「そして誰もいなくなった」なんてもう世界中に何億人の読者がいるんだよってくらい有名な作品なことはわかるんですよ。
でもさ、源氏物語とか平家物語クラスの古典作品ではないわけじゃない?
シェイクスピアのネタバレされて怒る人はそんなに多くないと思うんだけど、アガサ・クリスティのネタバレはちょっとまだ早いんじゃないかなって。
そう、「そして誰もいなくなった」未読のミステリーかじりの私は思いました。
突然思わぬネタバレがやってくるので注意してね。
ただ、ミステリーファンならこれくらいの教科書レベルの本は読んでるでしょっていう制作陣の気持ちや意図はわかる。
そして、今回のこの作品は「そして誰もいなくなった」をオマージュしているということも理解してる。
さらには設定として、ミステリ研究会のメンバーっていうものがあるから、これくらいの内容が書かれているのはむしろ自然ですらある。
ネタバレっていうのも、犯人の名前が書いてあるというレベルの内容じゃあないの。
ざっくり結末までのあらすじが書かれているってくらいだから、人によってはネタバレとは思わない人もいると思う。
ネタバレって難しいよね。。。
十角館の映像化は不可能と言われていた、っていうんだけど、読んだあとならわかる。
これどうするんだ?
映像にしかできないこともあれば、文章にしかできないこともあって。
これは完全に文章でないとうまくいかないと思うのね?
そこを映像でどう表現するんだろう。
内容を一部変更するか、観客には最初からネタバレしていくスタイルにするか、しか素人の私には思いつきません。
私はNetflixとAmazon Primeしか契約してないので、Huluが観れるみなさんは、もしも十角館を観たらこっそり教えてください。
おもしろい作品ではあるんだけれども、文体の好みや作品の分量から考えると、ミステリー初心者が読むにはちょっときついかもしれない。
本をたくさん読んできた読書慣れしている人や、中高年男性だと、文体も難なく読みこなしていけそうな雰囲気です。
令和のボーイズには昭和の空気はやや重ためと想像。
もしもオレ、けっこう本読んでるしイケるっしょ! と思えるようだったらぜひトライしてみてほしい!
初めてのミステリーが十角館だって言ったら、かなりかっこいいと思うね!