2024年、アジアンホラーの夏が来た!!(備忘録7月編)

2024年も上半期が過ぎましたが皆様如何でしょう。
個人的には『オーメン・ザ・ファースト』の意味不明年齢レーティングと意味不明モザイクが悔やまれるばかりでした。
『インフィニティ・プール』や『みなに幸あれ』みたいな奇妙さ全開の作品にも『ナイトスイム』みたいな王道をしっかり見せてくれる作品にも出会えたので楽しかったです。

いよいよ7月、夏といえばホラーですが、今年の夏はとにかくアジアンホラーが目白押し。
個人的にホラーセンスが大好きなタイや台湾に加えて、ベトナムの激ヤバスプラッタあり、日本からは昨年の作品に関係すると思われる作品や、日本の監督が香港でメガホンをとった作品ありと、現時点(2024年7月頭)で分かっているだけでも様々なアジアンホラー映画の波状攻撃。

どれも見逃したくない作品なので、備忘録として公開日と、公式予告編を引用で書いていきます。
今回は7月編。

※以降、各作品ごとにレーティングが異なり、映画ジャンルの性質上過激なシーンを含む可能性があります。
閲覧は各自しっかり判断の上でお願いいたします。
また、前情報何も入れたくないよって方は、ここで回れ右して公開後の感想でお会いしましょう。


■7月5日公開:『温泉シャーク』『フンパヨン』


【『温泉シャーク』公式チャンネルさんより】
クラウドファウンディングで多くの支援を得た日本発のサメ映画。
『妖獣奇譚忍者VSシャーク』が特撮ヒーロー寄り(戦隊系)のテイストだったが、こちらは怪獣映画的テイストなのか!?
奇妙な事件が起こる温泉街を舞台に、人とサメのバトルが展開される……のか!?
こういうライトなおバカっぽいオモシロ映画が大手シネコンでも上映されるとは、良い時代になった!

【配給ジグリーボックスさん公式チャンネルより】
タイ。呪術に用いる「フンパヨン人形」を巡る人々を巻き込む恐怖。
信仰による対立や考え方の違いを主軸に据えた群像劇は、大好きな『女神の継承』とも重なるモチーフなので期待大。
東南アジアのホラーは心霊系でもゴアや流血が多い場合があるので、苦手な人はあらかじめ要注意……。

■7月12日:『呪葬』『鎮魂歌』

【配給ファインフィルムズさん公式チャンネルより】
台湾。死後「初七日」までは霊が戻って来ると伝わる。葬儀のために帰省した家で主人公を襲う怪異。
個人的に台湾ホラーの雰囲気が大好きなので、だいぶ前から楽しみにしていた作品。

【シネマトゥデイさんチャンネルより】
Filmarksでも邦画スリラー・ホラーとされており、前情報が少ないが、失踪事件にまつわるホラーと思われる。
私の大好きな大迫さんが出演なさっているのでめちゃくちゃ気になる作品。


■7月19日:『怨泊ONPAKU』『あのコはだぁれ?』『怪談晩餐』

【シネマトゥデイさんチャンネルより】
『超擬態人間』の藤井監督が香港でメガホンをとった、日本が舞台のホラー。
観光客向けに民家を宿泊施設として提供する“民泊”を訪れた外国人女性が、異国の地で遭遇する恐怖を描く。
オーバーツーリズムをモチーフとした『ベネシアフレニア』のように、現代だからこその要素で旅人が何かに巻き込まれる(しかも異国だからどこまでが普通でどこからが異常事態なのか分からず言葉も通じにくい等)が好みなのと、常に衝撃を受け続けてきた藤井監督作品なので楽しみ。

【松竹さん公式チャンネルより】
昨年の清水監督作品との関係性をうかがわせる学園ホラー。
個人的に清水監督作品で忌み子や村八分等フォークロアの悪習的過去を扱ったものは本当に刺さらない(別にピール監督のような説教や啓蒙作品を作って欲しいわけではないが、悪習への批判や贖罪なく顔の良い現代人の自己犠牲やリフレッシュの材料としてしか使われないのが本当にダメ)なので、ヒトコワがオバコワ(おばけこわい)に繋がる『呪怨』のような怪異存在モチーフの作品だと期待大。

【シネマトゥデイさんチャンネルより】
韓国のウェブホラー漫画を、名監督がそれぞれに映画化したオムニバス。
「映像の子供騙し感・低年齢向け、演者での人気取り臭さ」といった日本の漫画原作映画から頻繁に漂う安っぽさが感じられないのは韓国ホラーらしさなのか。
『四足獣』というエピソードの予告編を見るに、たとえフィクションでも動物が傷つく話は観れない〜みたいな人にはオススメしないので注意。

■7月20日:『Kfc』

【配給シネマゴさん公式チャンネルより】
※R18のショッキング映像です。リンク先でのみ閲覧可。18歳に満たない方、残酷な映像が苦手な方は閲覧しないようお願いいたします

ベトナムのホラースプラッタ。
本国でのポスターヴィジュアルがかなり狂っており、さすがに日本では差し替えられていた。
いわゆる悪趣味グロ系で、子供も等しくストーリーラインに参加させる(事でより嫌な感じを狙ってくる)東南アジアホラーらしさが凄い。日頃繰り返しているが、私は人殺しには興味が無いため実録キラーものとかスナッフフィルムには何の食指も動かないが、解剖学と特殊メイクが好きなのでどうしても惹かれるものがある。


……以上、個人的に鑑賞予定の7月のホラー映画でした。
8月にも変わらず楽しみな作品が続くので、いずれスケジュール備忘録的に8月編も書く予定です。
全国公開のものもあれば、公開館の限られたものもあり、お住まいの地域によってはなかなか全制覇は難しいラインナップではありますが、気になる作品があれば皆様もぜひ。

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