②自己啓発本を100冊以上読んで発見した法則
「そうだ、私、自己啓発本が好きなんだった」
と、あまりにも当たり前すぎて見過ごしていた、もしくは、なんとなく言うのが恥ずかしいと感じていたことに改めて気がついた(というか、認めた)。
だから、昨日こんな投稿をした。
現時点で、私は今日なにを書くか決めていない。
決めていないが、noteの不思議なところは、書きながら「書きたいこと」、
「内なる声」が聞こえてくるところである。
なので、もしnoteが書けない人がいるなら、いろんな人が言っている通り、
ーーとりあえず見切り発車で書く
というのが、おすすめです。
さて、昨日の続き。
ーー自己啓発本によって「人生を変えられる人」と「人生が変わらない人」の違い
について考察していきたい。よければ、お付き合いくださると嬉しいです。
自己啓発本はあるルールに則って、そのノウハウが書かれています。
■ルール:「人生は変えなければいけない」という前提で書かれている
基本的には「今のままじゃダメだ」ってところから、
ビジネス書も自己啓発本も始まるんです。
当たり前ですよね、小説やエッセイ以外の本はすべて
「何らかの問題に対する処方」をまとめているのだから。
組織づくりなのか、コミュニケーション力なのか、マネジメントなのか、
文章力なのか、思考力なのか、なんでもいいですが、
★「できてない」と自認する人へのアドバイス=ビジネス書&自己啓発本
です。
私は自己啓発中毒なので、しょっちゅう人生を変えたくなります。
これまでの人生でそのガイドとなる書物を、
自己啓発だけでなく、ビジネス書も含めるとおそらく
500冊くらいは目を通していると思います。
だから、「人生を変える」とか「望む人生を手に入れる」とか
「時代を先読みする」だの「VUCA時代に必要なのは、適応する力だ」とか
なんとか、そういうフレーズや単語をインプットしまくって生きてきました。
吾妻ひでおの『失踪日記』というマンガがあります。
ここに作者がアル中になったときの1日の生活が描かれています。
朝から酒を飲んで3回吐き、吐けば飲めるようになり、昼間も飲んで夜も寝酒し、二日酔いのまま翌朝も酒を飲み・・・ループ。
手が震え、禁断症状が出て酒を求める。最終的には家族が強制入院させるという実話をもとにしたマンガです。
私は、仕事でも「今のままじゃダメだ」的なビジネス系の記事を編集していますので、
朝から晩まで「自分を変えろ!」「よくわからないが、とにかく変化しろ!」「生き残れないぞ!」
みたいな論調をひたすら脳に浴びせているので、アル中になる人の構造&生活とほぼ同じです。
酒なのか意識高そうなコトバなのかの違いでしかなく、
脳に対するダメージ度合いは似たようなものです。
だから、暇になったり、安定していると禁断症状が出てきて、
「変化!」「変化をくれ!」と、
脳がしょっちゅう人生を変えようと切望するし、
いつも、よくわからないが「人生変える方法」を探してます。
脳が完全にいかれてます。
本というのは、著者の思考や立ち位置を確認してから読まなければ危険
なのです。
ですが、だいたいの人はその前提を忘れたまま、読み始めてしまいます。
その結果、読み終えた頃に「そうだ、人生変えよう!」と思うわけです。
これは、言うならば、過激派組織に所属して、幹部らに罵声を浴びせられ、缶詰状態で睡眠もろくに取らせてもらえず、自分の欠点などをチクチク嫌味ったらしく責められ、揺さぶられ、朦朧とした精神のなか、どうでもいいやと投げやりになり
「はい、私が間違っていました」
と、思考を捻じ曲げさせられる構造に似ている気がします。
2時間近く、1冊の本に向き合って読み切るというのは、
人の思考を操作する効力があります。
つまり、自己啓発本の秘密は、この「問い」に隠されていると気づくと、
付き合い方が変わるのです。
「よし、変わるぞ!」・・・って、え? なにを?
ってツッコミを入れられないと、実は「人生が変わる」ことはないわけです。
意味がわからないですか?
はい。もう少し説明します。
■自己啓発本の効果的な読み方その1:前提に乗っかる
さて、自己啓発本の秘密は、「問い直し(ツッコミ)」にあるとお伝えしました。
ツッコミがあるということは、ボケがあるわけですよね。
「人生を変える」というボケ(前提)に乗っかるのが、読み手であるあなたの役割なのです。
「で、お前さんは人生変えたら、どうなるん?
そんな切羽詰まって人生変えなきゃいけないって、どしたん!?」
とご自身のイマジナリーフレンドに向かってツッコミ入れてみてください。
マトモな方は我にかえり自分の人生に戻りますし、
私みたいな自己啓発中毒患者なら、何かボケ返すかツッコミ返すかするでしょう。
このボケ(問い)にしっかりと答えられる人こそ、
「人生を変えられる人」なのです。
いいですか? 私は当たり前のことしか書いてません。
でも、自己啓発本はイリュージョン! マジックです。
マジックの最中には、当たり前のことなんて吹っ飛んじゃいます。
だって、目の前で超常現象が巻き起こっているんだから。
イマジナリーフレンドの手を握って離さないでくださいね。
握ってますか?
はい、では、話をまた当たり前の解釈に戻して進めますね。
例えば、「私は今よりも年収を300万円アップさせたいです」とか、
「私はA社という会社に転職したいです」とか。
つまり、人生を変える自己啓発本の読み方は、めちゃくちゃ簡単で、
読む前に(もしくは読んだあとに)、
「主語+述語」で人生を変えたい理由が述べられるか?
ということなのです。
しかも、その述語は「動詞」であることが望ましいです。
なぜなら、動詞であれば「何をするのか」が具体的なアクションとしてわかりやすいからです。
状態を示す形容詞や形容動詞などは避けた方が効果テキメンです。
その際、3歳児でも答えられる日本語で、
「人生を変えなきゃいけない」理由をまず考えた方がいいんです。
そして、実は、「人生を変えたい」ではなく
「人生を変えなきゃいけない」と考えるのが、ミソなんです。
なぜなら・・・自己啓発本を読む人には受け入れがたい事実ですが、
ほとんどの人は、別に人生が変わらなくっていいからです!
あー、恐ろしい。なんて事実だ!
私がうつ病で休職したとき、友人がドライブに連れて行ってくれました。
そこで言われたことは、実は別の人にもたびたび言われていることでした。
友人「まよっこの人生と私の人生、どっちと取り替えたい?
って他人に聞いたら、たぶん9割の人が『まよっこの人生と替わりたい』って答えると思うよ。
だから、好きなことやったら?」
と言われたのです。
私はこの発言に衝撃を受けました。
・・・え!? そ う な の !?!?!?!?!
そのまま休職は長引き、別に問題は解決しないままでしたが、
悩み疲れてどうでもいいやという気分になったら、
寛解に近づき復職し、徹夜するほどの業務量をこなすまでに回復しました。
別に今も、「私はなにするかわからないけど、人生変えたい(助動詞)」は、解決してません。
ここまでくるともはや、
「解決しないということは、そもそも変えなくていいということ?」
という問いすら立つレベル。
つまり、
「主語+述語(動詞)」がはっきりしない状態だと、
いくら人生を変えたいと思ったり、自己啓発本を読んだりしても、
1mmも人生は変わらないのです。(助動詞だと、動詞より弱いのかなと思いました。)
逆に、私が学生の頃、「人生を変えたい」と思っていたときは、就職する必要性にかられていましたし、貧乏生活から抜け出したかったので、
「変えたい」なんてヌルいこと言ってる場合ではなく、
「変えなきゃ」と強迫観念にかられていたので、切羽詰まってました。
だから、超具体的に、
「出版社で編集の仕事をする(動詞)」
「年収800万円以上は稼ぐ(動詞)」
と「主語+述語(動詞)」がはっきりした文章をノートに書いていました(現在、そのノートは行方不明)。
そして、15年くらいかかりましたが、現在叶っているわけです。
この「主語+述語(動詞)」を書けないと、
ハマっていた自己啓発沼は、
自己啓発蟻地獄に変化し、
あがけばあがくほど、出られなくなります!!!(怖)
■自己啓発本の効果的な読み方その2:書いてあることをそのまま実行する
自己啓発本が立っている「前提」を受け入れ、
その前提に「乗っかった」あなたは・・・、
すべての知性を捨てましょう。
自己啓発本を効果的に読むのには、資格が必要です。
それは、バカになるということです。
あなたは、ここまで生きてきてたくさんの知識と経験をもっています。
でも、それをぜんぶ捨ててください。
本に書いてある通りに生きると決めましょう。
疑う人は、本を読むのをただちにやめ、ブックオフへ売りに行くか
資源ごみの日に廃棄しましょう。
評論文などは、読みながら疑う必要がありますが、
自己啓発本は、疑いながら読んではいけません。
自己啓発本は、読む前に疑え! です。
読み始めちゃったら、諦めて著者が言っている教えをそのままやりましょう。
1日じゃ人は変わりませんので、そうですね、肌のターンオーバーと同じくらいの周期で「やる」と決めてはいかがでしょうか。
そうすると、あなたの常識がだんだん書き変わってくるはずです。
著者が憑依するくらい、読み込むのもポイントです。
目標は、自己啓発界のアル中になることです。
そこまでいけば、たぶん、何かが変わります。
ーーもうやめよう、こんな本読むの
なのか
ーーやっぱ効果あるかも
なのか。
ポジティブな変化を起せるかどうかは、自己催眠をどれだけかけられるかにかかっています。
自己啓発本は、読むものではなく、「使うもの」なのです。
・主語+述語(動詞)で目的を決める
・読みまくって脳をバグらせる
・言われた通り行動する
ただそれだけです。
「でも、目的を決めることができないけど、変えたいってぼんやり
思っている人は、どうすればいいわけ!?」
という私の内なるヒステリックな声が聞こえてきましたので、
それについては、また明日書きたいと思います。
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