冥嘴

めいし、です。 映画を観がちなアラフォーL。猛禽と烏が好き。文化人類学をかじっている。 好きな映画はホラー、嫌いなのは余命。デル・トロ監督、白石監督、雨宮監督作品が好き。 「細かすぎて伝わらない映画モノマネ」レパートリーに“ペイルレディの初動”があるヒョロガリ。

冥嘴

めいし、です。 映画を観がちなアラフォーL。猛禽と烏が好き。文化人類学をかじっている。 好きな映画はホラー、嫌いなのは余命。デル・トロ監督、白石監督、雨宮監督作品が好き。 「細かすぎて伝わらない映画モノマネ」レパートリーに“ペイルレディの初動”があるヒョロガリ。

最近の記事

ヤツらの“裏側”を直視する時が来た……映画『キラーカブトガニ』の猛攻!(ネタバレ無し感想)

……“裏側”というのは、何も隠された秘密だとかそういうやつではない。 単純に“甲羅じゃない側”の事である。 2023年最初にして最大の期待作『キラーカブトガニ(原題:Crabs!)』が遂に日本上陸……そう日本上陸なのだ!! 去年、新宿武蔵野館さんでこの作品のフライヤーを手にし、私は軽く震えた。 甲殻類や多脚生物の裏側が恐いからである。『群がり』の記事でも触れたが、私は昆虫とカニやエビに関して感覚的に境目が曖昧だ。 特にカニとクモは完全に同じ脳内フォルダに入れられており、食卓

    • Netflixの韓国映画『サバハ』を今更観たら難しくも普遍的なテーマに打ちのめされた話

      もしも、あなたが引いたおみくじの番号が「第四番」だったら、結果を見るより先に 「悪そうだな、もしかして凶かも」 と思ったりはしないだろうか。 ……そして目の当たりにした結果が凶だったら更に 「やっぱり」 と思ったりはしないだろうか。 Netflixで公開されている映画『サバハ(原題:사바하)』を観た。 端的に言ってしまえばかなり難解な部類に入る作品だと思う。 これは、宗教的な文化への予備知識の有無でかなり解像度が分かれるだろうな(下手したら、予備知識がないとストーリーについ

      • L達に肩肘張らずに観て欲しいホラー映画7選

        本来はあまり、自他のセクシャリティ絡みの事を発信するつもりはないし、ここを読んでくれてる人の中にどれだけマイノリティの方がいるかも分からないので、今回は本当に独り言に近い記事になりそう。 いわゆるLGBT、LGBTQをはじめとするあらゆる個性の人々への差別・偏見を無くそうとか、不当に権利を奪ったり嫌な思いをさせるのはやめようみたいな多様性尊重の動き、つまり“ポリコレ(ポリティカル・コネクトレス)”が認知・推奨される世の中になってしばらく経つ。 マイノリティ当事者だけでなく、

        • 映画というのは外食に似ている

          「映画を観る」という経験は外食に似ている。 私はホラー映画が好きだが、それを言うと日頃 「バッドエンドは嫌い」 「お金払ってまで嫌なストーリー観たくない」 「教訓や感動が残る映画しか観たくない」 「泣ける映画しか観ない」 みたいな反応が返ってくる事も少なくない。 (因みに誰彼構わず空気読まないでホラー映画好きをアピールしてるわけではないです。映画好きの人との会話や、映画の話の場で) 勿論、映画は娯楽なので、限りある時間とお金を使って人それぞれどんな映画を好むか(どんな映画

          2022年映画・個人的ベスト5&ワースト5の話

          2022年も残り僅かとなりましたが如何お過ごしでしょうか。 今年は前数年と比べて各種コロナ関連が緩和され、気軽に映画館に行ける時間がかなり戻ったように思います。 そんな中、今年観た映画達の中からお気に入り&好きになれなかったものの話をして一年を締めくくろうと思います。 「ネガティブな感想を書く必要あるのか?」と思われる方(並びに、もし自分のお気に入り作品がネガティブな事を言われてたら嫌だなと感じる方)はこの時点で記事を読むのをやめることをおすすめします。 私のスタンスと

          切り株赤ちゃん爆誕!これは奇跡?それとも悪夢?映画『オテサーネク』の話

          「桃太郎って、こわ ない?」 いや、子供の頃そう思っていた。 桃という乗り物に乗ってきた子供のように思っていたが、種子の部分にいるということは桃人間なのかな、と。 (なので、本来は“桃を食べて若返ったじいさんばあさんの間に生まれた子”と知ってホッとした) 植物系のクリーチャーに特別な思い入れがある。 『指輪物語』ではエントが好きだったし、好きな平成ゴジラは『ゴジラ対ビオランテ』(開花形態のビオランテがトラウマ。『科捜研の女』観る度思い出しちゃう)。 ゲームの『FFX』ではグ

          映画『MAD GOD』鬼才の血と執念が炙り出す、生々しい退廃美を喰らう!(ネタバレ無し感想)

          長らく楽しみにしていた『MAD GOD』観てきた! 初めてシー・イット(宣伝やポスターに登場してる、あのギョロ目凄歯プリケツクリーチャー)のビジュアルを見てからどれくらい経っただろう。 秋からは公式Twitterさんのカウントダウンツイートに一日一日と待ちきれなさを刺激され、満を持して行ってきました新宿武蔵野館さん! 感想を一言で表すと、もう期待を何倍も凌駕してくる凄さしかなかった。 良デザイン・抽象的ストーリーの映画としては自分でもビックリするくらいの衝撃でオールタイムベ

          すギョい名作!韓国映画『フィッシュマンの涙』の話(ネタバレ無し感想)

          どんな経緯で表示されたのかは忘れたが、私の契約してるサブスクの全てと同じく、日頃ホラーやスリラーメインで観てるU-NEXTの画面に、突如こんな作品が現れた。 「何……コレ……」 2015年韓国、笑って泣ける社会派サスペンスコメディ(ここでもうジャンル解説としては情報が多い)……とあるが、それより何よりこの絵ヅラ。 サスペンス、と書かれているけどこれはガチ(素顔がお魚)なのか、それとも小道具(『スクリーム』のゴーストフェイス的な)なのか。 くわえて、本当に今更というかアレな

          今年は正直“演者アイドルのミーハーファンがそれを理由に観に行き、それを理由にマンセー(ネットスラング死語)してるだけの怖くも面白くもないJホラー”に疲れたので海外のおもしろB級ホラーとか、アマプラにある短編ホラーを観てる。短編ホラーでオススメあれば教えて下さい(人怖以外)。

          『ザ・メニュー』という混沌の一皿(ネタバレ有感想)

          『ザ・メニュー』、かなり好きな作品だった。 ビジュアルに惹かれ、予告編しか予備知識のない状態で、美食がテーマ?これもしかすると私の一番嫌いな、アート臭さ全開の“結論ぼかし、雰囲気至上主義”みたいなフワッとしたオシャレ映画の可能性あるぞ……と思いつつ観たのだけれど、そんな心配は取り越し苦労だった。 何なら私の嫌いなその “物見高い評論家気質のアートありがたがり” みたいなものに対して良くも悪くもかなりブラックに突いてくる感じさえして、スカッとしたりしつつ……元・一次創作者として

          映画『東京リベンジャーズ』が普通に楽しめた話と、原作アリ+監督イズム捩じ込み作品が苦手という話

          邦画、ホラー以外はめっきり観る回数が減ってる。最近はホラーさえも二の足を踏むようになってる。 理由は自分のなかでもかなり明確で、 「そもそもアニメをほとんど観ない」 ことにくわえて、 「原作アリのドラマの劇場版やアニメ・漫画実写化」 が増えた事。 それと、邦画の“ウケる題材”である 「お涙・余命・狭い世界・昭和レトロ・コミカル演出」 が全て好きではないこと。 このあたりは個人的な好き嫌いなので邦画disってわけじゃなく、単に 「だから邦画とはあまり縁がないよ」 というだけ

          『ゾンビーバー』と『クズ・ゾンビ』で変化球ゾンビハッピーセットした話(紹介&ネタバレ有感想)

          Netflixでは独占公開のホラーを結構観てきたんだけど、このところ立て続けに“雰囲気ホラー”とか“アート系ホラー”ばかりに出会ってしまっていて、少しばかり疲れ気味。 完全にアート寄りで、噛み砕くにはストーリー上で示されるもの以外にも考察を要するような『荒れ野』。 独特な間と起伏少な目の恐怖が続く『ザ・ヴィジル~夜伽~』。 社会問題がテーマで“怖さ<テーマの深刻さ”だった『獣の棲む家』。 それぞれ嫌な作品ではなかったけれど、怖いホラー映画を観たいな~ってテンションで観たせ

          『仮面ライダーBLACK SUN』、『ムカデ人間2』以上に精神に来た。 私がこれほどに感想を、是も非も述べるのを憚られるような作品は珍しい。何か言えば必ず場外乱闘的というか、作品外の、しかも現実世界の特定の存在を肯定・否定したり、或いは傷つけたり、誤解されかねない気がして。

          台湾ホラー映画『紅い服の少女』の話(ネタバレ有感想・考察というかもう愛)

          東京での公開が今月27日で終了となった映画『紅い服の少女』。 台湾ホラー映画の火付け役と言われるこの作品をサブスクでなく映画館で観ることが出来たのは、映画・ホラー・台湾文化・そしてキョンシーからポンティアナまで個性豊かなアジアンホラーモンスターを愛する者として本当に嬉しかった。 『第一章 神隠し』と『第二章 真実』からなり、そして正統な前日譚となる『人面魚』を含めると三部構成とも言える“紅い服の少女”ワールド。 世界観は勿論、全てに共通する質感や設定が私はかなり好みなのだが

          映画『ノーカントリー』を知らなかった私が七三分けおかっぱの殺し屋を見つめた話(ネタバレ有感想・考察)

          とある繋がりの映画好きの方が、オススメ・お気に入りとして上げてらした映画『ノーカントリー(原題:No Country for Old Man)』を観た。 きっかけは本当にシンプル。 その方はオススメとして“良さ”を詳細に推すレビューを書かれていたわけでもなく、私の好みに合わせてとかで個人的にすすめていただいたとかでもなく、 「好きな怖い映画」 としてさりげなくこの映画のティザービジュアルのみを上げられていて。 私は兼ねてから、この方のセンスがとても「いいな」って思っていた。

          Netflixで観られる台湾ホラーのススメ【+予告】

          こんにちは。 今日は2022年10月10日現在Netflixで公開中の台湾ホラーを、台湾と廟と風水学理論と東洋神秘学系民俗、そしてホラー映画が大好きな私が勝手にオススメポイント&個人的な愛着を壁打ちしていくだけの記事です。 ……今日は長時間の移動なので、好きなものの事を考えて乗り切る事にしたのです。 帰り道には炸鶏排(ハンドタオルくらいあるクソデカ鶏からあげ)を食べて帰るぞ、もうその口になっている。 では、まずはネタバレ無しで軽く作品を紹介した後、ネタバレ有りで感想と思い入