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とある日の手記

バックハグされながら寝息と虫の声を聞く時間がすき。

今日もどうってことない日常をそれとなく書き連ねて、インターネットの海に流した。このところなぜだか読んでもらう機会が増えて、変に反応を気にしすぎて肩肘を張ってしまう。ありがたい反面、余計なものを背負い込んでしまったなあとなんとなく気落ちする。

最近書いた小説もみんなそうだ。どうしたら読まれるのか、そんなことばかりを気にして書くからなんにも楽しくない。その気持ちはしっかりと読み手に伝わる。文章を書くなら多少酔いしれることは大切だけれど、そんな自分に酔うのは単純にかっこ悪い。

周りに集まってくる友達にノートごと手渡して、順番に回し読みしてもらっていたあの頃のほうがずっと、ずっと豊かな気持ちでいられた。

……字が汚い。もう少し丁寧に書きたいけれど、思考の流れの速さに手が追いつかないのだ、仕方がない。だけど手書きも悪くないな。

ただ目の前にいる大切な人たちに認められて、信頼を置かれて、黙って抱きしめてもらう。これ以上に幸せなことなんてあるのだろうか。それ以上を求めようとしている時点で、私はあえて好まない道に歩みを進めているんじゃなかろうか。

隣の芝生を見ては一喜一憂してしまう、そのことに意味なんてない。私はただ、背中に寄せられる体温に身を任せていればいい。

バファリンプレミアムのおかげであらゆる痛みが引いてきた。明日は試しに外に出てみようと思う。


(実は日記の冒頭おもらしでした)


ご自身のためにお金を使っていただきたいところですが、私なんかにコーヒー1杯分の心をいただけるのなら。あ、クリームソーダも可です。