【15分でできる自己分析】noteのサイトマップを作る過程がKindle出版につながった話
「サイトマップが大切っていうけど、今まで書いた記事をリスト化するだけでしょ?」
大変失礼ながら、実際に自分で手を動かしてみるまでそう思っていました。むしろなんでそんなに重要なの?と。(伊藤さん、すみません……)
でもやってみたら、自分が想像していた何倍も深かったのです。今回はその話を書き記します。
サイトマップ作成には2つの意味がある
一般的にnoteの「サイトマップ」というと、すでに公開している記事をまとめたリストを想像しますよね。
この解釈は間違っていないですし、記事のURLを羅列するだけでもサイトマップは十分に完成します。
ですが、サイトマップ作成を別の形で活用することもできると伊藤翼さんの記事は教えてくれています。
その「別の形」とは自己分析ツールとしての活用です。
伊藤翼さんの記事を読んで私は、サイトマップ作成は2つの意味を持つ、と解釈しました。
1つはすでに書いた記事をリスト化して、読者に読んでもらいやすくすること。
もう1つは既存記事とこれから書くかもしれない記事のアイデアから「己を知る」ということです。
既存記事、これから書くかもしれない記事のアイデアを書き出すことは人生の棚卸しになります。「自分の専門分野」・「自分の強み」・「人生で経験してきたこと・学んだこと」を洗い出すからです。
そのあと、書き出したトピックを4つのマトリックスにそって分類するのですが、その作業により自分の記事の傾向が浮彫りになります。
どんな記事を多く書いているか(書きたいのか)、収益化できそうなトピックは何か、まで見えてくるのです。
人生の棚卸し作業
やり方の詳細は伊藤翼さんの記事を参照してください。ここでは要約するにとどめます。
以下が要約したステップです。
STEP 1
自分が書いた記事、書ける記事、書きたい記事をA4の紙に書き出す(ブレストする)
STEP 2
縦軸と横軸に区切ったマトリックスにそって分類する
縦軸
上:需要と市場が大きいもの
下:需要は未知数、ニッチ市場
横軸
右:好きなこと・趣味
左:仕事として書ける・嫌ではないもの
STEP 3
仮のタイトルをつける
「百聞は一見にしかず」ということで、実際に私がA4に書きなぐった紙をお見せしますね。
汚い手書きで恐縮です(汗)誤字があったとしてもご容赦ください……。
そして、これらを以下の縦軸と横軸で分割したマトリックスに分類してみました。
縦軸
上:需要と市場が大きいもの
下:需要は未知数、ニッチ市場
横軸
右:好きなこと・趣味
左:仕事として書ける・嫌ではないもの
私はここまでを約15分でできました。
伊藤翼さんのやり方だと、この後すべてのトピックに仮のタイトルつける、という工程に進みます。
私はちょっと自分流にアレンジして、ピンクと水色の蛍光ペンでの色分け作業と、赤のボールペンでの追記作業を行いました。
それがこちら。
水色蛍光ペンはすでに記事を書いたトピック
ピンクはまだ書いていないがすぐにでも書けそうなトピック
赤のボールペンは興味はあるけれどインプットが足りな過ぎてすぐには記事にできないトピック
作業の結果見てきたもの
ここまでくると色々なことが見えてきます。
まず、マトリックスの左下はこの4つの中で一番優先順位が低いとわかります。需要が少なく、自分の気持ち的にもノリノリで書くものではないからです。
noteでもブログでも記事を書くときに「読者が読みたいかどうか」という読者目線が大切だと言われます。
読者が読みたいと思わない記事は読まれない。当たり前ですよね。需要がないからです。
これはnoteであってもKindle出版であっても同じことが言えます。電子書籍でも芸能人・有名人以外の「自分語り」は読まれない。残酷ですがこれが現実です。
一方で、私がKindle出版した経験から言うと、需要があっても自分が書きたくない記事は死んでも書きたくない、というか書けないと思います。
例えば、私はFXとか暗号資産系の話題に全く興味が持てないので、これ系の記事や書籍はものすごく市場が大きく、需要があっても書けません。
百歩譲って取り組んだとしても、リサーチに時間がかかりすぎて苦しむことが目に見えています。だから絶対に手を出さないでしょう。
Kindleで出版した書籍では約26,000文字ほど書きました。noteの普段の投稿も2,000文字から長いと6,000文字くらいで、気力・体力・時間を使って書いています。
どちらも結構な分量を書くからこそ、内なるモチベーションが高くなければできないのです。
じゃあどうしたらいいか。
「読者が読みたい(需要がある)」且つ「自分が書きたい」の重なる分野を探し出す必要があります。
この伊藤翼さん考案のマトリックスのすごいところは、その「読者が読みたい(需要がある)」且つ「自分が書きたい」の重なる部分が一発で探り当てられることです。
ここです。
右上は需要もあって自分もモチベーション高く書ける、いわば「ゴールデンエリア」ということになります。
noteで記事を書くなら、まずはこのエリアから選べれば書きやすいし、読者からのうけも良いでしょう。
次に、右下の部屋にたくさんのトピックが入っていることに気がつきます。
右下は趣味のエリアで、世の中に需要があろうがなかろうが関係ない、つまり自分色100%エリアです。
おそらくほとんどの人にとって、ここが書いていて一番ストレスなく楽しいエリアではないでしょうか。
実際私も、ここのエリアにあるトピックを書くことでストレス発散になっています。この部屋に沢山のトピックが集まっているのも納得です。
サイトマップ作りとKindle出版が繋がる
伊藤翼さんのものすごい分析力によると、それぞれの部屋の特徴は以下のようになるそうです。
ここで1つ面白い気づきがありました。
Kindleで出版した書籍のことを何も意識せずこの分析をした結果「収益化に使えそう」の部屋に電子書籍のトピックがちゃんと入っていたことです!
Kindleを執筆していた当時はこの4つのマトリックスによる分析は使用していません。このやり方については全く無知でした。
書籍執筆の際に行ったのは、「3C分析」と世の中の悩みのリサーチです。そしてその悩みを自分の「強み」を使ってどう解決できるか、という観点から執筆のテーマを決めました。
ところが、その数か月後に伊藤翼さんに倣ってnote記事の分析をやったところ「収益化できそう」の部屋にちゃんとKindle出版のテーマトピックが入りました。
全く違う切り口で人生の棚卸し=自己分析をした結果、同じ結果にたどり着いた……これには正直驚いています。
まとめ
「記事もたまってきたし、読者にわかりやすいようにサイトマップ作ろう」
取っ掛かりはそんな些細なことだったのですが、やってみるとかなり深い自己分析結果までたどり着きました。
人生初のKindle出版は英語ネタだったのですが、このほかのトピックももしかしたらあったのかな?とたまに考えることがあったのです。
でもこの分析結果を見て、新しいインプット無しで今の私が収益化を目指すなら英語ネタしかなかったな、と腑に落ちました。
また、ロマンス詐欺ネタや家族ネタを書いていてストレスが無く楽しい理由も明確になりました。読者の需要そっちのけで書きたいことを書いているからです。
今後、私は有料noteにも取り組んでいきたいのですが、それにはどんなトピックが適しているか、どんな新しいインプットを増やさなければいけないかもうっすら見えてきた気がします。
以上、軽い気持ちで始めたサイトマップ作製が、思わぬ気づきを与えてくれた、そんな経験談でした。
noteに注力したい人、Kindle出版を目指している人の何かのヒントになれば嬉しいです。
追伸:肝心のサイトマップはというと、作成過程が深すぎてまだできていない……。こちらは近日中に作成しようと思います。
ではでは!
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