Alis volat propriis
恋人たちが様々に思いを馳せる日
だからこそ
僕は決心したんだ
いつか君が
この狭い鳥籠から
大空へ羽ばたく日が来るのは分かっていたから
「俺、別に好きな人ができたんだ」
そう告げながら
カーディナルに口をつける
とたんに涙を溢れさせた君を
僕はただ決心が鈍らないように見つめる
そしてとうとう
時間が終わる
最後に持ってきたポインセチアの花束を渡す
「これからも元気でな…」
そう残して彼女の家を出る
「やっぱり、今日は寒いな。」
そんな独り言は虚空に消えていく
次はギムレットでも飲もうかな
そんな感慨と共に
僕は夜の繁華街へと歩き出した
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