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題名のない料理

私が台所に立つ時、夕飯に「これが食べたい!」という強烈な願望があれば迷わず大抵それを作る。ただ、「な~んにも考えてない」という、冷凍庫に鶏肉あったから、とりあえずお昼に出して置いたものの「え?もうこんな時間?」みたいな時もある。

「何か食べたいものある?」

子どもの頃に何度と聞かれ続けて来た言葉。

今は、私が誰かに聞くようになった。

その昔、母は大抵「あなたに聞くとちゃんと答えてもらえるから、聞き甲斐があるわぁ」と呟いていた。

私は食いしん坊なので、基本的にいつもお腹が空いているし、いつでもなんでも食べたい。(朝、お腹が空いたな、とお腹が鳴って目覚めたりもする。横で寝るパートナーは、本気か…?と飽きれがち)

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さて、この「何が食べたい?」と私が聞く相手は大抵パートナーであり、聞かれた彼は大抵「大根と鶏肉の煮込んやつ、どう?」などと答える。題名はない。

ただ、それには訳があって、私の中で家庭料理と言えば、「焼く」「煮る」「炒める」「蒸す」⇒ドーン!!!!。一緒に作りながら「これ何作ってるの?なんて名前?」と聞かれても「うーん、大根と鶏肉を煮込む料理」と答える。そして、「あぁ、題名ないんだ?」という流れである。

そもそも、ブリ大根、親子丼、ハンバーグなど人気のあれこれを除いて、家庭で作る何てことない料理に題名ってあるのだろうか。

切って、フライパンに入れ、炒めて、味付けして、「うん、良い感じ!」で出来上がるものに、大抵題名はないですよね?

ちなみに、私の実家では「野菜炒め」というと、たくさんの種類の野菜にお肉か卵かベーコン等の加工肉が加えられたものを指したが、近日、台湾風?の「一種類野菜炒め」に首ったけ中である。

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一種類野菜炒め」の野菜は何でもいい。私は空心菜が大好きなのだが、モロヘイヤ、ブロッコリー、チンゲン菜なども大変美味しい。

ニンニクひとかけをスライス(うちは、剥いてあるニンニクがタッパに入れられ冷蔵庫に常備されている)、熱したフライパンにオイルを垂らして、ニンニクの香りが「あ~この香り、たまらない」となった所で

野菜を投入。少し炒めて、

お好みで塩かオイスターソースなどで味付け。

それだけ!

それだけなのに、とっても美味しい。初めて食べた時は、「お店の!」と感動した程だ。

野菜からお水が出るので、お好みで片栗粉でトロミを付けるのも良いかもしれません。

私、実は、昔から、アンチにんにく派で、にんにくを敵だと思ってたんですが(生姜は大好き)今じゃ、いい友達です。我ら。未だに、生ではちょっと頂けないんですが…

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それから、小学生も料理が好きである。私達が台所に立っていると、大抵やって来て、「今日、卵割る?」などとやる気を見せている。

先日、炊飯器の早炊きの仕方を教えていたら、液晶の「SPEEDY」の文字を必死にタップしていた。タッチパネルじゃないんだけどね。

彼は「次は、カレー、いつ食べる?」と日本のカレーの大ファン。少し前にお世話をしていた姉妹もカレーが大好きで、二週に一回、カレーの日があった。

カレー美味しいもんね。

ところで、皆さん、コーンクリームシチューというものをご存じだろうか?

白のクリームシチュールーの隣に売られている、黄色のコーンクリーム。とても美味しいので騙されたと思って召し上がってみて欲しい。私はほんの一年前にお目に掛かったのだが、どうして、どうしてもっと昔に出会えなかったの、私達…と泣いた。ここトロントでは、中々見つからない、レアな商品。ストックがついに1箱になってしまった…

とても美味しいのでオススメです♡



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