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『わたしの欲しいもの』 #ポエムのある暮らし


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ここにいる、いつでもこうして
それだけでいいと、あなたは言う
わたしはそれを、信じることができない いつまでも
ここにはいられない、わたしの色はちがうから
その訪れの、いつとも知れない時の長さを思う

もしわたしが
旅に出たら、どうだろう
一面を
朱に染める野に降りたって、
待ってみるのはどうだろう
探してみるのは、どうだろう

『わたしの欲しいもの』





あなたの色が人とちがうからといってそれがあなたが愛されない理由になどならない、きっとだれもがそう言ってくれるだろう。あなたがそれを信じることができなかったとしてもそれは罪ではない、環境が許さなかったかもしれない、人に恵まれなかったかもしれない。忘れてはいけないのはきっと、そういう場所が必ず世界のどこかにあるということだ。移り行くその場所を探す、待つ、どちらにしても、容易なことではないかもしれない。ただ、扉を開けておく。引き寄せるのではない、それが、ふらりと現れたときのために、準備をしておく。委ねられるだけのことを委ね、受け容れることができるだけのことを受け容れる。形が見えないから不安になる、それはだれでも同じだ。それであれば、耳を澄ます、温度を探す。肌に触れる空気の、その移り変わりにただ、意識を向けていればいい。準備を、しておけばいい。





このnoteは、定期購読マガジン『ポエムのある暮らし』収録noteです。
ポエムからはじまり、バーテンダー歴15年のぼくがご紹介する「おうちでつくるかんたんカクテル」、ショートエッセイを掲載しています。更新は、月4回。
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ポエムの空気からガラリと変わりますが、ちょっとついてきてください。


陽気を感じる日もあるけれど、確実に季節は変わっているわけで。これからどんどん寒くなります。身体を、温めたくなる。
そんなときに飲みたくなるカクテル、ホットカクテルはもちろんですが、それはもうすこし寒くなってからご紹介したいと思っているので、今回はショウガをつかったカクテルをいくつかご覧に入れたいと思います。ホットもご紹介します。

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ショウガをどうやってつかうか。スライスして浮かべたり、ブレンダーで細かくしたり...というわけではなくて、すりおろして搾るんです。その工程を写真でご紹介して、それからその搾り汁をつかったカクテルをつくっていきますね。

それでは、どうぞ。


まずは、ショウガジュースをつくります。

とってもかんたんです。
まずは、ショウガをすりおろします。

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こんな感じ。
すりおろしたら、ぎゅっと搾って固体と液体を分けてください。
今回つかったショウガは重さがだいたい80gでした。それを搾って得られたジュースが70ml弱。

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ここに、同量のはちみつを入れてよーく混ぜます。
で、ジャムとかのちいさな空き瓶に移す。

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以上!
とってもかんたんですよね。冷蔵保存で1週間くらいはつかえると思いますが、できるだけ早めにつかい切ってくださいね。約130mlのショウガジュースができたわけですが、カクテルにすると4杯分くらいです。これから書くレシピで「ショウガジュース」と出てきますが、それはこれのことを指します。

さて。
これができたら、カクテルをつくりましょう!
最初はド定番のアレンジからいきます。


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